Archive for February 2006

24 February

#9.悲しいほど図々しく

フェブラリーSはカネヒキリが横綱相撲での快勝で、ドバイでの国際レースに弾みがつき、良い壮行会にもなったことでしょう。土曜日のクイーンカップは、レースよりも勝利騎手インタビューで面白い光景を見ました。騎手のルメールへ「スローペースでしたが、どんな気分で乗っていましたか」という質問であったのですが、通訳のお姉さん、英語はそれなりに達者なのでしょうが、競馬を知らないようで全く通訳になりません。そこへ業を煮やしたように男の声が割って入って、どうにかインタビューは完了しました。でもこの声、どうみても通訳の喋り方ではないようでしたが、最後に種明かしに顔が映りました。なんと、吉田照哉。北海道早来町の社台ファーム代表、日本一の生産者と言って良いホースマンで、高額納税者番付の常連でもあるのです。競馬の窮状に堪らず助けに入ったというように見え、気持ちの良い出来事でした。でも、これが悲しい日本の競馬の現状で、競馬への造詣や愛情もないまま競馬の仕事に図々しく入ってくる不届き者が多いのと、またそれを許す関係者も情ないのです。
さて、気を取り直して競馬に集中。今週の番組は渋めの3連発で、中山記念、阪急杯、アーリントンカップです。中でもG?の中山記念の渋さは抜群で、次への繋がりがどうもはっきりしません。距離の1800mも単距離系が勝ったり、長距離系が勝ったりしてレースの傾向も全く見えてこないのです。ということは、馬券的にはいろいろな妄想を巡らせることができ、逆にとても楽しいのです。そこで、データ・ベースを繙くと、ダイワメジャー、エアメサイヤ、カンパニーと答えてきました。データ・ベースは中山記念でさえ余計な妄想を巡らせることをしませんんので、つまらないことを恥ずかしくもなく言える、悲しささえも超えた凄さがあります。いやいや、実に羨ましい限りです。

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17 February

#4.日陰者

巨人、大鵬、卵焼き、というメジャーを示すことばがありました。早来が中学生のころだったので、45年ほど前のことになるようです。このパロディーに、江川、ピーマン、北の湖というもありましたが、これもメジャーであることには変わりがありません。不幸なことに早来は、もの心ついたときからマイノリティ志向でしたので、この程度のパロディーでは満足できませんでした。社会人になってから、「ロッテ、多賀竜、ねこまんま」なんてことを、今年の応援目標などと言って年賀状に書いたことがありますが、そのロッテも優勝してしまって、今、身の振り方に困っているところです。

さて、今日は久しぶりに競馬文化人になります。今度の日曜日はG?のフェブラリー・ステークスですが、このレースは例年4歳馬が活躍します。今年もっ、と思っているのですが、カネヒキリ、サンライズバッカス、ヴァーミリアン、タガノゲルニカと結構な4歳馬が揃っています。でも、ロッテ、多賀竜、ねこまんまの早来が、一番人気確定の武豊騎乗のカネヒキリを推しても仕方ありませんし、次の存在のサンライズバッカスも贔屓にしていた佐藤哲三が降ろされて、どうでもよくなりました。佐藤哲三は何とも言えない貧乏臭さが良かったのですが、最近はメジャーになり過ぎて心配していた矢先でした。ヴァーミリアンは去年優勝のメイショウボーラー的なのですが、少しサイズが小さいようです。じゃ、タガノゲルニカか、となりますが、確かに5連勝で見事な上昇ですが、それでも序の口から駆け上がり新入幕で勝ち越しといったところで、まだ無理でしょう。でも、これしかなければ、負けを覚悟で負けに行くのが競馬文化人というものです。
ところで、自前の競馬のデータ・ベースを去年の11月密かに完成させました。2年とも5年とも言われる年月を掛け、収録したデータは8万件に上るモノですが、テープカットもありません。そのデータ・ベースからデータを引っ張り出して、早来が開発した指標に変換して表示をする訳ですが、それから判断するとシーキングザダイヤ、カネヒキリ、ブルーコンコルドとなって、実につまらないことになりました。データからの判断だからかなとも思えますが、つまらないことへも我慢するのが競馬だと諭しているようにもとれます。自分の作ったデータ・ベースに教えられるとは何とも不思議な気分です。

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