Archive for 22 February 2006

22 February

#7.勝ち点ゲーム

トリノの日本選手がメダル獲得に喘いでいるように見えます。これ以上期待するのは酷とも思えるので、話題を切り替えてサッカーのワールドカップにしましょう。とはいえ、大きな期待があることには変わりはなく、日本代表はぜひとも一次リーグは突破していただきたいものです。ところが、この一次リーグ突破は容易いものではないようで、2002年大会でもフランス、アルゼンチン、ポルトガルという単なる強豪ではない優勝候補と目されているチームが敗退しています。
一次リーグは、3点、1点、0点のカードを、僅か3回だけ引き合う極めて厳しいゲームなので、中心選手が不調だったり、ちょっとしたことで波に乗れなかったりしたら、一気に他のチームから追い落としの目標になってしまいます。2002年のフランスやアルゼンチンはジダンやベロンの不調で、ポルトガルは不用意な失点で調子に乗れませんでした。逆に、スウェーデンやパラグアイのように一次リーグを上手に闘ったチームは、わずか3戦とは思えない奥の深いゲームを繰り広げていました。何を隠そう早来は、2002年の6月はまるまる1か月お休みをいただきましたので、スカパですが64試合全て観戦しました。そこで、2002年を振り返ってみて、一次リーグ突破のシナリオを考えてみます。
各組の1位の勝ち点を見ると、9点が2チーム、7点が5チーム、5点が1チームとなって、7点以上ならトップ通過ですが、スウェーデンのように5点でもトップにはなれます。2位は、5点と4点がともに4チームずつの同数になりました。つまり、5点なら当確、4点でも1次リーグ突破が十分できるということ、6点という勝ち点がないことから、1位と2位の差はかなり大きいことがわかります。3位は、4点が5チーム、3点が3チーム、2点が1チームとなって、2位と3位は拮抗していて、4点で同点が2組もありました。ということは、4点では可能だが得失点差勝負も覚悟しなくてはならないということでしょう。
9点を取ったチームはブラジルとスペインだったのですが、その2つの組は両方とも最下位の勝ち点が0点で、また、2位、3位の勝ち点も4点の同点で、得失点差の勝負になっていました。どうも、ダントツ1位が出た組は同じような勝ち点構成になるようです。そこで、ブラジルがいたC組の状況を再現しながら考えます。
1試合目のブラジル対トルコは2−1でブラジルの勝ち、中国対コスタリカは2−0でコスタリカの勝ちでした。2戦目のブラジル対中国は4−0でブラジルが勝ち、コスタリカ対トルコは1−1で引き分けです。3戦目のトルコ対中国は3−0でトルコ、コスタリカ対ブラジルは5−2でブラジルが勝ちました。ここで、トルコ、コスタリカ、中国のところへ日本、クロアチア、オーストラリアを当てはめてみます。対戦順から中国には日本かオーストラリアになりますが、中国=日本とはできませんので、中国=オーストラりア、トルコ=クロアチア、コスタリカ=日本として考えてみます。1戦目は想定の範囲として、2戦目で日本がクロアチアに勝てれば勝ち点が6になり突破です。でも引き分けでしまうと、3戦目でクロアチアが敗退の決まった相手に得失点を稼ぐことは必死なので、ブラジルには何としても引き分け狙いに徹しないと一次リーグ突破はありえないと思われます。ところが、ブラジルの選手は、自国の誇り、神様ジーコにアピールしようとしてきますので、厄介なことになろそうです。そうなるとブラジルには緒戦で10−0ぐらいで勝ってもらってクロアチアに諦めてもらうのが良いみたいです。そこで日本の作戦は、ジーコ監督はオーストラリア戦の指揮を執らないで、ブラジル・クロアチア戦を観戦してブラジル選手を乗せるというのはいかがでしょう。


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