Archive for March 2006

30 March

#32.ゆりかもめの試乗

「ゆりかもめ」をご存知でしょうか。在原業平ではなく、新橋からお台場を抜けて有明まで走っている無人電車です。そのゆりかもめの路線が延長されまして、拙宅の近所の豊洲まで延びてきました。そして、3月27日めでたく開通とあいなりましたので、28日に家内と試乗をさせていただきました。ところが、どこに行く当てもありませんので、とりあえず汐留で降りて浜離宮見物となりました。入ってみてビックリ、一面の菜の花畑は真っ黄色の大満開。見上げれば汐留の高層ビル群もしっかりと背景という脇役をしっかりと演じております。そこで、ワンショット。セントラルパークを彷彿するような絵柄ができました。


浜離宮は桜も見頃でした。


歩いていると、水上バスの乗り場があり、思わず乗ってしまいました。船はまず日の出桟橋まで戻ってから隅田川を遡上し、勝鬨橋から順に隅田川の橋をくぐっていくそうです。日の出桟橋は終点らしく、乗り換えの案内放送の後、赤いエプロンのお姉さんが掃除を始めましたが、「出口は後ろになっています」と、聞いたことのある声で案内もしています。そういえば案内放送の声です。今どきよく働く人だなと思ってみていたら、そのお姉さん売店の販売員まで八面六臂の大活躍です。公務員改革のコンセプトはこうあるべきだと思いました。さて、水上バスは築地の河岸の裏側を抜け、佃大橋、中央大橋、永代橋、清洲橋、新大橋、両国橋、蔵前橋、駒形橋、厩橋、吾妻橋、言問橋、桜橋までの船の遊覧を楽しみました。隅田川が意外にも蛇行が大きく、両側の景観が楽しみやすかったのは儲けモノという気がしました。また、川の上は右側通交なんですね、すれ違った船が左側を抜けていきます。

築地では、高級料亭「治作」が見えています。


墨田公園の桜は、両岸とも見頃です。


浅草で水上バスを降り、お腹が空いたので、伝法院通りへ足早に歩きました。お目当ては『大黒家』の天丼です。時計は2時近かったのですが、ナント行列ができています。折角来たので並んでみましたが、15分ぐらい待ったでしょうか、2階の座敷へ案内されました。エビ2、かき揚げという定番の天丼をいただき、まずは満足です。そのあと奥山界隈の飲み屋街を抜け、ホッピーの赤提灯に眼を遣りながら、観音様に到着しました。さすが観音様、金龍山浅草寺はいつもながらの大賑わいです。一応のお参りをして、また奥山見物の続きで『花やしき』を目指します。このあたりのB級的雰囲気はとても素晴らしので、これこそ世界遺産かなと思っています。ひさご通りへ出ましたので、『江戸下町伝統工芸館』という、これまた真性B級の博物館へ入ってみました。

花やしきから観音様を見返ると、丁度見ごろの桜が一本。


大繁盛の花やしきは、実にインターナショナル。ベトナムの方、中国の方、皆さんお楽しみです。


江戸下町工芸館に展示されていた、山東京伝デザインの手拭。この手拭一本で、いくらでもお話ができそうです。



さすがに歩き疲れましたので、オレンジ通りの『アンヂェラス』に入ってスタバとは違う昔懐かしい味のコーヒーと定番のチーズケーキをいただき、帰路につきました。

レトロ感覚溢れるアンヂェラスのコーヒーとチーズケーキ。



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28 March

#30.靖国の桜

天気の良い月曜日、絶好の外出日和と思い、勇んで出掛けてみました。足の向くまま九段の靖国神社に辿り着いきました。実は4日ほど前、靖国神社には既に一度出掛けているのです。東京の開花宣言を聞いて、早速その基準となった桜を見に行ってみましたが、さすがに数輪咲いているだけでした。そして、その後の咲き具合を見届けたくなった訳です。

開花宣言2日後の23日は、ほとんど咲いていない状態でした。


4日後、8分咲き近い咲きよう。これなら十分花見ができます。



門前も出店がでたりして賑わってきて、4日前とはえらい違いです。



さすが、靖国神社、威風堂々たるモンです。
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奉納相撲というのは、なるほどと思いますが・・。


奉納プロレスっていうのは、チョットという感じです。


団体さんのご一行です。どこからのお越しでしょう。


売店の横にはパンフレットが置いてあるのですが、上段の真中は『教育勅語』でした。4日前には沢山あったのですが、1枚も残っていません。来訪者が増えたのでしょうか、それとも人気アイテムなのでしょうか。


この銅像は大村益次郎です。上野の方を見ています。上野の山には宿敵西郷隆盛がやはり銅像で立っています。なんと西郷もあの大きな眼で九段を睨んでいます。こともあろうに二人の視線は合っているらしく、湯島か本郷三丁目あたりで火花がバチバチ散っていることだと思います。


ついでと言ってはナンですが、都内有数の桜のスポット「千鳥が淵」の様子です。
良く咲いていますが、千鳥が淵の実力はこんなものではありません。厚みが違うのです。今度の土日でしょうか。



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20 March

#25.ツキのある日

17日の金曜日、少し風が強かったですが、お天気が良かったので横浜に足を伸ばしました。みなとみらい駅のそばにある横浜美術館を目指しました。先回の新日曜美術館で取り上げていた『長谷川潔展』が名目上のお目当てです。本心は初めての横浜美術館へ入ってみることと、まだ開通以来未体験が続いている「みなとみらい線」の乗車です。出発にあたって豊洲からの経路を考えると、まずJRで横浜まで行って、それからみなとみらい線に乗り換えることが普通の発想ですが、ネットで調べたら東急東横線を使うのが一番安いことがわかりました。つまり、豊洲から有楽町線で永田町へ出て、半蔵門線に乗り換えて渋谷に行きます。そこから東急東横線はみなとみらい線直通ですから、一気に目的地へ到達です。ところが、この経路は安いだけではなく、乗り換え回数も一番少ないことが判明しました。さらに東横線は特急もあって、しかもみなとみらい駅にも停車します。何かすごく得をしたような気分で向かうことができました。
みなとみらい駅はエスカレータがよく完備されていて、横浜美術館まで楽にいけます。駅の出口を出ると、すぐ目と鼻の先です。大きな立派な建物です。となると中味が心配になります。

横浜美術館の正面です。堂々として白亜の殿堂、という雰囲気です。


『長谷川潔展』は銅版画ですので、作品は小さいのですが点数が多く、思ったより長い時間が楽しめます。時間がたっぷりあるとき向きの展覧会です。でも、どの作品も素晴らしく眼を凝らして観ていると作品の大きさを忘れるほどです。今回の目玉の「マニエール・ノワール」は絶えてしまっていたヨーロッパの伝統手法でしたが、日本人の長谷川が再現したもので、その漆黒はナルホドと言わせる奥深さがあり、まるで水墨画の白の部分のように感じました。展示されている作品も良かったのですが、ここの美術館は学芸員のサービスが素晴らしく、パンフレットや入門用のレリースなど、気配りの良さが目立ちます。常設含めての1000円はお徳です。その上、企画展と常設展との館内スタンプ・ラリーみたいなお遊びがあって、スタンプを集めてミュージアム・ショップへ行くとご褒美がいただけます。早速、スタンプを提示したら、長谷川潔のマニエール・ノワールの作品『小鳥と胡蝶』のポストカードがいただけました。丁度、買おうか買うまいか迷っていただけに、実にありがたかったです。

そんな具合で、気分良く帰ってきて、パソコンを開いたら、「WBC、日本準決勝進出」なんというニュースが飛び込んできました。何と、アメリカがメキシコに負けてしまったんですね。いや〜、ツキのあるというのは本当に恐ろしいことで、アメリカまで届くんですね。アメリカは、例のデビットソン審判の再度にわたる活躍もあったらしいですが、メキシコのガンバリの前には効果がなかったようです。本日は頗る良い1日でした。

日曜日は、その続きのWBCの韓国戦あり、競馬あり、相撲ありで、どこにも出掛けずにテレビにしがみついていました。WBCはツキから勢いが生まれ、ゲーム自体のツキはなかったものの、上原の持ち応えが実を結び、終わってみれば圧勝でした。韓国にとっては後味の悪いことでしょうが、これは反則でも判定の問題でもなく、事前に確認された厳然としたルールですから、致し方ありません。
注目したいのは、王ジャパンに知的進歩があって、不調の福留を下げたことです。監督の王は現役のころ首脳陣から信頼されることによって、重責を果たしてきました。だが、福留如きの実力では、その重責はそのまま順圧になるだけで潰されてしまっていました。王はそこに気づいたようで、福留対策をとり対韓国3連敗を免れました。対照的にアテネの無能な首脳陣は、オーストラリアに無策で臨み、同じ負け方を2回続ける愚行を犯しました。まっ、3回やれば1回ぐらい勝つだろうと言われかねませんが、3度目の正直で、とにかく勝つことができました。
次は21日の決勝ですが、学んだことを生かすなら、3番イチロー、6番福留、9番今江でしょう。そして、1番は川崎の抜擢でしょう。どうしても勝てそうもない相手なら、元に戻して玉砕という最初から言い逃れ的な打線も、伝統的な野球指導者の好みですので、十分考えられと思います。

ところで、今回はデビットソン審判の活躍はなかったようです。試合前は、宿敵韓国と天敵デビットソン審判の2つの敵なんて言われていましたが、杞憂で終わりました。アメリカが出ていないので気持ちがのらないこともあったでしょうが、それより日本も韓国も区別がつかなかったのでしょう。きっとアメリカしか知らないアメリカ人の典型で、アジアの地図を持ってきて日本と韓国を指させたら、日本はフィリピン、韓国はマレーシアなら上等で、インドを指すかも知れません。そんなデビットソン審判はアメリカしか頭にありませんから、キューバは大嫌いでしょう。ひょっとしたら物議を醸すようなキューバ不利の判定を堂々とするかも知れませんね。
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