Archive for June 2006

29 June

#95.遥かゲルマンの地で、?

16強が揃ったと思ったら、あっという間に8試合が終り、以下のとおりの8強になってしまった。

 ◆ ドイツ    (A組1位)優勝3回
 ◆ アルゼンチン (C組1位)優勝2回
 ◆ イタリア   (E組1位)優勝3回
 ◆ ウクライナ  (H組2位)優勝ナシ
 ◆ イングランド (B組1位)優勝1回
 ◆ ポルトガル  (D組1位)優勝ナシ
 ◆ ブラジル   (F組1位)優勝5回
 ◆ フランス   (G組2位)優勝1回

お気に入りのスペインがいないのが寂しいが、メンバーを眺めるとさすがに順当と言わざるをえないか。一瞥すると各組の1位が上がってきているが、2位のチームが2つある。ウクライナとフランスだ。本来ならG組の1位はフランスで、スイスの代わりにウクライナと対戦するのが予定だったはずだ。一方、今フランスがいるところはH組1位のスペインの場所で、G組2位のスイスを破ってブラジルとの対戦が予定だった。そうなれば、予定の強豪が揃ったもっと豪華なワールドカップになったはずなのだが。

そんなことを言っても始まらないので、もう一度眺めてみよう。優勝経験のないチームはわずかに2つ。ポルトガルとウクライナ以外の6チームには優勝経験がある。前回、2002年の8強のうち優勝経験のあるのは、ブラジル、ドイツ、イングランドの3か国だったので、今回は豪華版になった訳だ。また、出場した32か国のうち、優勝経験のあるチームはここまで全チームが勝ち進んだ。番狂わせがなく順当に進んだのだが、それだけに点の入らない堅い試合が続いた。決勝リーグの1回戦も8試合での得点は15点で、1試合平均は2点を切ってしまった。前回は17点だったので、まだデフレ大会が続いているようだ。

優勝回数は、ブラジルの5回を筆頭に、3回がドイツとイタリア、2回がアルゼンチン、イングランドとフランスが1回というここだが、6か国で15回の優勝だ。今回は18回目なので、2回分だけここに表われていない。つまり、優勝経験があるが出場できなかった国がある。それがウルグアイで、過去2回も優勝している。南米予選5位だったので、オーストラリアとプレイオフを争って惜しくも敗れてしまったのだ。ここで、もしが起きていたならば、日本の結果も変わっていたのかもと思いたくなる。

という訳で、近年稀に見る豪華な準々決勝が始まるが、どこが強いか、どこが有利か。強いのはどこも強いだろうが、組合せが有利なのはイタリアだろうか。でも1つ勝っても次の相手は、どちらが上がってきても大変な相手だ。優勝はどのチームにもチャンスはあるだろう。というより8強の段階ではチャンスが見えているとは言いにくい。4強の顔が揃ったときにチャンスのチームがはっきりするだろう。
現段階では、前評判通りに、ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、イングランドという順番が妥当だろう。フランスがスペインを破って調子を上げてきている。ひょっとしてブラジルと上手に戦い、PK戦で倒すようなことがあると、しぶといサッカーなので2回目の優勝も十分考えられる。



06:00:00 | datesui | No comments |

27 June

#94.遥かゲルマンに地で、?

1次リーグが終わって、いわゆる16強が揃った。顔ぶれを見ると、番狂わせは極めて少なかったようだ。もっともワールドカップは、強いから勝つのではなく、「勝ったチームが強い」ことを証明する場なので、番狂わせという言葉自体おかしいのかも知れない。だから、贔屓があっての期待はずれという言葉なら適切といえよう。最大の期待はずれがF組の日本だが、自国チームを応援するのは当たり前なことなので、1次リーグを敗退した全ての国で最大の期待はずれが起きていることになる。ネドベドのチェコやしぶといパラグアイなど、もう少し見てみたいチームではあるが、ガーナやスウェーデンと取って代わるほどのことでもないので、順当というところだろう。

今回の1次リーグは全チームが概して慎重に戦ったと思われる。その現われが得点に出ている。#89でも途中経過を紹介したが、48試合が終わってみると総得点は114点、前回の日韓大会の131点と比べると17点も減っている。1試合平均でも2.7点から2.4点への減だ。特徴的なのはスコアレス・ドローが増えたことだ。前回は2試合だったものが、6試合に増えている。無理に点を獲るより、安全に引き分けでも良しとする戦い方を採用したのだろう。

前回、6試合で9点しか入らない極端にデフレなグループがあった。さすがに今回は、9点こそなかったが、10点が2グループ出た。B組とG組だ。前回の9点は死のグループと言われたF組で、スウェーデン、イングランド、アルゼンチン、ナイジェリアの4か国だった。今回、スウェーデンとイングランドは同じB組に入って、またしてもデフレ組を見事に演出した。一方、アルゼンチンのC組は18点も入って今回の最高得点グループであり、ナイジェリアは出場していない。となると、スウェーデンとイングランドはデフレ組サッカー、つまり点の入らないサッカーが得意なチームのようだ。このようなチームのサッカーが、確実に1次リーグを突破できるサッカーということになるのだろう。


06:00:00 | datesui | 1 comment |

20 June

#89.こういう時こそ交流戦

遥かゲルマンの地で日本は厳しい状況になってしまった。声援もできる限りの声を搾り出してと思うのだが、これ以上は贔屓の引き倒しにでもならぬようにしなくてはならないだろう。また、一次リーグ全体を見ても、19日のトーゴ・スイス戦までの30試合での総得点はわずか67点、1試合平均2.2点だ。2002年の日韓大会での一次リーグでの1試合当りのゴールが、2.7点だったので、全体でも不調なようだ。

そこで見るなら、今こそ野球だ。何のための交流戦だ。と思ってみたが、あいにくの月曜日。ツキもとことん無くなったかとおもいきや、雨で流れたカードの試合があった。3試合、ともにセのフランチャイズの試合だった。

阪神は日本ハムと対戦で、井川、金村のエース対決。ともに不安なエースだが、井川がチョットだけうまく投げたのと、バックの打撃の差で勝利となった。
巨人は交流戦最下位のオリックスとだが、絶不調の巨人はどうにもならようだ。清原に巨人戦初ヒットを許すなど攻守に精彩を欠き、あえなく敗退。
楽天が相手のヤクルトも交流戦優勝の目があるのでがんばっておきたいところだが、楽天が思いの外に強く、重苦しい試合運びでこれまた敗れてしまった。楽天は2年目で強くなったのか、野村監督の効果か、それとも相手チームの油断か。とにかく強くなった。

ヤクルトが負けたため、ロッテの交流戦連覇が決まった。去年もまさかと思ったが、今年もとはビックリだ。ロッテには失礼だが、本当に強くなったようだ。
実は長年来のロッテファンで、気恥ずかしい思いをしている。常勝からは程遠く、常敗チームだったものが優勝などされると正直言って身の置き所に困った。勝って自慢したこともなかったので、優勝してもエバリくさりかたも知らないのだ。今年も去年同様交流戦優勝の勢いで、パ・リーグ制覇、シリーズも勝ち、更にアジア選手権も手に入れてしまったら、隠れロッテをやめて、ロッテのユニフォームでも常用しなくてはいけないのかと考えてしまう。
本当にもう永久にロッテの優勝なんて聞けると思えなかったので、今ここで思いっきりロッテファンをしているのだ。ご一緒しません!


06:00:00 | datesui | 3 comments |

15 June

#86.遥かゲルマンの地で、?

やっとショックから立ち直ってワールド・カップを見る気になってきた。その前に気持ちを鎮めるために野球をみることにした。交流戦は最終盤にきて優勝争い、ペナントレースの順位変動が喧しいので、中継のあったテレビ神奈川、埼玉テレビ、そして日本テレビの3局をザッピングすることにした。

東京ドームでは巨人が8連敗、交流戦の負越しも決まってしまったようだが、清原登場で巨人ファンの気持ちは済んだのかもしれない。流石、千両役者。阪神は楽天相手に辛勝だった。というより今年の楽天は弱くない。ワンサイドゲームで負けてしまうような試合がめっきり減った。広島の黒田が好投ではない、力投してソフトバンクを下した。ソフトバンクは昨年ほどの力強さがなく、勝ち続けることができない。反対に、ロッテはボロ負けのあとだが不思議と踏ん張る。だから、いつの間にリードしていることになる。中日と西武、渋いチーム同士の試合はチームカラーにピッタリな試合だった。延長戦でもお互い譲らずの引き分けだが、良く言えば相手を封じ込んだのだろうが、決定力不足とい言った方が当っているか。残りは日本ハムとヤクルトだが、古田と新庄だけが目立つ両チーム。少しだけパワーが上のヤクルトが勝って、交流戦優勝に望みを繋いだ。
こんな時だから、交流戦をしっかり見てみるのも一興だ。

ワールドカップはお気に入りのスペインが出てきた。中でもご贔屓はディフェンダーのプジョルだ。相手も初出場ながらシェフチェンコ擁するウクライナ、接戦が予想されたが中盤の差が勝負を分け、意外な結果になってしまった。スペインは大量リードしても攻め続け、最後まで試合を完全にコントロ-ルし、見せ場を作り続けた。さて、期待のプジョルも大活躍。相変わらずタフに走りまくって、シェフチェンコへ封じはもちろん、最後はセンターーバックからドリブルの突進をみせ、4点目となるフェルナンド・トーレスのゴールを演出した。いや〜、嬉しかった。
これで、少しは良い気分で18日のクロアチア戦も応援する力が湧いてきた。


06:00:00 | datesui | No comments |

14 June

#85.遥かゲルマンに地で、?

残念なことが起きてしまった。今日はお慰めしかあるまい。2002年の日韓大会でも「よもや」ということが相次いだ。こんな強豪チームでも、ワールドカップではよもやが起きるのだ。

● 前回の優勝チームフランスが、1次リーグを敗退した。しかも、1ゴールもあげられずにだ。
● 決勝トーナメントの活躍必至と言われたポルトガルが敗退した。3戦目でリーグ突破の確定している韓国に1−0で敗れての敗退だ。印象的だったフィーゴの涙が今生きているようだ。
● 優勝候補のアルゼンチンが1次リーグを敗退した。
● 強豪として名高いオランダは、今回のFIFAのランキング3位だが、これはヨーロッパ予選敗退で、本戦に出場すらできなかった。

主力選手のケガ、ちょっとしたゲームプランのズレ、相手の巧みな戦術、調子の出ないまま終わった、というような理由で負けてしまったのだ。ジダンのケガ、立ち上がりの連続失点、スウェーデンとイングランドの巧みなゲーム戦術、思想統一のないままの臨戦、というのが原因だろうが、心配はあったが本当によもやだった。
大会はブラジルの優勝で事無きを得て、上位チームから選ばれたベストイレヴンが発表されたが、フランス、ポルトガル、アルゼンチン、オランダから選んだベストイレヴンの方が、ベストイレヴンっぽかった。
ただ、悔しいのは今回のことが、上記4つのことと同列に扱ってくれないことだ。冷静に考えれば全く同じことなのだが。まっ、今日はこれまで。


06:00:00 | datesui | No comments |