Archive for 27 October 2006

27 October

#152.どんぐりたわわ

先週は武豊が見事な脇役を演じ、レースを盛り上げた。揺さぶりを掛けられた石橋守は堅い対応に終始してしまい、不本意な結果になってしまったようだ。豊は幸四郎の援護射撃に出たという穿った見方もあるかもしれないが、アドマイヤメインもメイショウサムソンには好タイムで先着しているので、勝つ気は十分だったと考えるのが正しい評価だろう。

さて、こちらの復帰の2戦目は天皇賞・秋だ。データベースの修復も進み、必要個所をパッチワーク的な補修入力も少なくなった。早速、データ開示だ。


 ◎ スウィフトカレント 65.5→最近の実績、タイム、末脚
 ○ ダイワメジャー   65.1→最近の実績、タイム、先行力
 ▲ ダンスインザムード 65.0→最近の実績、タイム、
 △ スイープトウショウ 56.3→最近の実績、末脚


データベースからの推奨馬はわずか4頭になった。4頭の後は、ローエングリン、オースミグラスワンと続くが、スコアやデータにピリッとしたところがなく、引き上げての推奨はしにくい状況だ。このところ成績に見どころのあるファストタテヤマやアドマイヤムーンも推奨できるデータにはほど遠く、圏外だ。
一言で言って混戦というよりは飛車角落ちの低レベルなのだが、その中でスウィフトカレント、ダイワメジャー、ダンスインザムードの三つ巴の構造になっている。そこへ決め手のあるスイープトウショウの絡みがある訳だが、確度が低く混戦ということになる。久しぶりに関東馬にも勝機がありそうなのも、低レベルを物語っているようだ。
ただ、競走の結果はあくまで相対的なもの、たとえどんぐりの背比べでも1位もいれば、ビリも出る。

展開も難しい。強力な逃げ馬がいない上、脚質を変えて好走しているローエングリンや調子が上がらず本来のレースのできない馬がいるからだ。
ダイワメジャーとトリリオンカットが先行するだろう。続いてはローエングリン、コスモバルクの指定席っぽかったが、ローエングリンは後方に控えるだろうし、コスモバルクも中段程度に付けたい気持ちだろう。という訳でこの後は、ダンスインザムード、インティライミ、アサクサデンエンが続くことになる。
中段は、グレイトジャーニー、ローゼンクロイツ、コスモバルク、スイープトウショウ、オースミグラスワン、ハットトリック、が緩やかな集団を構成する。
後方に、ローエングリン、カンパニー、ファストタテヤマ、サクラメガワンダー、アドマイヤムーン、スウィフトカレントという末脚自慢が控えることになる。

東京の直線は長いが、切れ味勝負の馬が多く、切れ味不足に泣く馬、早仕掛けに後悔する馬が出そうだ。その一方で、勝っぷりに実績のある馬が少なく、騎手には仕掛けどころを試される辛いレースになりそうだ。


この天皇賞の前日、京都の名物レース「スワンステークス」がある。
ローエングリンに最も相応しいレースだと思うのだが、ローエングリンは毎年天皇賞を目指し、スワンステークスには出走していない。世のワグナーファンなら、天皇賞などは回避して、スワンステークスが当然の選択となるハズなのだが。



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