Archive for 24 July 2006

24 July

#114.不思議なこと

ジダンの頭突きに採決が下ったが、頭突きを受けたマテラッティーにもついでというか、喧嘩両成敗のような罰が下ったのは少し首を傾げてしまった。ジダンの頭突きにマテラッティーもやりかえしたなら喧嘩両成敗だが、マテラッティーは初めからそんなつもりで挑発をしたのではない。すべて狙い通りのことが起きたのだが、そこがFIFAは許せないのだろう。逆に、マテラッティーがジダンに頭突きをしたらどうだったろうか。「暴力は絶対に良くない」の一点張りで終ってしまっていただろう。

大相撲名古屋場所は、終ってみれば朝青龍だった。朝青龍を破り13勝を上げた白鵬だが、横綱は見送りになった。当初、協会は13勝で横綱みたいなことを言っていたが、朝青龍に独走を許し14日目で優勝が決まってしまったことを見送りの理由に挙げたようだが、これは少しおかしい。独走は白鵬ひとりのせいではないし、14日目に決まってまずいなら14日目に対戦させればいいのだ。対戦させることは協会の裁量でできたことだから、手を拱いていたのは協会で責められるのは協会なのだ。こんな天に向かって唾をするようなことをよくも言えたものだ。

不思議なことの起きる巣窟は高校野球だが、期待を裏切らずやはり起きていた。故意に三振を指示したということで監督が注意を受けた。試合の成立が掛かっていたことによる故意三振がフェアープレイではないとされたのだが、犠打という故意にアウトになる作戦があるのに、なぜ故意三振がいけないのだろう。例えば、無死満塁で代打を送れない弱打者に打順が回り、次の打者が強打者もしくは代打が使えるようなとき、変に球にバットが当って併殺になりよりは、三振でもしてくれた方が一死満塁でチャンスがつながることになる。こんな場合も故意三振になるのだろうか。サッカーではひと昔前までは、残り時間が少ない時ボールキープは汚いなんて言われたが、今は立派な作戦と認めるほど日本のサッカーも成長した。高校野球なので、変に成長されると不祥事でも起きると心配しているのだろうか。そうではなく、成長が不十分だからこそ、不祥事が起きるのだ。だが、その前に成長して欲しいのは昔の権威にしがみついている関係者だ。


06:00:00 | datesui | No comments |