Archive for 28 July 2007

28 July

#255.祇園太鼓に小倉記念

JRAのビデオを見ると、画面の右下にレースの場名を示すシンボルマークが表示される。京都のレースならスワン、札幌のレースなら時計台というように各競馬場のシンボルマークがある。関東のみなさんはご存知だろか、東京は富士山で、中山はナッキーという中山のキャラクターだ。
そこで問題。今度の重賞である小倉記念の小倉競馬場の表示マークは何だろうか。答えは「太鼓」だ。小倉名代は無法松でお馴染みの祇園太鼓が出てくる。その祇園祭。今年は、20、21、22日だそうで、例年、小倉競馬の開催と重なっている。昼は競馬、夕刻から祇園祭が楽しめるとは、いやはや極楽、極楽。これで、馬券が当たれば、祇園祭は2倍も3倍も楽しくなるだろう。

先へ進む前に、クイズを成立させておこう。残りの競馬場の表示マークだが、函館は名物の函館の夜景、福島は三春駒という馬の置物、新潟はトキ、中京はシャチホコ、阪神がセントウルというギリシア神話に出てくる半人半馬の想像上の生き物で、よく知られたケンタウロスの英語読み、とまあこんな具合である。

サマー2000シリーズは企画に少々無理があって、函館記念と小倉記念、札幌記念と新潟記念が連続週になってしまうので、連闘でもしなければ3レース以上の出走は不可能なのだ。ということで、小倉記念は函館記念との分割レースという様相になっている。だがメンバーをよく見ると、小倉記念の方にはヴィータローザ、メイショウカイドウ、ニルヴァーナ、スウィフトカレントなど、曲者や個性派が多いようだ。
さて、データベースはどうだろう。


              Wsc   RRsc RTsc  DfWL   Asc  Hsc L3Tsc
◎ ヴィータローザ     63.0  69.1 66.1  −2.5  −0.2 −1.0 49.4
○ ニルヴァーナ      61.6  51.8 62.9   0.3   1.3  1.1 58.6
▲ メイショウカイドウ   60.8  51.4 43.8   0.2  −0.4  3.5 56.6

  スウィフトカレント   54.9  60.4 51.7  −3.6  −1.1  2.7 50.4
  サンレイジャスパー   53.8  54.5 61.3  −2.9  −0.5  3.7 52.5
  ニホンピロキース    53.5  60.2 65.1  −3.5   1.1 −0.9 46.9
  タガノデンジャラス   48.6  57.5 56.1  −3.5   0.1  0.9 52.2
  ソリッドプラチナム   47.8  49.2 61.1  −3.5  −1.0  5.4 56.4
  アップドラフト     44.6  45.0 46.9  −1.3   0.0  0.3 42.4

  ホッコーソレソレー   43.9  50.9 55.0  −4.2  −0.5  1.8 48.3
  アラタマサモンズ    41.8  44.3 46.2  −1.7   2.9 −1.5 51.7
  トリリオンカット    25.8  34.3 46.4  −6.4   1.7 −3.1 49.5

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc  :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
   ・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア


曲者、ヴィータローザが本命だ。だが、最近は心を入れ替えたのか、安定してきて曲者色がすっかり褪せてしまった。データベースとしては歓迎だが、変わり者狙いにはつまらくなったようだ。陣営としては、福島の七夕賞の巻き返しをはかりたいところだ。続いて上昇馬のニルヴァーナだが、同じ上昇馬として本命に推したアップドラフトが七夕賞では力足らずで届かなかったことから強気にはなりにくいが、この中では未知の魅力のある一頭だ。さて、小倉はフランチャイズのメイショウカイドウだが、相当のハンデを覚悟しなくてはなるまい。ハンデが敵にも味方にもなるだろう。
連覇のかかるスウィフトカレントだが、去年はここを足掛かりに天皇賞2着の好走につなげた。夢よもう一度か。


小倉は小回りで平坦というコース状況から、小倉独特の展開やら決まり手があった。最近は見られなくなってしまったが、まくりという、3コーナーから一気に先頭に立ち、その勢いでゴールまで逃げ込む戦法があった。その第一人者であった土肥幸広も引退してしまって淋しい限りだが、その職人芸といもいえるまくりは誰に受け継がれていくのだろう。

という訳で展開だが、アラタマサモンズが逃げる。続いて、トリリオンカット、ニルヴァーナ、ニホンピロキースが続き、ここまでが先行集団となる。
中段は、タガノデンジャラス、アップドラフト、ヴィータローザが前の方で、メイショウカイドウ、ホッコーソレソレー、サンレイジャスパーが後ろの方になる。
最後方は、ソリッドプラチナムとスウィフトカレントが控える展開になる。

12頭という手頃な頭数で、小倉という舞台もおもしろそうだ。ハンデや人気も気になるところだが、まくりとはいかないまでも、何か楽しいレースが見られそうな気がしてならない。


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