Archive for September 2007
28 September
#270.仲秋と長幼関係
27日の夜は満月だった。この2日前の25日は満月には2日前だったが十五夜で、中秋の名月の夜だったのだ。仲秋と書く場合もあるが、中秋と仲秋は同じではなくそれぞれ異なる意味がある。仲秋の方が格好が良かったので、仲秋と書いたりしていたが、意味を取り違えているときもあった。旧暦の秋は、7月8月9月の3か月をさす。その秋の真ん中の1日が中秋で、十五夜はこの一晩をさすので中秋となる。
一方、秋は一月ごとに3分され、それぞれ孟秋、仲秋、李秋と呼ばれている。だから、仲秋の名月となると、8月ひと月の月のことになる。「月々に月見る月は大かれど月見る月はこの月の月」という月の歌があるが、最後のこの月の月は「今月の月」ということになり、8月の月を表わしていることになる。
では、孟、仲、李、というのはどんな由来があるのだろうか。まず、孟だが、最初を表わす字だ。「はじめ」さんなどという人名もお馴染みだろう。仲と李だが、古代の中国では男の兄弟を、年長の順に伯、仲、叔、李と呼んだ。すなわち、長兄は伯、次兄が仲、そして飛ぶが末弟が李で、三男から末弟の前までが叔となる。このうちの次兄の仲と末弟の李をもって、真ん中の月とお終いの月に当てたことになる。
よく、伯父、叔父のどちらにするか迷うときがある。自分の親との長幼関係を考えれば意外と簡単であることがわかる。
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