Archive for December 2007

31 December

#330.感謝とお礼

騒がしい一年でしたが、どうやら無事終えることができました。何に感謝していいのかわかりませんが、ありがたいことです。
また、今年はブログを中断することにもなりましたが幸いにも復帰でき、これもお礼を言わなくてはならないでしょう。

そんな感謝やお礼ができるとは、何という幸せな一年だったことでしょう。


22:20:49 | datesui | No comments |

25 December

#325.芸と技

美容師になるためには国家試験に合格することが必要だ。この試験は筆記だけではなく実技の試験もあり、さすが美容師の試験と思える。ところがこの試験、実際のサロンでは使いもしない技術が試験に出るそうだ。そのため受験者は、仕方なく使う当てもない技術を夜な夜な必死に身につけるそうだ。

先日、M1グランプリとやらが開催された。優勝したのは大方の予想を裏切って敗者復活から昇りつめた無名のサンドウィッチマンの二人だ。早速、翌日のワイドショーに呼ばれていたが、なかなか本格的な漫才を展開していた。ところがこの漫才、今のテレビでこのまま出番があるのだろうか。少なくとも純然たる漫才などあまりお目に掛かれない。現在、彼らはお笑い芸人と呼ばれ、出番は中途半端に抑制されたバラエティ番組だ。その多くも笑わせるためではなく、笑われるために出てくるのだ。芸として仕込んだ漫才など、どこにも披露するところなどない。なのに、勲章のためだけに芸を磨くのだ。


18:32:03 | datesui | No comments |

22 December

#324.新しい風習

本日は冬至。一年のうちで昼の時間が最も短い日だそうだ。勘違いしやすいことだが、日の出が一番遅く、日の入りが一番早い日ということではないそうだ。日の入りは半月ほど前に一番早い日がくるそうで、日の出の遅い日は冬至より半月程度遅れるそうだ。そういえば12月に入ったころの方が日の暮れるのは早かったような気がした。これは急に暮れるのが短くなったので感覚的なものかと思っていたが、実は正しかったようだ。もっともこれらのことは北半球のことで、南半球では夏至の現象が起きている。

冬至はこの一日のこともあるが、古代中国でつくられた二十四節気では半月余りの期間を指す。すなわち、今年なら12月の22日から来年の1月5日までの15日間である。この後、二十四節気は小寒、大寒と続き立春に至り、新たな循環を始めることになる。

冬至の日、日本ではゆず湯に入り、小豆粥や南瓜を食べると風邪を引かないと言われているので、我が家でもカボチャは出てくる。中国では、南の地方では餡の入った団子を、北の方は餃子をたべるそうだ。早速、餃子のことを家内に話したら、その方がおかずになってちょうど良いとのことで今夜は餃子になった。
どうやら餃子は来年も出てきそうだ。


12:10:17 | datesui | No comments |

21 December

#323.20世紀の産物

「一国の運命が投機家に翻弄されている」と言ったのは、マレーシアの元首相マハティールだ。国際金融資本という顔の見えない怪物は、10年ほど前アジアの国々を成長から混乱の底に突き落とした。

今、原油価格が上がり続けているがこれも国際金融資本の仕業だという。アメリカのサブプライム問題で投資先に困った国際金融資本は原油の買い占めを行っているとのことだ。原油価格の高騰だからと言って、OPECが増産を受け入れなのは当然で、ここは別の問題である。国際金融資本は石油ばかりではない、穀物にも手を出している。お蔭で石油も食い物もない日本は生活物資の値段がどんどん上がり、ますます暮らし向きが暗くなっていくのは必至だ。

アダム・スミス以来経済活動の倫理性が大きく緩和されたが、同時に通貨管理が国家の重要な任務になった。まさに主権国家の象徴が通貨管理だったのである。ユーロの導入に反対したイギリスのサッチャーは、主権放棄と言い放ってポンドを死守した。とはいえ経済のグローバル化はもはや一国の主権では限界に来ていることは明白だが、国際金融資本に運命を託さなければならない状態はどう考えても理不尽である。この国際金融資本の魔の手から逃れるため、エクアドルは早くも通貨を米ドルにしてしましった。とりあえず安全にはなったろうが、国家としての金融政策も採れず全く主権放棄である。その他の多くの国は主権放棄はしないだろうが、解決の難しい悩ましい問題で右往左往することになる。
経済活動の自由はなるべく保障したいが、こんな状態では自由主義経済は破綻に突き進むことは明白だろう。欲の皮の突っ張り切った形振り構わぬ経済活動はアダム・スミスだって苦虫を潰しているに違いない。

今や世界中が国際金融資本に翻弄されているというこの問題は、一体誰が解決できるのだろうか。国連に経済安保理事会などがあっても、肝心のアメリカが拒否権を連発して機能不全になるのは火を見るより明らかだ。いやはや20世紀はとんでもないモノを生み出してしまったようだ。


23:46:04 | datesui | No comments |

12 December

#317.偽

年末恒例の清水寺の住職が書く今年の一文字は「偽」だった。ごもっともと頷けるが、果たして日本中が固唾を呑んで待つ中で書く文字としては何とも情けない。当の森住職も日本人として残念なようなことを仰っていたが、それならもう少し知恵を絞って欲しかった。
この一字は一般の方からのハガキなどで寄せられるものから多い順に候補をあげるらしい。偽の次は食だそうで、どっちにしろ食品関係の偽装や改ざんがその根源になっている。だからと言って、残念がったまま多い意見の通りに書くのではあまりにも情けなくはないか。天下の清水寺だ。少しぐらいは知恵のあるところや心の広いところも見せてほしいのだ。
とはいえこちらも妙案がないので大きなことは言えないのだが、偽と書けば簡単だが次の希望を込めて「真」とでもしたらいかがだろうか。

21:02:39 | datesui | No comments |