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04 August

#256.今年は馬場で荒れそう

今週は新潟のマイル戦、関屋記念を検討する。関屋記念も新潟を特徴付ける名物レースだ。記念と銘打ったレースであるから競馬場を示すものだ。しかも現在の競馬場名ではないので、昔の競馬場の名残ということになる。宝塚記念を筆頭に、目黒記念、鳴尾記念、という記念のつくレースに根岸ステークスと、レースの名前が挙げられるが、あちらこちらに競馬場があったことが偲ばれる。関屋もそのひとつなのだ。その関谷は新潟市の西に位置し、海水浴場としても有名なところである。
現在の新潟競馬場は新潟市北区にある。実は、去年までは東隣の豊栄(とよさか)市にあった。では、競馬場が新潟市に移動してきたのかというと、新潟市が日本海側初の政令指定都市になったとき、東隣の豊栄(とよさか)市が新潟市に抱き込まれ、そのとき豊栄市が消滅し新潟市北区になったわけだ。関屋は新潟市の西寄りになるが、新潟競馬場は東端に位置することになる。

夏競馬の真っ最中でもあることから、秋へのつながりが半端で参加してくるメンバーはひとつ小粒だ。そのせいか、結構荒れる。単勝が4桁なんてことも相当な頻度で見られるから、その気持ちの方も十分楽しめそうだ。気になるのは、新潟の特長である芝コースが良くないのだ。開催間際の雨で傷んだ馬場は回復されることなく4週目に入るわけだが、内は相当掘れたように凸凹だ。この1週間も雨が多かったので、あまり期待はできない。31秒台の期待はとても無理で、32秒台も後半か、33秒台ということも考えられそうだ。馬場とともに馬券も荒れそうという関屋記念になりそうだ。


              Wsc   RRsc RTsc  DfWL   Asc  Hsc L3Tsc

◎ アンブロワーズ     69.3  58.6 63.5   0.6   0.3 −1.1 44.7
○ シンボリグラン     65.8  63.0 54.5  −2.5   0.2  1.4 50.7
▲ マイケルバローズ    61.9  48.8 65.3  −1.3  −1.0  2.2 52.5
△ インセンティブガイ   58.9  47.8 63.7  −3.0   1.5 −2.0 52.9
△ カンファーベスト    58.0  48.9 53.4  −2.5   0.3 −2.4 48.1

  ニシノナースコール   54.0  46.4 52.9  −2.5  −1.0  4.9 51.2
  アポロノサトリ     52.4  49.8 52.1  −3.7   0.1  2.0 50.7
  グレイトジャーニー   51.9  42.2 52.2  −3.7  −1.0  2.0 55.3
  センカク        50.2  47.2 54.4  −2.4  −0.4  0.8 35.7
  カンパニー       49.9  48.1 42.5  −3.3  −0.8  0.3 42.8
  ピサノパテック     49.1  48.2 52.0  −2.9  −0.2  2.2 41.4

  ヤマニンアラバスタ   44.9  32.5 44.8  −3.5  −0.6  1.5 59.6
  ツルマルヨカニセ    44.7  39.2 53.5  −4.5   0.3 −0.9 43.9
  ダイワバンディット   41.7  30.7 56.1  −4.7   2.1 −1.9 45.5
  ストーミーカフェ    40.6  46.0 53.9  −5.1   2.7 −5.2 25.9
  スクールボーイ     39.6  30.1 45.2  −4.7   0.8 −0.7 55.2
  ゴールドアグリ     35.1  32.1 48.5  −6.0  −0.4  0.5 49.7
  ロードフラッグ     32.1  32.9 44.8  −5.9   1.1 −2.8 40.6

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc  :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
   ・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア


牝馬、好調ということで、格下だが牝5歳関東馬のアンブロワーズが◎になった。○は格からシンボリグランとなったが、格だけで押し切れるかどうかが注目だ。最近のタイムなど、内容が伴っていない。
▲のマイケルバローズは前走でケチをつけてしまったが、それまでは日の出の勢いだった。建て直しがきけば、かなりの勝負になるだろう。△のインセンティブガイは、逆に成績が上がらなかったが、前走は復調と見ていいのかもしれない。タイムも優秀で、マイル戦には好都合な状況だ。去年、単勝6830円の覇者カンファーベストは△だが、その後は下降気味でそのままの久々になる。2連覇になったらかなりの好配当になるかもしれない。


展開は極めて微妙で考えにくい。強力な逃げ馬が見当たらないが、ストーミーカフェ、ダイワバンディット、インセンティブガイ、が先行しそうだ。これに、ロードフラッグ、スクールボーイ、を加えた5頭が先行集団を形成しそうだ。
中段は、アンブロワーズ、カンファーベスト、ツルマルヨカニセ、シンボリグラン、アポロノサトリ、ピサノパッテク、センカク、ゴールドアグリ、の8頭が緩やかな集団つくる。
後方だが、ヤマニンアラバスタ、カンパニー、マイケルバローズ、ニシノナースコール、グレイトジャーイー、が控える位置取りになるだろう。

新潟のマイルは前半に長い直線がある。逃げ馬不在なのでスローペースになるが、コーナーのない単調なコースでの神経戦の様相になる。難しい手綱さばきが要求されるが、3年前のブルーイレブンのように性格に欠点のある馬でも勝つことができるのだから、このような展開は逆に作用することも考えられる。
馬場の回復を願いつつ、秋の活躍を期待できそうな好レースになることを祈る次第である。


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