Archive for April 2008

26 April

#391.日本橋七福神巡り? −毘沙門天・大黒天−

七福神めぐりも6つのお社を廻って、5つの神様をお参りすることができた。残すはあと2社、2つの神様だ。椙森神社から笠間稲荷は昼食を挟んでの大行軍だったので、笠間稲荷から末廣神社はすぐに行きつくことができ、ありがたかった。でも、折角の人形町だ、少し遠回りをして甘酒横丁を通っていくのも一興だろう。

末廣神社に着いてみると、お社こそ小さいながらこまめに手の入った様子が心地よかった。当神社や七福神の案内パンフやおみくじ、管理状態の良さはお賽銭もはずんでみたくなるものだ。と言っても奮発して50円だが。
お社の左側に菰樽が積まれている。見るからにお酒の樽だが、「末廣」というブランドだ。添えられていた差し札には「奉納末廣酒造」とあって、同名の酒造業者が奉納したことがわかる。帰ってからネットで調べたら、福島県は会津の酒蔵であることがわかった。だが、味や評判は不明だ。
申し遅れたが、ここは毘沙門天が祀られているとのことだったが、まったく失念状態のままでることになってしまった。

次は松島神社だ。ここは大黒さまを祀っているのだが、お社を見て笑ってしまった。笠間稲荷で迫りくるビルの圧力を感じたものだったが、ここはもう完全にビルに取り込まれてしまっていた。ビルの一角が松島神社なのだ。いかにも都会のど真ん中にある神社という感じだが、なんかお参りと言う気分にはなりにくく、お賽銭も申し訳程度になってしまった。

ところで、七福神の他の神社もよくビルに取り込まれずに頑張っているといえば、頑張っていると思える。水天宮様のように強力な知名度に支えられた明確なご利益があれば、あのような驚異的な集客力も出るのだろうが、七福神だけでは神社マーケティングも難しいのが本音だろう。グルメの街、人形町を生かして順路マップも三越からの奉納ではなく、地元の飲食店仲間が作成したマップが欲しいところだ。

松島神社で8つの神社を巡って、7種8柱の神様のお参りができた。もう一度最初の水天宮へ戻ってみたら、入場制限も解け弁天様にお会いすることができた。

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末廣神社。普通は七福神目安になる毘沙門天の旗が靡いていそうだが、目印は何もなかった。管理状態は極めて良好で気持ちが良い。末廣酒造の「末廣」はどんなお味だろうか。


ビルに抱きかかえらてしまった松島神社。この界隈の神社はいずれこの形式になる運命か。


18:41:51 | datesui | No comments |

22 April

#389.坂の街

本日、お天気も良かったので赤坂の新名所、『赤坂サカス』へ行ってみた。その赤坂サカスのネーミングのもとは「坂」だそうだ。英文表記をするとAKASAKA−SACASなって、これを右から読むと、SACA−SAKA−SAKA、つまり「坂、坂、坂」になるとのこと。

東京メトロ千代田線の赤坂駅から直接入ることができ、エスカレーターを登るとメインの施設であるビズ・タワーの中にいることになる。地下1階から地上の2階までがショッピングとダイニングのモールが広がっている。お店の質もさすが赤坂、なかなか上質を取り揃えてあるようだ。12時少し前だったので、一旦外へ出て赤坂界隈を散歩してからの食事としてみた。

赤坂見附までのいわゆる赤坂を歩いて、一ツ木通りを戻って、さくら通りからTBSの裏を抜け、三分坂の急勾配を下って赤坂小学校を左に折れ、乃木坂に背を向けながら赤坂駅の方へと戻ってみた。赤坂の街は意志をもって寄せ集めたというより、勝手に寄せ集まったという感じが、温もりと懐かしさをもったとても肌触りの良いものにしている。

再度、赤坂サカスの入ってみたら、今度はお昼時であったので大変な混みようだった。ガイドブックを見て食事処を決めたが、全部の店を見て回って少し時間つぶしをしてから入ることにした。2階のイタリアンレストランに入ってみてビックリ、60席ぐらいあろうか広い店だったが男のお客は某一人だった。という訳でもあるまいが、おいしい昼食であった。

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赤坂サカスの中心、ビズ・タワーの2階からの眺め。右は赤坂旧市街というか一ツ木通り、昼間の風情もしっかり赤坂風だ。某はこの方が好物であります。


23:17:16 | datesui | No comments |

21 April

#388.日本橋七福神巡り? −恵比寿・寿老人−

小網神社には『日本橋七福神めぐり』という三越本店から奉納されたパンフレットが置いてあり、順路を示した地図も載っていて便利なものだった。つい、茶の木神社にも置いてあれば迷わなかったのにと思ってしまった。次の寳田恵比壽神社までは距離があるのでこのパンフは役に立つと思ったら、なんと三越経由のすごい遠回りの順路が示されていたのには大笑いだった。

小網町から北上して大きな通りの信号を渡って、みずほ銀行の横の道を進んだ。少し心配になるほどの距離を歩いていると、こちらの不安を見越したように右側の通りの入ったところに寳田恵比壽神社が見えてきた。小さい神社だったが、神社の両側が駐車場で見通しが良く発見することができた。ここは商売繁盛の恵比須様を祀ってあるそうだが、お宮の提灯には「日本橋べったら市 四百年の歴史」と書かれていた。そこか、ここはもう小伝馬町なのだ。

寳田恵比壽神社を出て人形町通りの方へ進むと椙森神社が現れる。この神社は境内もひろくかなり立派な造りだった。だが、ここも商売繁盛の恵比須様を祀ってあるそうで、恵比須様が2軒になるのだ。近いところなのでどちらか一方と言う訳にはいかず、両方とも編入ということになったのだろう。いかにも日本的だ。

このあとは人形町通りを南下して人形町の交差点まで戻り、交差点を左折して浜町方面へ向かう。
だが、少々歩き詰でお腹も空いたので昼食を摂ることにした。グルメの街人形町はどこでもOKだが、交差点の傍にある老舗洋食屋「キラク」に入った。

戦闘再開で浜町方面に歩いて、久松警察の前あたりと思っていたら旗が見えてきて、笠間稲荷神社が存在を誇示していた。ここも背後にビルが迫ってはいるが、必死に存在し続けていると思える姿にはいじらしささえ感じる。外に並んだ旗を始め、中に入ればおみくじや先ほどの三越が奉納した七福神のパンフなど、神社としての生き残りへの努力の跡があった。ちなみにこの神社には長寿の神様、寿老人が祀られている。

この3つの神社は七福神のコースからはだいぶ離れていて、この3つで全体の半分は歩くことになるが、めぐり会った神さまは恵比寿様と寿老人様の2つだけということになる。

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寳田恵比壽神社。2間間口ほどでの小さい神社だが、べったら市をPRして共生策を講じている。


椙森神社。こちら少しばかり立派だが、また恵比寿様だ。このくらい広ければ、関東でなじみの薄い十日えびすで人も呼べそうだ。


こちらは久松警察の前という好ローケーションのせいか、掃除もよく行き届き、集客に努力している姿が見てとれる。


20:41:45 | datesui | No comments |

16 April

#385.日本橋七福神巡り? −布袋尊・福禄寿・弁財天−

水天宮の混みように怖気づいて、次の茶の木神社へ行くことにした。茶の木神社は、水天宮前の交差点を中心に水天宮とは点対称の位置にある。つまり、交差点の横断歩道を2度渡ることになる。交差点の傍の本屋の角を曲がると茶の木神社は探すまでもなくすぐ見えてきた。あとの神社仏閣もこのように容易に出会えることをありがたいと思った。

茶の木神社は小さい神社で、名前の由来は周囲がお茶の木で囲まれていたことに縁るそうだ。命名された当時のことはわからないが、この広さでは十数本あれば囲めるのではないかと思うほどで、名前負けと思ってしまった。もっとも「茶の寺」といえば京都の建仁寺を思い浮かべてしまうのだが、歴史も規模も違うので比べること自体無意味なことだ。で、この茶の木神社は布袋さまが祀られている。

さて、次は小網神社だ。茶の木神社の隣は新築の立派なビルが建っていた。このビルのお蔭かどうかはわからないが、すぐ横の路地が見当たらない。私道だったものがビルに吸収されてしまったのか、歩く予定の小道が見当たらないので往生してしまった。考えても目の前にお目当ての道はないので先の道を入り、想定される道を進んでみたが、次の目標が現われてこない。困った、道に迷ったようだ。
仕方なく大きな通りに出たり、わかりやすいところまで戻ってみたり、そんなことをしていたら通りの向こうに東京穀物商品取引所の歴史的建造物が見えたので、やっと目標に向かって邁進するとこができた。

小網神社は、今回お参りする寺社の中では水天宮に次いで有名なところだ。地図にも載っているので、何となく位置関係もわかっていたはずだが、この有様だ。この先の寺社は有名ではないし、距離も離れているので、ちょっと心配だ。
その小網神社。有名な割には小さな佇まいだ。でも、鎮守の森とまでは行かないまでも木々があり、一応の体はなしている。さすが、有名神社だ。なお、ここは福禄寿と弁財天を祀っているとのことだ。

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茶の木神社はきれいに整備されていたが、無人神社という雰囲気だった。小網神社は脚を止める人もいて、さすが名の通った神社らしい。


21:16:02 | datesui | No comments |

15 April

#384.日本橋七福神巡り? −弁天様−

七福神は日本の神さま仏さまの中でも最もポピュラーものの一つだろう。そのせいか、七福神巡りというものでもあちこちに存在していて、東京の下町だけでも5つや6つは下らないコースがあるはずだ。

2月に深川七福神巡りを歩いてみたので、先月は日本橋七福神巡りなるものに挑戦してみた。日本橋といえば三越、高島屋、丸善などが思い浮かぶが、この七福神巡りのコースの中心は粋な人形町だ。
東京でも屈指のグルメ街、人形町界隈の舌の散策するのがこのコースということになるが、残念ながらそんな粋な素養はないので、ひたすら歩くことに精を出すことにした。

東京メトロの人形町駅を降りて、最初に向かったのは水天宮様だ。ここに弁天様が祀られているのだ。人形町通りを水天宮の方に歩いて新大橋通りとの交差点に差し掛かったとき、ハプニングに遭遇した。
すごい人出なのだ。分厚い行列ができている。どこからの行列だろうか。まさか、水天宮様ではあるまい。と思ってみたが、水天宮に近づくにつれ心配が現実になった。震源地にたどり着いてみると、紛れもなく水天宮様からの行列だった。しかも大変な混みようで入場制限をしていて入れないのだ。3月11日火曜日、午前11時半、なんでこんなことが起きるのだろう。ガードマンも大勢でているので予想されたことなのだろう。と思ったとき、「そうかイヌの日か」と干支が浮かんできた。この日は戌の日で安産のお参りの日なのだ。

そこで、ここは飛ばして最後にすることにした。午後3時近くに戻ってみると、お昼ごろの混雑は収まり、私のような無関係者もお参りすることができた。それでも人が多く初詣のようだったが、それは本殿のことでお目当ての弁天様は隔離されるようにひっそりとしていた。

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安産祈願で大賑わいだ。戌以外の日はどうなんだろう。


本殿から離れたところにひっそりと祀られている弁財天。寂しそうなんたもんじゃない。可哀そうだ。


22:00:00 | datesui | No comments |