Archive for July 2008

13 July

#425.裏方に光を

高校野球の季節になってきた。各地で予選が始まりテレビでも観戦できる。野球というゲームは練習を人に見せるのが好きなのか、試合の始まる前にグランドで猛烈に練習する。もっとも、試合が始まっても攻守がチェンジするたびに、投手はピッチング練習をし、野手はゴロの練習や送球の練習をしている。さらに、投手が交代するとここでも練習をするのだ。野球のボールは硬くて危険なので必要な練習かも知れないが、他の競技と比べて非常に珍しいことだと思える。

高校野球に戻るが、高校野球というと練習がつきものだ。1日は朝レンから始まり暗くなるまで、土日もなく練習して、甲子園を目指す訳だが、練習をさせる人がいるのもスゴイことだ。この高校野球の指導する人たちのなかにはアナクロどっぷりの人や人格の低い人たちもいるのだが、ここは日ごろのご尽力を讃えることも必要だろう。テレビで試合前のノックを見ていると、ここが晴れ舞台というような気合いでノックをしているのだ。この姿には、さすがにへそ曲がりの私でも少しは心を打たれるところもあり、もっと大きな晴れ舞台を作ってあげたくなった。

そこで、甲子園の開幕前夜祭として、コーチによるノック・コンテストを開いたらどうだろうか。例えば、キャッチャーフライの高さ比べだ。ノッカーの打ち上げた球が何メートル上がるかは計測機の開発が必要だが、これさえあれば相当おもしろいゲームになる。ただ、外野フライやファールフライになっては意味がないので、キャッチャーが傍にいてフライをキャッチしたら成立ということにしたらどうか。ノックである以上、キャッチャーの捕れないフライを打ち上げても仕方ないからだ。
まっ、これで日頃の苦労が報われて、選手イジメなどが減ればありがたいことだ。


23:23:11 | datesui | No comments |

06 July

#422.1位保障

野球が困ったことになった。セ・リーグは、もはや「勝負あり」の状態だ。阪神が独走して、2位の中日に絶望的な差をつけている。その差は11.5ゲームまで広がった。

この差の大きさは、パ・リーグの状況をみると良く分かる。パ・リーグは西武が好調で、首位をキープしているがその差は意外と小さく、最下位のロッテまでが10ゲームなのだ。セ・リーグの1位と2位の差よりも、パ・リーグのトップからビリまでの差の方が小さいのだ。すると、セ・リーグ2位の中日より、パの最下位のロッテの方が優勝に近いということになる。もっとも試合数が6試合ほど中日の方が多いので、待ったがかかるかも知れない。なるほど、残り試合数は中日の方が9.3%多い。だが、ゲーム差は10.5%も開いているので、1試合当たり縮めなくてはならないゲーム差は、ロッテの0.156ゲームに対し、中日は0.162ゲームなのだ。この数字は微差かもしれないが、単純な比較をすればロッテの方が優勝に近いといえるだろう。

このような数字の単純比較で全てを語ることはできないが、ある数字の一面、それも広く使用されている数字の比較で、セの2位の中日は、パの最下位のロッテ以下ということになってしまっているもがセ・リーグの状況だ。このため、中日に加えて巨人、広島、ヤクルトも含めて、このあとはクライマックス・シリーズ狙いに標準を定め直すであろう。投手のローテーションもエース級は阪神戦には使わず、3位狙いの試合に合わせてくるだろうから、ますます阪神は楽になる。もう阪神は頑張る必要もなく、セ・リーグ全体でトップを保証してくれるのだ。


18:58:28 | datesui | No comments |