Archive for September 2008

26 September

#457.国際標準三冠馬

先週のセントライト記念に続く菊花賞への登竜門の第2弾は神戸新聞杯だ。このところの超西高東低現象で、地盤沈下のセントライトを裏腹に菊花賞への距離を縮めてきた。さらに阪神競馬場の改修により距離も2400mに延長され菊花賞への距離は指呼の間となってきた。

そこへ王者ディープスカイが出馬してきた。あくまで本番へ向けての足慣らしもあるだろうが、ここは予定の走りを見せて欲しいものだ。1600mのNHKマイル、2400mのダービーと経ての菊花賞制覇は変則三冠だが、本場英国の三冠の距離体系にはこの方が近いので国際標準の三冠候補だ。また、ダービーの2着3着馬も無事な姿を見せているのは競馬ファンにはありがたいことだ。加えて、夏の上昇馬も何頭かいてレースに彩りを添えている。楽しいレースを期待して良さそうだ。
(神戸新聞杯は10Rですので、ご注意ください)

【 Wscランキング:神戸新聞杯 】
◆Wsc: 72.8 ディープスカイ     R= 48、 RR= 76、 RT= 55、 D= 1.9、 A= -.7、 H= 6.4
◆Wsc: 64.3 オウケンブルースリ   R= 45、 RR= 51、 RT= 58、 D= 1.5、 A= -1.6、 H= 5
◆Wsc: 60.5 ブラックシェル     R= 44、 RR= 71、 RT= 48、 D= -1.1、 A= -.7、 H= 4.1
◆Wsc: 57.7 ヤマニンリュパン    R= 19、 RR= 50、 RT= 65、 D= .3、 A= .5、 H= .3
◆Wsc: 56.5 スマイルジャック    R= 40、 RR= 65、 RT= 42、 D= -1.1、 A= 1.3、 H= 1.8
◆Wsc: 54.7 エイシンブイダンス   R= 32、 RR= 52、 RT= 63、 D= -1.7、 A= 0、 H= 2.5
◆Wsc: 52.0 ミッキーチアフル    R= 32、 RR= 52、 RT= 42、 D= -.4、 A= .5、 H= 1.3
◆Wsc: 51.4 ナムラクレセント    R= 30、 RR= 46、 RT= 47、 D= .1、 A= -.7、 H= 3.3
◆Wsc: 50.6 ヤマニンキングリー   R= 29、 RR= 59、 RT= 41、 D= -1.8、 A= -.1、 H= .7
◆Wsc: 47.2 ロードアリエス     R= 34、 RR= 60、 RT= 30、 D= -2.2、 A= 1.2、 H= -1
◆Wsc: 46.6 メイショウクオリア   R= 42、 RR= 49、 RT= 36、 D= -2、 A= .9、 H= 2.1
◆Wsc: 45.1 モンテクリスエス    R= 44、 RR= 47、 RT= 47、 D= -5、 A= -.2、 H= 1
◆Wsc: 43.9 アインラクス      R= 36、 RR= 51、 RT= 26、 D= -1.7、 A= -.8、 H= 2.7
◆Wsc: 43.5 フローテーション    R= 34、 RR= 48、 RT= 40、 D= -3.4、 A= -.4、 H= 1.7
◆Wsc: 42.6 ハンターキリシマ    R= 18、 RR= 44、 RT= 47、 D= -2.3、 A= -.3、 H= 1.1
◆Wsc: 41.9 ベンチャーナイン    R= 32、 RR= 44、 RT= 39、 D= -3.4、 A= -.8、 H= 3.9
◆Wsc: 41.6 スエズ         R= 16、 RR= 35、 RT= 54、 D= -2.5、 A= 0、 H= 1
◆Wsc: 27.2 ヒルノラディアン    R= 23、 RR= 33、 RT= 21、 D= -5.6、 A= -.2、 H= -3.4

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
ディープスカイが完勝して菊花賞へ駒を進める。多くの競馬ファンが描く夢だろう。たとえ馬券に魅力がなくとも強いスターの誕生を待っているのだ。ディープスカイはその期待に応えられる星の下に生まれているに違いないのだ。少し心情的な期待が強すぎるようだが、データを見ても十分である。次いでダービー2、3着のスマイルジャック、ブラクシェルも顔を見せているが、ここでもディープスカイに次ぐ存在であることは確かだ。

夏の成長株はオウケンブルースリだ。6月の未勝利から前走の1000万特別まで一気に3連勝だ。距離も長めのところでの勝利で大いに期待できる。もう1頭上げれば、ダート路線からだが1000万特別を勝ち上がったヤマニンリュパンだ。意外な大駆けがあるかもしれない。


【 展開 】
強力な逃げ馬が不在だ。しかも2400mの長めの距離なので、どの馬も先頭には立ちたくないだろう。
そこで、先行しそうなのが、スマイルジャックかロードアリエスで、追走がメイショウクオリアで、この3頭が先頭グループになりそうだ。またすぐ背後には、ヤマニンリュパン、ミッキーチアフルがつけて、ここまでが先行集団になる。
中段が、エイシンブイダンス、スエズ、ヤマニンキングリー、ヒルノラディアン、モンテクリスエス、ハンターキリシマ、フローテーションがかたまったタイトな集団を構成するだろう。
後方が大きな集団になり、ディープスカイのあとに、ブラックシェル、ナムラクレセント、ベンチャーナイン、アインラクスかたまり、ポツンと離れてオウケンブルースリという態勢だろう。

レースの見どころはディープスカイがどこで仕掛け、どんな勝ちっぷりをご披露するかだろう。直銭まで待っての仕掛けか、それとも力余って四角先頭か、まさかの3角まくりということもないわけではない。


08:45:00 | datesui | No comments |

19 September

#454.腐っても鯛

秋のクラシックの前哨戦に入った。その昔は菊花賞への道の定番だったセントライト記念だが、最近は菊花賞馬の輩出はとんと御無沙汰だ。少なくともこの10年、1頭も出ていない。だが、レースの格はG?、やはりメンバーはそれなりの馬が出揃っている。いいレースが期待できそうだ。

3歳の秋のクラシックは夏の越し方に注目が集まる。有力馬は無事、変化なく夏を越したいだろうし、春は力不足だった馬は夏の成長を期待するだろう。また、夏のレースは4歳以上の古馬と一緒に走ることになるので、力量の比較や推量には丁度良いのかもしれない。

その基準だが、例年1000万クラスが目安になる。1000万クラスの特別を勝てるようなら、秋のクラシックは大いに期待できると判断したい。同じように1000万特別を好走なら、本番での入着も期待できよう。もっとも1000万以上のクラスでの勝利や好走なら言うこともあるまい。
判断の難しいのは500万クラスでの成績だ。特別の優勝はそれなりの評価をしたいが、それでも1000万クラスに名を連ねただけのことだ。ところが、夏になる前に500万クラス入りしていた馬は3歳同士のレースでの勝ち上がりなので、夏の古馬混合レースの成績との比較では割引が必要だろう。

そのへんの難しさにもかかわらず、データベースは味のある数字を弾いてきた。


【 Wscランキング:セントライト記念 】
◆Wsc: 63.8 マイネルチャールズ  R= 58、 RR= 68、 RT= 49、 D= -2.8、 A= .5、 H= 2.7
◆Wsc: 61.3 シルクマンハッタン   R= 41、 RR= 50、 RT= 57、 D= .7、 A= 3、 H= 2
◆Wsc: 60.6 クリスタルウイング  R= 50、 RR= 57、 RT= 43、 D= -.8、 A= 1、 H= 2.3
◆Wsc: 60.0 ダイバーシティ    R= 36、 RR= 56、 RT= 47、 D= .7、 A= 0、 H= 2.9
◆Wsc: 58.0 キングオブカルト   R= 44、 RR= 51、 RT= 45、 D= -.2、 A= 1.5、 H= .6
◆Wsc: 57.5 ナリタダイコク    R= 45、 RR= 52、 RT= 44、 D= -.5、 A= -.9、 H= 2.4
ここまでがWsc55以上の推奨馬
◇Wsc: 53.9 タケミカヅチ     R= 43、 RR= 59、 RT= 39、 D= -2.4、 A= -.2、 H= 2.6
◇Wsc: 53.0 ノットアローン    R= 40、 RR= 57、 RT= 42、 D= -2.3、 A= 1.5、 H= .4
◇Wsc: 52.4 キングスエンブレム  R= 52、 RR= 55、 RT= 34、 D= -1.8、 A= 1.5、 H= -2.4
◇Wsc: 52.0 リノーンリーズン   R= 30、 RR= 45、 RT= 43、 D= 1.5、 A= -1、 H= 3.2
◇Wsc: 50.4 ダイワワイルドボア  R= 41、 RR= 48、 RT= 45、 D= -2.7、 A= .2、 H= 1.8
◇Wsc: 48.7 フサイチアソート   R= 38、 RR= 47、 RT= 54、 D= -4.1、 A= -.4、 H= 1.5
◇Wsc: 45.7 コンベンション    R= 29、 RR= 42、 RT= 33、 D= 1.4、 A= .8、 H= 1.1
◇Wsc: 45.6 ロードニュースター  R= 33、 RR= 46、 RT= 39、 D= -2.2、 A= -1.3、 H= 4.4
◇Wsc: 40.8 ネオスピリッツ    R= 35、 RR= 43、 RT= 27、 D= -1.1、 A= 2.2、 H= -2.1
◇Wsc: 36.2 フジヤマラムセス   R= 28、 RR= 39、 RT= 43、 D= -3.6、 A= -.3、 H= -1.7
◇Wsc: 31.2 アイティトップ    R= 35、 RR= 34、 RT= 37、 D= -5.3、 A= -1.1、 H= 2.6
◇Wsc: 28.9 ドットコム      R= 31、 RR= 30、 RT= 48、 D= -6.6、 A= -.2、 H= -2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
中心はマイネルチャールズで動くまい。前走札幌記念では6着という微妙な結果だったが、評価を下げることにはならないと思われる。逆に上げることはできなかったので、このセントライト記念に賭ける期待は大きい。

マイネルチャールズを追う存在が、シルクマンハッタン、クリスタルウイング、ダイバーシティ、キングオブカルト、ナリタダイコクの5頭だろう。クリスタルウイングやダイバーシティは春からの実績のある馬で、評価はしやすいが、1000万クラスの優勝、好走組であるキングオブカルト、ナリタダイコクの評価は微妙である。キングオブカルトはラジオNIKKEI6着のあとの1000万特勝ちと別成長の過程が良くわかり、ナリタダイコクは未勝利から???のあとの1000万特別4着と好走の前の上昇力も評価できよう。
500万特別の勝ち上がり組であるシルクマンハッタンの評価はもっと難しいが、2200mの前走は自らレースを作っての好タイム勝ちを完成度とみたい。


【 展開 】
逃げるのは、シルクマンハッタンとみるのが妥当だろう。これを追走するのが、ネオスピリッツとなるだろう。この2頭に追随する先行集団が、キングオブカルト、キングスエンブレム、ノットアローンの3頭とみられる。
中段はだらしなく広がりそうだが、前の方には、クリスタルウイング、コンベンション、マイネルチャールズは占め、中ほどに、ダイワワイルドボア、ダイバーシティが続き、そのあとに、タケミカヅチ、ドットコム、フジヤマラムセス、フサイチアソートが控えて進むことになる。
後方は、ナリタダイコク、リノーンリーズン、アイティトップ、ロードニュースターの4頭がひと塊りになることが考えられる。
前走、正攻法で古馬に力負けをしたマイネルチャールズだが、今回は相手も変わるので前にも増して正攻法で来るだろう。4角先頭、力でねじ伏せるところを今度こそ見せてほしい。


15:17:10 | datesui | No comments |

12 September

#451.秋競馬の始まり

サマーステージが終わると競馬は秋競馬だ。地方の競馬場から中央場所へ舞台が変わる。その皮切りの今週は阪神のセントウル・ステークスだ。秋のG?の初戦、スプリンターズ・ステークスの前哨戦だ。レースは一気に秋モードだが、セントウルSはまだ夏の余韻を背負っている。サマー・スプリント・シリーズの最終戦でもあり、また、通常のメインレースは11Rだが、夏モードの10レースになっている。

メンバーはさすがにサマー・スプリント・シリーズというよりG?モードだ。スプリンターズS意識したメンバーがほぼ揃ったと見て良いだろう。このレースをじっくり観察して、次の本番に備えるのが良いわけだが、そのためにはこのレースの見解をしっかり持つことが大切になるだろう。

【 Wscランキング:スプリンターズS 】
◆Wsc: 69.3 スズカフェニックス  R= 64、 RR= 73、 RT= 61、 D= -1.3、 A= -0.6、 H= 4.1
◆Wsc: 65.0 ファイングレイン    R= 48、 RR= 69、 RT= 50、 D= 0.9、 A= 1.0、 H= 1.3
◆Wsc: 59.6 アポロドルチェ    R= 39、 RR= 67、 RT= 53、 D= 0.1、 A= -0.2、 H= 1.1
◆Wsc: 58.2 コスモベル      R= 48、 RR= 55、 RT= 48、 D= 0.9、 A= -0.2、 H= 3.9
◆Wsc: 56.9 スピニングノアール  R= 53、 RR= 59、 RT= 59、 D= -2.3、 A= -0.8、 H= 2.7
◆Wsc: 56.4 カノヤザクラ     R= 58、 RR= 51、 RT= 64、 D= -2.6、 A= 0.0、 H= 2.0
以上がWsc55超の推奨馬。
◇Wsc: 51.8 スプリングソング   R= 46、 RR= 54、 RT= 50、 D= -0.9、 A= -0.4、 H= 1.8
◇Wsc: 49.4 シンボリグラン    R= 41、 RR= 57、 RT= 63、 D= -3.9、 A= 0.3、 H= 1.2
◇Wsc: 46.8 タニノマティーニ   R= 43、 RR= 54、 RT= 57、 D= -3.3、 A= 2.2、 H= -1.9
◇Wsc: 46.0 クールシャローン   R= 46、 RR= 44、 RT= 48、 D= -2.0、 A= 1.8、 H= 0.2
◇Wsc: 45.3 レットバトラー    R= 36、 RR= 49、 RT= 46、 D= -1.9、 A= -0.1、 H= -0.5
◇Wsc: 45.1 マルブツイースター  R= 49、 RR= 48、 RT= 46、 D= -2.8、 A= 0.6、 H= -0.2
◇Wsc: 42.9 ジョリーダンス    R= 45、 RR= 51、 RT= 52、 D= -5.0、 A= 0.5、 H= 0.8
◇Wsc: 39.7 マルカフェニックス  R= 44、 RR= 39、 RT= 48、 D= -3.5、 A= 1.4、 H= 0.8
◇Wsc: 34.0 コパノフウジン    R= 37、 RR= 40、 RT= 55、 D= -5.3、 A= 1.3、 H= -2.0
◇Wsc: 33.6 タイキマドレーヌ   R= 29、 RR= 43、 RT= 44、 D= -4.3、 A= 0.2、 H= 1.3

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
G?馬のスズカフェニックスとファイングレインが出走してきた。余程の紛れでもない限り、この2頭での連対は堅いところだろう。特に、ファイングレインはG?を含めての3連勝で死角なしの状況だ。一方、スズカフェニックスはこのところ勝ち味が遅くなっている嫌いはあるが実績や内容は申し分なく、Wscの高さにも表れている。

この2頭に挑むのが、アポロドルチェ、コスモベル、スピニングノワール、カノヤザクラの4頭だ。アポロドルチェはこの3選好調で内容も良く、コスモベルは格下だがしぶといレース運びが期待できそうだ。
スピニングノワールとカノヤザクラは安定感が今一つだが、走破タイムが良く逆転もありそうだ。


【 展開 】
1200mの短距離だが、強力な逃げ馬がいない。その中で、タニノマティーニが逃げそうだ。次いで、クールシャローンが2番手追走の形をとり、マルカフェニックス、コパノフウジン、ファイングレインが先行組になりそうだ。
中段は大きくかたまるが、前の方から、マルブツイースター、ジョリーダンス、シンボリグラン、タイキマドレーヌ、カノヤザクラ、レットバトラー、アポロドルチェ、コスモベル、スプリングソングとなりそうだ。
後方は、スズカフェニックスとスピニングノアールが末脚に賭けることになる。

先行馬が少なくペースが上がらず、ゴチャついたレースになりそうだ。ファイングレインは先行して、スズカフェニックスは後方から進むので影響は少なそうだ。アポロドルチェ、コスモベルあたりが馬群捌きの難しいレースを強いられるそうだ。頭数、ペースから波乱も考えられるが、意外と平穏に収まりそうな気配である。


23:30:00 | datesui | No comments |

05 September

#448.未経験どうしの決定戦

夏の競馬も終りとなる。最後は2歳のチャンピオン決定戦だ。小倉では1200m、一方新潟では1600mで実施される。1600mの方がより将来性が期待できそうだが、なにせまだ9月、来年のクラシックまでは8か月もある。だから、将来性云々より、現在どうかという視点で見てみよう。

【 Wscランキング:新潟2歳S 】
◆Wsc: 67.6 マイネルウェイヴ    R= 34、 RR= 41、 RT= 42、 D= .2、 A= .8、 H= 6.9
◆Wsc: 61.9 バンガロール      R= 39、 RR= 49、 RT= 52、 D= 1.3、 A= .2、 H= .8
◆Wsc: 61.7 セイウンワンダー    R= 30、 RR= 36、 RT= 47、 D= 8.1、 A= 3.2、 H= .7
◆Wsc: 56.0 マッハヴェロシティ   R= 27、 RR= 40、 RT= 31、 D= .8、  A= 3.3、 H= 0
◆Wsc: 55.5 スガノメダリスト    R= 33、 RR= 47、 RT= 47、 D= -.1、 A= 1.3、 H= -.6
◇Wsc: 53.2 ゴールドスパークル   R= 27、 RR= 41、 RT= 40、 D= .4、 A= -1.5、 H= 3.4
◇Wsc: 53.1 ガンズオブナバロン    R= 25、 RR= 37、 RT= 53、 D= 8、  A= .7、 H= 1.1
◇Wsc: 49.1 ストロングガルーダ   R= 27、 RR= 41、 RT= 33、 D= 3.2、 A= 1.8、 H= 1.7
◇Wsc: 47.6 カヴァリエ       R= 22、 RR= 41、 RT= 55、 D= 2、  A= -.5、 H= 6.5
◇Wsc: 47.5 タニノベローナ     R= 27、 RR= 40、 RT= 46、 D= .9、 A= 3.4、 H= 2.7
◇Wsc: 47.2 ドリームゼニス     R= 25、 RR= 37、 RT= 46、 D= 1.6、 A= 2.7、 H= 2.2
◇Wsc: 44.5 エイシンタイガー    R= 25、 RR= 37、 RT= 49、 D= .9、 A= 1、 H= 1.6"
◇Wsc: 43.1 ツクバホクトオー    R= 20、 RR= 37、 RT= 50、 D= 2、  A= .8、 H= .5
◇Wsc: 32.0 シルクドミニオン    R= 22、 RR= 40、 RT= 21、 D= 4.5、 A= 1.7、 H= 1.3
◇Wsc: 29.9 ダイワバーガンディ   R= 22、 RR= 40、 RT= 6、  D= 1.4、 A= -.4、 H= 3.5

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
戦歴が浅くデータも少ないので、スコアは不安定な状態での弾き出しである。巷の評価とは大いに異なるだろうが、2歳馬の状態はそこも狙いになるはずだ。
マイルの経験と末脚からマイネルウェイヴがイチオシだ。上りの素晴らしさは群を抜いている。次いでバンガロールだ。タイムの良さと勝負強さを評価したい。そして3番手はセイウンワンダーで、圧勝の前走の再現を期待したい。あとは、マッハヴェロシティとスガノメダリストだが、勝負強さと総合力でがんばれそうだ。

【 展開 】
先行脚質が揃ったので、アグレッシブなレースが期待できそうだ。
まず、ハナを切って先頭を走りそうなのがタニノベローナだろう。差のない2番手をマッハヴェロシティとセイウンワンダーが占めそうだ。だがこの3頭、枠順やスタートの加減でいくらでも変わりそうだ。
そのあとの先行集団は、ドリームゼニスが前の方で、ストロングガルーダとシルクドミニオンが追走する形だろう。
中段は、スガノメダリスト、エイシンタイガー、ツクバホクトオー、マイネルウェイヴ、ガンズオブナバロンの5頭だ。
後方は、バンガロール、ダイワバーガンディ、カヴァリエ、ゴールドスパークルが控えることになる。

経験の浅い2歳のレースだが、生まれつきレースの上手な馬もいるので驚くほど見事なレースを披露することもあるのだ。大人びた若駒の出現などを期待しながらレースを楽しむのも一興だろう。


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