Archive for 04 December 2008

04 December

#494.経済は腐り、政治は変わる

神宮館の暦には時運占断として、前回の国運予断に続き、日本経済、社会情勢、政治、株価、農・水産の6つの易断が載っている。国運は前回の通り「澤水困」だが、日本経済は「山風蠱(さんぷうこ)」、社会情勢は「風火家人(ふうかかじん)」、政治「澤火革(たくかかく)」、株価「巽為風(そんいふう)」、農・水産「山澤損(さんたくそん)」ということで、概して元気はない。経済の「山風蠱」は良くない卦で×、社会情勢の「風火家人」は家内安全という卦で概ね○、政治は「澤火革」で変化が起き△、株価の「巽為風」は風が2つで風任せの△、農・水産は「山澤損」だが、損は損でも得になる損で○というところか。気になるのは2つ、経済の「山風蠱」と政治の「澤火革」だ。

経済の「山風蠱」は良くない卦で、四難卦に相当する火卦かもしれない。山の下の風は山に遮られて風通しが悪く、そこで蠱になる。蠱は皿の上に虫が3匹だが、これは皿の上の食べ物が腐ってウジが湧いているという状況を表しているといわれる。平穏無事に胡坐をかいて努力を怠っていると内部から崩壊が始まるということだ。抜本的な取り組みが必要なのだろう。

政治の「澤火革」は革が示すとおり、変革の卦が出た。高島易断の井上先生がどれほどの霊験あらたかかは不明だが、「澤火革」が政治で出る場合は政権の倒れるときだ。大昔の話になるが、岸内閣が倒れた時もこの「澤火革」が出たそうだが、国会前で死者が出るほどの大デモがあった。「革」は覚悟するが、物騒なことだけは避けて欲しいものだ。

しかし、国運のカラ回り、経済の腐敗、政治の変革と、本当に占ったのかなと疑いたくなるほどの当たりようだ。いよいよ、日本も待ったなしの変革の本番に入らざるをえないのだろう。


11:06:25 | datesui | No comments |