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28 March

#375.短距離だが少し長めが狙い

春のG?街道の入口は高松宮記念だ。第38回を数えるこのレースは1967年開設の中京大賞典、芝2000mに端を発している。4年後の1971年に高松宮から優勝杯が下賜されたことにより、『高松宮杯』と改称され、第1回が始まった。大レースの手薄な6月の重賞競走であったため、長らく夏競馬到来の風物詩的な扱いで親しまれてきた。
1996年の第26回から、芝1200mに距離が短縮され、開催も5月になり、格付けも待望のG?に昇格した。1998年より現在の名称である『高松宮記念』となり、2000年から5月開催から3月開催に変更された。開催時期の変更により、シルクロードS→阪急杯→高松宮記念という短距離のステップレースシリーズが完成し、この路線から高松宮記念の活躍馬を数多く輩出している。

【 高松宮記念:Wscランキング 】
◆Wsc: 71.7 スズカフェニックス   R: 55、 RR: 78、 RT: 66、 D: .3、 A: -.6、 H: 3.2
◆Wsc: 67.5 スーパーホーネット   R: 39、 RR: 74、 RT: 63、 D: 1.6、 A: .1、 H: 1.2
◆Wsc: 63.2 ローレルゲレイロ    R: 41、 RR: 73、 RT: 67、 D: -.3、 A: 1.7、 H: .4
◆Wsc: 55.9 トーセンザオー     R: 49、 RR: 60、 RT: 63、 D: -2.1、 A: -.8、 H: .3
◆Wsc: 55.6 ファイングレイン    R: 42、 RR: 61、 RT: 52、 D: -.1、 A: 1.1、 H: 1
◆Wsc: 53.6 マルカフェニックス   R: 48、 RR: 50、 RT: 57、 D: -.2、 A: .6、 H: 3.2
◆Wsc: 51.0 プレミアムボックス   R: 50、 RR: 54、 RT: 53、 D: -2、 A: .2、 H: 1.8
◆Wsc: 51.0 キンシャサノキセキ   R: 48、 RR: 54、 RT: 62、 D: -3.4、 A: .5、 H: .6
◆Wsc: 49.0 ブラックバースピン   R: 50、 RR: 52、 RT: 57、 D: -3.1、 A: .8、 H: 1.8
◆Wsc: 48.1 リミットレスビッド   R: 46、 RR: 55、 RT: 60、 D: -3.7、 A: .5、 H: .3
◆Wsc: 47.4 マイネルシーガル    R: 39、 RR: 55、 RT: 60、 D: -2.7、 A: .5、 H: .9
◆Wsc: 46.3 ナカヤマパラダイス   R: 49、 RR: 53、 RT: 52、 D: -3.8、 A: 2.5、 H: -.2
◆Wsc: 45.9 キョウワロアリング   R: 46、 RR: 48、 RT: 56、 D: -2.8、 A: -1、 H: 3.4
◆Wsc: 43.1 プリサイスマシーン   R: 51、 RR: 41、 RT: 61、 D: -4.4、 A: ,2、 H: -.4
◆Wsc: 42.0 タマモホットプレイ   R: 49、 RR: 41、 RT: 57、 D: -4、 A: -.8、 H: 2.1
◆Wsc: 41.7 エムオーウイナー    R: 54、 RR: 46、 RT: 47、 D: -4.7、 A: 3、 H: -2.3
◆Wsc: 34.5 フサイチリシャール   R: 37、 RR: 38、 RT: 60、 D: -5.2、 A: 1.7、 H: -1.7
◆Wsc: 32.6 ペールギュント     R: 43、 RR: 35、 RT: 52、 D: -5.6、 A: 0、 H: 1

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
芝1200mのレースはG?では最も短い距離だ。それだけに短距離特性が求められると思われがちだが、そこはどっこい、このレースに限っては1400mからマイル程度の適性の方が好成績を上げている。つまり、スズカフェニックス、スーパーホーネット、ローレルゲレイロ、ファイングレイン、キンシャサのキセキという面々の方が、トーセンザオー、マルカフェニックス、プレミアムボックスより期待がもてそうだ。
そこで、イチオシはスズカフェニックスで、鞍上が武豊のドバイ出張で福永に替わるが、スコアの圧倒的な高さから死角には至らないだろう。次点クラスの筆頭はスーパーホーネットであるが、これもスコアの高さから推奨に値する。この2頭にローレルゲレイロを加えた3頭で勢力の主成分は形成されていると見た。
あとは、ここへ割り込む勢力として、トーセンザオー、ファイングレインとなるが、もう1頭あげれば、距離特性と持ちタイムからキンシャサノキセキを推したい。

【 展開 】
逃げると見られていたエムオーウイナーが大外の17番、先行の実績の高いナカヤマパラダイス、プリサイスマシーンがいずれも外枠となり、後方から漸進の中心馬スズカフェニックスが最内の1番など、枠順が微妙なレースになった。
そうは言うものの、エムオーウイナーの逃げ、ナカヤマパラダイスとプリサイスマシーンがこれを追い、フサイチリシャール、ローレルゲレイロが好位をつける構図は変わらないだろう。
中段も、ファイングレイン、ブラックバースピン、マルカフェニックス、キンシャサノキセキ、マイネルシーガル、リミットレスビッド、という順で進み、その後にプレミアムボックス、スーパーホーネット、ペールギュントが続くだろう。
後方は、スズカフェニックス、タマモホットプレイ、トーセンザオー、キョウワロアリングということになろうか。


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