＃359．深川七福神?　−寿老人さま−

深川七福神を巡るとき、南から北へのコースなら富岡八幡宮の恵比須様が起点になるが、今回は北からなので深川神明宮から南下するとこになった。七福神の中で最北にある深川神明宮は地下鉄大江戸線の森下からが便利だ。

深川神明宮は寿老人を祀ることから延命長寿ということだが、元々はこのあたりを新田開発した摂津の国の住人深川八郎右衛門が総鎮守として神明宮を祀ったことによるものだ。実は深川村の由来も新明神のおかげで、深川八郎右衛門によることを初めて知ることになった。この一帯は、川や運河が多いから漠然と深川などと思っていて疑いもしなかったのだから、やはり歩いてみることは良いことだ。

ところが新明宮は広くてりっぱなのだが殺風景で拍子抜けだ。入って右側にあるコンクリートの建物は車庫かと思ったら神輿蔵だった。スチールのシャッターも無造作に下ろされていて淋しかったが、シャッターには神輿の絵が描かれていて、それなりの演出もされているのだ。でも、あたりには人の気配がなく、隣接する付属幼稚園も心なしか静かだ。
結局、寿老人は拝めず、寿老人のご利益もわからないまま、新明宮をあとにした。


森下駅から１０分のところにある深川神明宮。境内は広いが人の気配がないので殺伐とした感じがする。