Archive for January 2009

30 January

#517.次への思惑

今度の根岸ステークスは昭和62年、1987年開設の比較的新しいレースだ。当時少なかったダートの重賞として鳴り物入りに近い状態での導入だったと記憶している。その後、フェブラリーSのG?昇格があってか、秋開催から1月に変更になり、平安SとともにフェブラリーSの重要な前哨戦となっている。という訳で次のフェブラリーSを見据えたレースであることを念頭に置くことになる。

そのフェブラリーSはダイワスカーレットが出走を予定しているそうで興味が湧くが、この根岸Sでも短距離のチャンピオン決定戦阪神カップを優勝したマルカフェニックスがダート初挑戦で出走してくるのもおもしろいことになりそうだ。当然のことながらダート界の古豪と新鋭のぶつかりあいもあり、フェブラリーSへの思惑が交錯する楽しさ満点のダート戦になりそうだ。

【 Wscランキング:根岸S 】
◆Wsc: 69.5 バンブーエール   R= 63、 RR= 64、 RT= 72、 D= 1.6、 A= 2.2、 H= 1
◆Wsc: 64.4 フェラーリピザ   R= 52、 RR= 64、 RT= 73、 D= .8、 A= .9、 H= .9
◆Wsc: 60.2 ヒシカツリーダー  R= 38、 RR= 65、 RT= 73、 D= 1.3、 A= .5、 H= 1.1
◆Wsc: 57.2 ナンヨーヒルトップ R= 40、 RR= 61、 RT= 67、 D= 1.5、 A= 1.5、 H= -.8
◆Wsc: 56.6 セントラルコースト R= 53、 RR= 54、 RT= 65、 D= .7、 A= 3.9、 H= -.7
◆Wsc: 56.2 ビクトリーテツニー R= 47、 RR= 60、 RT= 67、 D= -.5、 A= -.8、 H= 3.6
以上がWsc55を超えた推奨馬。
◇Wsc: 51.0 オフィサー      R= 47、 RR= 54、 RT= 61、 D= -1、 A= .5、 H= 1.9
◇Wsc: 49.0 ブイチャレンジ   R= 44、 RR= 53、 RT= 61、 D= -.8、 A= -1.3、 H= 8.6
◇Wsc: 47.7 マルカフェニックス R= 27、 RR= 69、 RT= 56、 D= -1.1、 A= .4、 H= .7
◇Wsc: 46.8 ニシノナースコール R= 27、 RR= 60、 RT= 67、 D= -1.6、 A= -.5、 H= 1
◇Wsc: 45.0 アドマイヤスバル  R= 47、 RR= 48、 RT= 67、 D= -3.6、 A= .8、 H= 1.4
◇Wsc: 44.8 リミットレスビッド R= 44、 RR= 50、 RT= 64、 D= -2.9、 A= -.7、 H= -.6
◇Wsc: 41.3 ボードスウィーパー R= 39、 RR= 47、 RT= 60、 D= -2.6、 A= -.7、 H= .3
◇Wsc: 41.2 スリーアベニュー  R= 36、 RR= 45、 RT= 70、 D= -3.2、 A= -1、 H= 2.8
◇Wsc: 40.2 フジノウェーブ   R= 40、 RR= 48、 RT= 59、 D= -3.4、 A= -1.1、 H= -1.1
◇Wsc: 28.7 ダンツキッスイ   R= 29、 RR= 42、 RT= 61、 D= -5.4、 A= 2、 H= -2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
バンブーエールがダントツという状況だ。レースは6歳のリーダーに対して、それに続く5頭が挑戦する図式だ。その5頭は5歳陣が3頭でフェラーリピザ、ヒシカツリーダー、ビジトリーテツニー、4歳陣はナンヨーヒルトップとセントラルコーストだ。だが、オープン特別3連勝と最近の充実したバンブーエールの安定感は頭一つ出ている感がある。また、去年の平安S大敗後は、6戦4勝、2着1回、4着1回と、これまたオープンクラスでの着実な実績を積み重ねている。ここは順当に勝って、フェブラリーSでの晴れ姿を期待したい。
バンブーエールを脅かす勢力だが、実績のフェラーリピザか上り調子のヒシカツリーダーかだろう。気分的には勝ちっぷりの良いヒシカツリーダーを応援したくなる。また、穴っぽいところではセントラルコーストだ。良い枠を引いて逃げ切りを想像しているが、まだ早い春の妄想だろうか。


【 展開 】
セントラルコーストが逃げる。レースの中心、バンブーエールがこれを追いかける。となると期待のマッチレースになるが、そのあとの存在がある。ダンツキッスイとナンヨーヒルトップがこのあとにつけ、ここまでが先行集団を形成するだろう。中段は、フェラーリピザ、アドマイヤスバル、ヒシカツリーダー、オフィサー、マルカフェニックス、ニシノナースコールという順で進むだろう。後方は、ボードスウィーパー、リミットレスビッド、ビクトリーテツニーが前の方で、スリーアベニュー、フジノウェーブ、ブイチャレンジが控えることになる。

1400mという短い距離に加え、引っ張る馬、先行する有力馬がいるのでペースは速くなるだろう。そしてお天気だ。当日は雨が上がるかもしれないが、金土の2日間は雨だ。ダートが締まってタイムも良くなるので、先行馬が思いのほか粘る前残りになる可能性が極めて高いのだ。


11:47:09 | datesui | No comments |

23 January

#514.輝きうすく、ただ渋さのみ

今週はG?のアメリカ・ジョッキー・クラブ・カップ、略称AJCC、通称AJCと言われている。昭和35年、1960年から行われている冬の中山の名物レースではあるが、このところの地盤沈下は目に余るものがある。昔はAJCを勝って淀の天皇賞へ殴り込みというパターンがったが、今はAJCを勝ったぐらいでは大した注目にはならないようだ。西高東低で関東馬が振るわないことが最大の要因ではあるが、G?クラスの有力馬が揃って休養に入るようなことになり、いわば有力馬のシーズオフなのかも知れない。
そのAJCだが、今年は13頭の登録があった。だが、イマイチ光る馬がいない。眼を見張るような勝ち方で、天皇賞(春)への有力な挑戦馬が出て欲しいものだ。

【 Wscランキング:AJCC 】
◆Wsc: 63.5 エアシェイディ    R= 56、 RR= 73、 RT= 67、 D= -2.5、 A= -.5、 H= 2.6
◆Wsc: 62.7 アルナスライン    R= 52、 RR= 68、 RT= 63、 D= -1.8、 A= -.1、 H= 2.6
◆Wsc: 58.4 ドリームジャーニー  R= 42、 RR= 64、 RT= 67、 D= -2.1、 A= -.9、 H= 3.1
◆Wsc: 56.5 マイネルキッツ    R= 48、 RR= 60、 RT= 61、 D= -2.5、 A= -.2、 H= 1.9
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 54.3 ネヴァブション    R= 43、 RR= 59、 RT= 66、 D= -3.5、 A= .2、 H= 2.1
◇Wsc: 53.9 キングストレイル   R= 34、 RR= 57、 RT= 67、 D= -2.6、 A= .9、 H= .5
◇Wsc: 51.8 トウショウシロッコ  R= 45、 RR= 52、 RT= 57、 D= -3.2、 A= .6、 H= 1.4
◇Wsc: 51.4 メイショウレガーロ  R= 39、 RR= 58、 RT= 47、 D= -1.7、 A= 2.4、 H= -2.7
◇Wsc: 49.3 ドットコム      R= 35、 RR= 54、 RT= 40、 D= -.9、 A= -.4、 H= .1
◇Wsc: 46.1 グラスボンバー    R= 39、 RR= 48、 RT= 59、 D= -4.5、 A= -.8、 H= 2.3
◇Wsc: 37.8 チェストウイング   R= 32、 RR= 33、 RT= 45、 D= -4.7、 A= -.5、 H= -1.6
◇Wsc: 32.7 ゴーウィズウィンド  R= 26、 RR= 33、 RT= 51、 D= -6.8、 A= .8、 H= -3.7
◇Wsc: 31.5 サンツェッペリン   R= 23、 RR= 31、 RT= 43、 D= -5.7、 A= 1.5、 H= -3.8

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
本当に光る馬がいない。13頭の直近の3戦で重賞勝ちは、ドリームジャーニーの朝日チャレンジカップの
1勝のみという状態だ。あとは良く言って好走、もしくは脇役をしっかり務めたというぐらいだろう。ローテンションをみると、有馬記念組、金杯組、特別組に分かれそうだ。有力なのは強い対戦相手の中で役目を果たしてきた有馬記念組に目が向くのは当然だ。
その有馬記念3着のエアシェイディ、同じく6着のアルナスライン、4着のドリームジャーニーが主力だ。成績・走破タイムともに上位のエアシェイディが中心だろう。実績ならアルナスライン、走破タイムはドリームジャーニーが優位だ。だがこの3頭、力も拮抗、決め手もイマイチなので差のつかない決着になりそうだ。
もう1頭加えるとしたらマイネルキッツだ。この1年、重賞に6回出走したが、いずれも5着以内という堅実さだ。勝ちっぷりの悪い連中のレースなので、粘って馬券に絡むこともありそうだ。


【 展開 】
メイショウレガーロが逃げて、サンツェッペリンが追走という形になりそうだ。そのあとにつける先行組がキングストレイル、ゴーウィズウィンド、トウショウシロッコとなるだろう。中段は、ネヴァブション、アルナスライン、マイネルキッツの3頭が形成する。後方は、ドットコム、チェストウイング、エアシェイディ、グラスボンバー、ドリームジャーニーの5頭が控えて、全体として淡々と進みそうだ。
動きは13頭と手ごろな頭数であるため、いわゆる「普通の動き」になるだろう。4角で先頭に取りつくアルナスライン、後方から王道で追い込むエアシェディとドリームジャーニー、展開の紛れはなさそうだ。


21:58:45 | datesui | No comments |

17 January

#512.上がり馬に復調馬

今週は今年初めてのG?レースの日経新春杯だが、テンポイントの悲劇は忘れることができない。昔は有馬記念の中心メンバーでも日経新春杯とか次週のAJCCに出走していた。最近はG?クラスの出走がなくメンバーが小粒になったことは否めない。逆に登竜門的な役割が出てきたようで、2004年のシルクフェイマスのように、このレースを勝ってG?戦線入りというケースもある。
今回は、有馬記念2着のアドマイヤモナークが出走してきたが、あとはどうにかオープンクラスというメンバー構成で重みはない。だが、上がり馬の挑戦があるので、今年の活躍場を見つけてみるのも一興かと思える。

【 Wscランキング:日経新春杯 】
◆Wsc: 67.1 ヒカルカザブエ   R= 46、 RR= 54、 RT= 51、 D= .9、 A= .2、 H= 4.6
◆Wsc: 61.7 ドリームフライト  R= 42、 RR= 54、 RT= 47、 D= -.9、 A= 3.2、 H= -2.6
◆Wsc: 61.4 タガノエルシコ    R= 34、 RR= 53、 RT= 44、 D= .6、 A= -.9、 H= 3.7
◆Wsc: 61.0 アドマイヤモナーク R= 46、 RR= 56、 RT= 65、 D= -3.5、 A= -1.1、 H= 2.9
◆Wsc: 55.3 マイネレーツェル  R= 29、 RR= 63、 RT= 61、 D= -3.9、 A= -.3、 H= 1.7
以上がWsc55を超えた推奨馬。
◇Wsc: 54.3 ホッコーパドゥシャ R= 33、 RR= 54、 RT= 55、 D= -3.2、 A= 1.2、 H= .5
◇Wsc: 52.6 アグネストレジャー R= 37、 RR= 50、 RT= 51、 D= -3.4、 A= -1.2、 H= 4.1
◇Wsc: 51.2 ナムラマース    R= 32、 RR= 51、 RT= 48、 D= -2.6、 A= -.1、 H= -.2
◇Wsc: 51.0 ホワイトピルグリム R= 35、 RR= 49、 RT= 52、 D= -3.1、 A= -.2、 H= 1.3
◇Wsc: 47.9 トウショウパワーズ R= 32、 RR= 41、 RT= 38、 D= -2.5、 A= -.3、 H= .8
◇Wsc: 47.7 テイエムプリキュア R= 28、 RR= 48、 RT= 60、 D= -5.1、 A= 1、 H= -2.4
◇Wsc: 44.5 マキハタサイボーグ R= 36、 RR= 42、 RT= 51、 D= -5.5、 A= -.6、 H= -.7
◇Wsc: 40.6 シゲルフセルト   R= 25、 RR= 36、 RT= 54、 D= -5.1、 A= 0、 H= .6
◇Wsc: 37.0 アップドラフト   R= 26、 RR= 37、 RT= 50、 D= -6.6、 A= .3、 H= -1.7
◇Wsc: 35.3 メジロコルセア   R= 31、 RR= 45、 RT= 6、 D= -.8、 A= 1、 H= -1.2
◇Wsc: 31.4 メイショウクオリア R= 34、 RR= 33、 RT= 42、 D= -6.7、 A= .8、 H= -.4

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
有馬記念2着のアドマイヤモナークが普通なら中心だ。だが、その有馬記念は14頭立ての14番人気、女傑ダイワスカレーットに勝ちを挑みにいった馬が悉く蹴落とされて、その間隙に飛び込んだ2着として思えないところがあり、全幅の信頼はなく有力馬の1頭だろう。むしろここは上がり馬に注目すべきで、ヒカルカザブエ、ドリームハライト、タガノエルシコと、こちらは顔ぶれが豊富だ。なかでもイチオシはヒカルカザブエで今回の中心と見た。
ヒカルカザブエは明け4歳、3戦目でやっと未勝利を抜けたが、そのあとは4連勝で一気にオープン入りを果たし、今回はその緒戦だ。安定したレースぶりで面白みはないが、それだけに不安は少ない。同じようにドリームフライト、タガノエルシコも上昇馬で推奨できるが、上昇力はヒカルカザブエほどではない。
あと1頭加えるなら、既成勢力からマイネレーツェルになる。不振が続いていたが、どうにか上向きといところか。

他の規制勢力が揃って不信を囲っているか、落ち目という状況であり、今年の日経新春杯は新旧交代という一面と旧勢力の生き残りを賭けた一戦と見ることができよう。


【 展望 】
逃げ、先行、差し、追い込みと脚質が揃い、整然とした行儀の良いレースになりそうだ。
そこで逃げは、ドリームフライトだ。そのあとにつけるのが、ホッコーパドゥシャ、メジロコルセア、テイエムプリキュア、メイショウクオリアの4頭で、ここまでが逃げ、先行の集団だ。
つづいて中段は、アップドラフト、ヒカルカザブエ、シゲルフセルト、ナムラマース、ホワイトピルグリム、マイネレーツェル、トウショウパワーズの7頭が整然と並ぶ。
後方には、マキハタサイボーグ、タガノエルシコ、アドマイヤモナーク、アグネストレジャーが控え、虎視眈々と静かにレースが進むだろう。

レースの動きは、有馬記念2着のアドマイヤモナークの敬意を払って、各馬がマークし、様子を伺うことになるだろう。ところがアドマイヤモナーク自身レースをつくるタイプではないので、スローペースで4コーナーからヨーイドンということになりそうだ。ここは先行馬が有利になりそうだが、好スタートで良いポジションを獲り、ロスなく好位をキープできた馬に勝利がありそうだ。


13:06:50 | datesui | No comments |

10 January

#509.今年も楽しく明るく

今週はシンザン記念、昭和の名馬シンザンを讃えたレースだ。シンザンは1961年生まれで、当時のリーディングサイヤーであるヒンドスタンが父だ。東京オリンピックが開催された1964年に戦後初の三冠馬になった。これより少し前、メイズイなどの活躍で競馬が大衆化への道が開け、三大新聞が競馬予想を取り上げるようになっていた。その状況を加速させたのがシンザンで、三冠馬というキーワードが競馬の持つスポーツ性を強調し、また文化性という色合いを引き出した功績は計り知れないものがある。

また、土曜日には許波多特別がある。京都の洛南にある許波多神社の名を冠したレースである。許波多神社は飛鳥時代に「競ひ馬」という神事を日本で最初に執り行った神社で、言わば競馬発祥の地である。そんな競馬文化の一面を思い馳せながらレースを楽しむのも一興だろう。なお昨年の秋、念願かない許波多神社を訪れることができ、このブログにも写真を載せておいたので見ていただければ幸甚だ。

さて、シンザン記念は今年のクラシックを目指す馬たちの関門のひとつだが、スターと言われる馬は見当たらない。また、全体を見てもこれといった中心馬は不在なので、ここから出てくる可能性もあるので、レース自体を良く見る必要もあるだろう。

【 Wscランキング:シンザン記念 】
◆Wsc: 60.8 モエレエキスパート  R= 50、 RR= 58、 RT= 39、 D= -.4、 A= .3、 H= 2.6
◆Wsc: 60.6 キングスレガリア   R= 44、 RR= 55、 RT= 51、 D= -1.6、 A= -.6、 H= 2.5
◆Wsc: 60.5 ミッキーパンプキン  R= 47、 RR= 52、 RT= 47、 D= -.5、 A= 2.4、 H= -.9
◆Wsc: 58.7 アントニオバローズ  R= 25、 RR= 37、 RT= 53、 D= 3.6、 A= 1.6、 H= 1.1
◆Wsc: 57.4 ピースピース     R= 49、 RR= 57、 RT= 50、 D= -3.8、 A= -1.5、 H= 5.1
◆Wsc: 55.4 トップカミング    R= 44、 RR= 54、 RT= 53、 D= -3.6、 A= -.1、 H= 1.3
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 51.7 ハマノエルマー    R= 30、 RR= 37、 RT= 45、 D= 1.7、 A= .2、 H= 3.3
◇Wsc: 51.2 スズカワグナー    R= 43、 RR= 49、 RT= 31、 D= -.8、 A= 1.3、 H= .4
◇Wsc: 50.2 タキオンクール    R= 42、 RR= 48、 RT= 35、 D= -.5、 A= -.4、 H= 2.6
◇Wsc: 48.3 ダブルウェッジ    R= 20、 RR= 36、 RT= 50、 D= .9、 A= 1.8、 H= .9
◇Wsc: 41.7 ツルマルジャパン   R= 38、 RR= 40、 RT= 44、 D= -5.3、 A= 2.8、 H= -3.1
◇Wsc: 41.0 キングストリート   R= 25、 RR= 37、 RT= 26、 D= 1.6、 A= 2.5、 H= 1.7
◇Wsc: 35.7 ケンブリッジエル   R= 27、 RR= 34、 RT= 41、 D= -3.4、 A= 2.3、 H= -3.6
◇Wsc: 26.8 トップオブピーコイ  R= 33、 RR= 32、 RT= 40、 D= -7.6、 A= -.4、 H= -1.9

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
3歳の勢力図はまだ固まっていない。塗り替え作業が毎週のように3月まで続くだろう。このシンザン記念もその塗り替え作業の一環という位置づけになりそうだ。
その中で薄い実績だが、モエレエキスパート、キングスレガリア、ミッキーパンプキンが今までの対戦から上位にランクされる。これに次ぐのが、未勝利を勝ち上がったばかりだが勝ちっぷりの見事なアントニオバローズ、そこそこの善戦を続けているピースピースとトップカミングが候補に挙がられよう。

上位の3頭からは、やはり朝日杯組のミッキーパンプキンを上位と見るのが妥当で、萩S、デイリー杯で善戦したキングスレガリアがこれに次ぐと見た方が良いようだ。これに挑戦するのが勝ちっぷり鮮やかなアントニオバローズという図式になるのが自然な考えになると思われる。


【 展開 】
先行馬が揃ってはいるが、明快な逃げはいない。また、この時期は脚質の試しもあるので、何が行くのかは不確定要素が多く、一概に決めにくい。
そこで実績から先行しそうなのは、ツルマルジャパン、キングストリート、ミッキーパンプキン、ケンブリッジエルの4頭だろう。これに続くのが、ダブルウェッジ、アントニオバローズ、スズカワグナーの3頭になる。中段は、モエレエキスパート、ハマノエルマー、トップカミングとなり、後方は、タキオンクール、トップオブピーコイ、キングスレガリア、ピースピースとなる。

どこでどう動くというよりは、全体としてはサバイバル型のレースになるだろう。注目は、先行しそうなミキーパンプキンと後方待機になりそうなキングスレガリアだろう。まず、このような位置取りをとるだろうか。次に、仕掛けはサバイバル抜けだし型が、それともきっちり差し切り型か、馬の完成度も見極める見方をしてみたい。


余興をひとつ。許波多特別のデータを出してみた。楽しんでいただければありがたい。
【 Wscランキング:許波多特別 】
◆Wsc: 65.0 ウィルビーキング   R= 34、 RR= 49、 RT= 43、 D= .4、 A= 0、 H= .7
◆Wsc: 62.7 ウォーゲーム     R= 42、 RR= 48、 RT= 48、 D= -1.4、 A= .1、 H= 2.9
◆Wsc: 60.1 タガノファントム   R= 30、 RR= 39、 RT= 47、 D= -.6、 A= -.5、 H= 1.8
◆Wsc: 57.2 エターナルクラウン  R= 33、 RR= 43、 RT= 53、 D= -2.7、 A= -1.1、 H= 4.3
◆Wsc: 57 メインストリーム    R= 37、 RR= 39、 RT= 53、 D= -2.6、 A= -1.9、 H= 1
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 50.0 エテルノ       R= 34、 RR= 43、 RT= 46、 D= -4.7、 A= 1.6、 H= -.8
◇Wsc: 46.4 ロードアルファード  R= 32、 RR= 36、 RT= 35、 D= -3.8、 A= 1.2、 H= -.8
◇Wsc: 45.7 バージンフォレスト  R= 19、 RR= 37、 RT= 41、 D= -3.9、 A= -1、 H= 1.5
◇Wsc: 43.9 ドリームキューブ   R= 32、 RR= 31、 RT= 44、 D= -5、 A= 2.8、 H= -3.4
◇Wsc: 41.8 ディジュリドゥー   R= 23、 RR= 30、 RT= 33、 D= -3.5、 A= -1、 H= .6
◇Wsc: 38.8 マヒオレ       R= 25、 RR= 29、 RT= 29、 D= -4.1、 A= .5、 H= -2.4
◇Wsc: 31.3 ミウラリチャード   R= 19、 RR= 26、 RT= 34、 D= -6.4、 A= -1.3、 H= -1.6


14:07:27 | datesui | No comments |

02 January

#506.少しでも良い年に

みなさま、あけましておめでとうございます。
今年も思いついたことを気ままに書き綴らさせていただきます。それにしても重い気持ちの新年になってしまいましたが、天皇陛下は一般参賀のご挨拶で「少しでも良い年にと願っている」と述べられたそうで、まさに至言です。昔から日本の国のありようは「民安らかに、国安らかに」ですので、グローバル金融経済などとは志そのものが異なるようで、本当は相容れないものだったのでしょう。そうは言っても現実の難問が眼に前にある訳で、少しでも良い年にというのが落としどころかと思います。

さて、競馬にしましょう。今年の初夢であり運試しでもある、正月の名物レース「中山金杯」は1月4日に執り行われます。芝の2000mに出走は16頭、検討の価値ある楽しいメンバーが揃いました。

【 Wscランキング:中山金杯 】
◆Wsc: 69.2 オペラブラーボ    R= 48、 RR= 63、 RT= 58、 D= 0.7、 A= -0.2、 H= 3.9
◆Wsc: 64.1 ヤマニンキングリー   R= 45、 RR= 66、 RT= 58、 D= -0.6、 A= 0.2、 H= 1.1
◆Wsc: 62.0 マイネルキッツ    R= 56、 RR= 60、 RT= 57、 D= -2.6、 A= -0.2、 H= 2.1
◆Wsc: 58.1 キングストレイル   R= 39、 RR= 59、 RT= 65、 D= -2.9、 A= 0.9、 H= 0.9
◆Wsc: 56.9 ダイシングロウ    R= 45、 RR= 50、 RT= 57、 D= -1.5、 A= 2.4、 H= -1.5
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 53.2 ネヴァブション    R= 33、 RR= 58、 RT= 61、 D= -3.4、 A= 0.4、 H= 1.5
◇Wsc: 52.9 ミヤビランベリ    R= 43、 RR= 53、 RT= 56、 D= -2.8、 A= 3.3、 H= -2.9
◇Wsc: 51.2 アドマイヤフジ    R= 48、 RR= 51、 RT= 68、 D= -5.2、 A= 1.1、 H= 0.1
◇Wsc: 51.1 グラスボンバー    R= 48、 RR= 50、 RT= 53、 D= -3.6、 A= -1.0、 H= 2.9
◇Wsc: 49.4 ダイワワイルドボア  R= 37、 RR= 55、 RT= 51、 D= -3.0、 A= 0.2、 H= 0.9
◇Wsc: 45.4 シャドウゲイト    R= 46、 RR= 44、 RT= 46、 D= -4.0、 A= 1.7、 H= -4.7
◇Wsc: 45.2 タイキヴァンベール  R= 23、 RR= 44、 RT= 64、 D= -4.1、 A= -0.8、 H= 0.8
◇Wsc: 44.2 センカク       R= 44、 RR= 44、 RT= 48、 D= -4.6、 A= 0.2、 H= 0.3
◇Wsc: 44.1 リキッドノーツ    R= 37、 RR= 43、 RT= 54、 D= -4.5、 A= -0.1、 H= 1.6
◇Wsc: 35.2 マイネカンナ     R= 40、 RR= 32、 RT= 51、 D= -5.7、 A= -0.3、 H= 2.9
◇Wsc: 34.8 アサカディフィート  R= 44、 RR= 32、 RT= 46、 D= -5.9、 A= -1.4、 H= 1.6
◇Wsc: 33.0 キャッチータイトル  R= 38、 RR= 37、 RT= 49、 D= -6.3、 A= 1.6、 H= -3.2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
Wsc69というハイスコアのオペラブラーボを中心に据えたい。前走はひと休みの感だが、このところの上昇力は見事だ。夏からの充実は本格化とみたい。その相手は4頭、筆頭はヤマニンキングリーだ。クラシックでは一線級には力不足だったが、オープンの特別、G?と連勝で意気軒昂だ。一気に三役クラスへ昇格もありうる。次いではマイネルキッツだ。オープンクラスでの安定した力は認められるが、勝つまでには至っていない。ここでも連の相手として存在感が大きい。あとの2頭はキングストレイルとダイシングロウだ。キングストレイルは短距離路線からの転向だが、前2戦は頷ける内容の走りをしていて、今回のこの相手なら路線変更も成功となるかもしれない。もう1頭のダイシングロウだが、夏の成長の締め括りの新潟記念は1番人気でまさかの18着。これさえなければ今回のメンバーなら主役になるはずで、巻き返しを期待したい。

長距離路線からの変更組もいる。ネヴァブションとミヤビランベリだ。ミヤビランベリは転向完了で、それなりの成果は出ている。ネヴァブションは今回から2000mになる訳だが、前走2戦の結果から足慣らしは済んでいると判断でき、穴馬の1頭にも見えてくる。


【 展開 】
逃げ・先行組、中段組、後方組がほど良く混ざり込んだおもしろいレースになりそうだ。
まず逃げるのがミヤビランベリだ。これをピッタリ追いかけるのがダイシングロウといことになろう。これに続く先行集団にシャドウゲイト、キャッチータイトル、アドマイヤフジ、キングストレイルの4頭が収まることになる。
中段は、ネヴァブション、センカク、ダイワワイルドボア、ヤマニンキングリーの4頭が比較的前の方に位置取り、リキッドノーツ、マイネルキッツ、オペラブラーボ、マイネカンナの4頭がこれに続くかたまりをつくることになる。
後方は、タイキヴァンベール、グラスボンバー、アサカディフィートの3頭が追い込みに賭けることになる。

先行組のキングストレイル、中段のヤマニンキングリーが先に動き出しそうだ。この2頭の動きが合図になって全体が動くが、自分からは動きにくいオペラブラーボ、マイネルキッツはコース取りが難しそうだ。早めにコースをとりながらの仕掛けでゴールまでもてば良いが、直線に入る前で精力を使い果たしては勝てるチャンスも生かせなくなるだろう。その時は先行組の逃げ残りが考えられる。


14:40:27 | datesui | No comments |