Complete text -- "#551.隅田川七福神巡り? −補遺・言問団子と長命寺桜もち−"

19 April

#551.隅田川七福神巡り? −補遺・言問団子と長命寺桜もち−

この界隈の眼福ならぬ舌福、美味しいものにも触れておこう。忘れてはいけないのが言問団子と長命寺桜もちがある。ともに美味しいものが溢れている現在では飛切り美味しいものとは言えないかも知れないが、文化的な味覚をご賞味していただければよろしいかと思う。

言問団子は小豆・白・味噌餡の三色セットだ。小豆と白餡はお米の粉を餅状にしたもの。味噌餡は手間が込んでいて、白玉粉を餅状にしたものだそうだ。言問の名は言問橋の袂に位置することからで、伊勢物語の東下りで「名にしおはばいざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」と詠まれたことによるものだ。

一方、長命寺桜もちは、享保2年(1717)山本新六が隅田川土手の桜の葉を塩漬けにして桜餅を考案したことによる。この桜もちを長命寺の門前で売り始めたのが始まり。桜餅は桜の葉はふつう1枚だが、ここの桜もちはなんと3枚ついている。

言問団子は火曜日が休みで、長命寺の山本屋は月曜日が休みだ。言問橋の袂まで来なくても両国駅そばの江戸東京博物館にはショップがあり買い求めることができる。また曜日限定だが、浅草松屋の地下にも売り場がある。

null 
左は言問団子。向こうの赤い幕には「名にしおばは・・」の伊勢物語の歌が書いてある。右は長命寺桜もちの山本屋だが、この日は月曜日ではなかったが臨時休業だった。ご夫婦だろうか、この二人連れにはかわいそうなことだ。


23:54:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)