Complete text -- "#298.再戦で済むか"

09 November

#298.再戦で済むか

タケホープとハイセイコー、素晴らしい好敵手同士だった。何度かの対戦は再戦に次ぐ再戦で話題を呼んだが、距離が長くなればタケポープが強く、少しでも短くなればハイセイコーに分があった。また、雨が降ったりすればハイセイコーのもので、結局、現役での勝ち負けの差は1勝か2勝ぐらいだったと思われる。この2頭は引退してからも種牡馬として再戦になったが、ハイセイコーの初年度産駒のカツラノハイセイコーがダービーを制覇し、この再戦の勝負はあっさりついてしまった。

さて、牝馬のダービー馬ウオッカと桜花賞と秋華賞の2冠馬ダイワスカーレットの2頭も素晴らしいライバル同士だ。再戦歴は、再戦の再戦の再戦、つまり今度のエリザベス女王杯で4回目の対戦になる。1回目は3月3日のチューリップSで、阪神の芝1600m。このときは、ウオッカが勝ちダイワスカーレットは2着だった。再戦は4月8日の桜花賞で、このときはダイワスカーレットが優勝し、ウオッカは2着だった。その後2頭は別路線を歩み、ウオッカはダービー、宝付記念という牡馬でも難しいG?路線の王道を歩み、牝馬ながらダービーを奪取したのだ。ダイワスカーレットは距離に不安を覚えたのかオークスを回避して長期の休養に入り秋に備えた。
秋緒戦のローズSを快勝して万全のダイワスカーレットとぶっつけ本番のウオッカは、10月14日の秋華賞で再戦の再戦になった。芝の2000mの距離はウオッカに有利に見えたが、再々戦はここまで順調に来たダイワスカーレットが優勝し、ウオッカは3着だった。さあ、いよいよ4度目の対戦だ。距離は芝の2200mに延びたが勝負は全く互角だろう。

ところで、ウオッカとダイワスカーレットの2頭だけを見つめてきたが、他にめぼしい馬はいないのだろうか。いやいやまだ手合わせをしていない古馬陣がいる。アサヒライジング、アドマイヤキッス、ディアチャンス、フサイチパンドラ、スイープトウショウと実績、実力ともに十分、まことに多士済々である。特に、先細りしない先行力のアサヒライジングは???と成績も力強く、アドマイヤキッスも???と崩れがない。
3歳馬2頭の再々々戦も楽しみだが、ひょっとしたら再戦の2頭より先にゴールする馬がいるかも知れない。

【 エリザベス女王杯 】
◆67.1 ダイワスカーレット → G?G?G?の3連勝、卓越した勝負強さ
◆66.3 アサヒライジング → 成績高位安定、二枚腰の先行力
◆59.4 アドマイヤキッス → 優秀な実績、好タイム
◆56.2 ウオッカ → 実績、タイム共に優秀
ここまでの4頭がWsc55以上の推奨馬、以下の3頭は50以上の参考馬。
◇53.8 ディアチャンス → 勝負強さ
◇51.9 フサイチパンドラ → 先行力
◇51.2 スイープトウショウ → タイム

【展望】ダイワスカーレットとアサヒライジングを中心とみる。脚質の似ている2頭なので、鼻づらを揃えてのゴールは考えにくいが、このレースに限っては行った行ったになりそうだ。安程度抜群のアドマイヤキッス、実力上位とみられるウオッカがこれに次ぐだろう。

【展開】先行するのは4頭、アサヒライジング、ダイワスカーレット、デアリングハート、フサイチパンドラで、ハナを切るのもこの中から出るだろう。
中段は、ディアチャンス、コスモマーベラス、キストゥヘヴン、タイキマドレーヌ、アドマイヤキッス、ウオッカ、ディアデラノビアが一団を形成する。
後方が、ローブデコルテ、スプリングドリュー、スイープトウショウという展開だ。
京都の馬場は、5日に少し雨が降ったがその後は雨もなく極めて良い状態だ。当日も良馬場で、実力通りの競馬になりそうだ。
(追記:10日土曜日の未明、少し雨があったそうですが、10日の馬場状態の発表は良でした。)



23:06:16 | datesui | |
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