Complete text -- "#368.中心が弱い"

14 March

#368.中心が弱い

『フィリーズレビュー』という発音しづらい名称に変わったのは、2001年のことだった。それまでは阪神4歳牝馬特別、通称「4歳牝特」という極めて事務的な名称だった。2001年は馬齢表記の変更が行われた年で、それまでの4歳が3歳と表記することになったため、4歳という名称では都合悪くなり、若い牝馬を意味するフィリーズが4歳牝馬に取って代わることになった。また、レビューは劇とかエンタテイメントということだが、さながら宝塚のグランドレビューを思わせる若い牝馬のレースに相応しい言葉使いと思いたい。そのフィリーズレビューは3着までに入着すれば、桜花賞へは優先出走権が得られる。

難コースとして物議を醸した阪神の1600mは改修され、クラシックに相応しいコースに生まれ変わった。
以前は1400mの阪神牝特を勝っても本番の1600mは難コースのため牝特の結果が反映されにくかったが、コース改修後は逆に1400mの方の直線が120mも短く、コース要因は1400mの方が気をつけることが多くなったと思われる。しかもAコース使用なので、直線は一番短いコース仕様になる。

【 フィリーズレビュー 】
◆Wsc: 67.2 エイムアットビップ R: 59、 RR: 58、 RT: 57、 D: .4、 A: 1.5、 H: .1
◆Wsc: 60.2 エーソングフォー  R: 54、 RR: 61、 RT: 40、 D: -.4、 A: 2、 H: .9
◆Wsc: 56.6 レジネッタ     R: 45、 RR: 53、 RT: 46、 D: -2.1、 A: 1、 H: .4
◆Wsc: 56.4 ビーチアイドル    R: 52、 RR: 53、 RT: 43、 D: -2.9、 A: -.5、 H: 4.6
◆Wsc: 55.4 ペプチドルビー   R: 40、 RR: 55、 RT: 32、 D: .8、 A: 2.1、 H: 0
◆Wsc: 55.4 マイネレーツェル  R: 47、 RR: 55、 RT: 38、 D: -2.6、 A: -.8、 H: 2.6
◆Wsc: 55.2 エイシンパンサー  R: 44、 RR: 45、 RT: 52、 D: -2.4、 A: .8、 H: 1.4
◆Wsc: 54.0 ラベ        R: 44、 RR: 45、 RT: 40、 D: -1、 A: -1.5、 H: 2.9
◆Wsc: 51.5 パッションローズ  R: 34、 RR: 44、 RT: 47、 D: -1.7、 A: .5、 H: .8
◆Wsc: 48.1 リマレックス    R: 31、 RR: 36、 RT: 47、 D: -2.6、 A: 3.1、 H: .9
◆Wsc: 47.8 ベストオブミー   R: 34、 RR: 36、 RT: 35、 D: -1.8、 A: 1.5、 H: -.4
◆Wsc: 46.0 ミゼリコルデ    R: 28、 RR: 35、 RT: 41、 D: -2.9、 A: .2、 H: -2.3
◆Wsc: 44.9 マチカネハヤテ   R: 30、 RR: 38、 RT: 36、 D: -3.1、 A: 1.5、 H: -3
◆Wsc: 41.5 マイネブリッツ   R: 39、 RR: 37、 RT: 40、 D: -6.8、 A: .7、 H: -2
◆Wsc: 36.3 ディープキッス   R: 29、 RR: 34、 RT: 13、 D: -4.2、 A: -1.4、 H: -2.2
◆Wsc: 23.5 ワンモアグリッター R: 0、 RR: 0、 RT: 0、 D: 0、 A: 0、 H: 0
   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す

【 展望 】
ここはG?3着、重賞2着、着外ナシの実績を誇るエイムアットビップが中心だろう。順当に勝って、自身もファンも安心したいところだ。次いでの存在は、紅梅Sを勝って上り調子のエーソングオーだろう。このへんまでがソコソコの期待がもてそうだが、このあとはこのフィリーズレビューを勝たないことには進路が断たれてしまう危機にある馬ばかりだ。その中では、レジネッタとペプチドルビーに微かな期待がもてそうだ。

【 展開 】
ここへ勝ち残ったメンバーは先行力を武器としてきたか、前へ行く馬が多い。
その中で先頭を切るのは、リマレックスだろう。同じ先頭集団に、ペプチドルビー、エーソングフォー、がひと塊りになる。差のない2番手の先行集団として、エイムアットビップ、ベストオブミー、マチカネハヤテ、レジネッタ、エイシンパンサー、マイネブリッツがこれに続く。
中段は、エイシンパンサー、マイネブリッツ、パッションローズ、ミゼリコルデ、ワンモアグリッターということになるが、この中から先行する馬がでないとも限らない。
そして後方が、ビーチアイドル、マイネレーツェル、ディープキッス、ラベ、ということになる。
直線の短い1400m、先行馬が多くペースの速くなるのは必至で、後方待機の中から思わぬ伏兵も考えられる。なにしろ中心馬がそんなに強くないのだ。


16:09:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)