Complete text -- "#43.本命馬の品格"

14 April

#43.本命馬の品格

先週の桜花賞は関東馬の望外の健闘があり、優勝、3着、4着と上位を占めた。だからと言って、皐月賞から急に関東馬を重視しても何かが始まるものでもないだろう。やるべきことは、データを手抜きなくしっかり見ることに変わりはない。一方、レースが終われば優勝馬からビリの馬まで順位が必ずきまるわけで、出走した馬のどれかが勝つことになる。だから、どんな予想でも絶対のハズレ予想はないことになる。


前の日にマイラーズカップがあるので、まずは腕試しと参ろう。
データ・ベースの結論は以下の通りになったが、今回からは結論だけではなく総合スコアと要因を示そう。

 ◎プリサイスマシーン:70.5→最近の実績、末脚
 ○ダイワメジャー  :69.3→最近の実績、先行力
 ▲ラントゥザフリーズ:65.3→タイム、先行力
 △ダンスインザムード:60.4→欠点取り柄ナシ

展開は、ローエングリーンが飛び出す、ダイワメジャーとラントゥザフリーズが追って、ニューベリーとミスティクエイジがその後につける。プリサイスマシーンとダンスインザムードが中段、アレビレオとディラデラノビアなどは後方ということになろう。
注目したいのはダンスインザムードの動きだ。最近は早めに動いているが、マイル戦での早めの動きはいい結果は出ていないので、武豊は力を貯め、最後の直線勝負に賭けるかもしれない。
適当な逃げ馬がいるので、遅いペースにはならないのでハマる可能性もある。だが、2番手を楽に進んだ実力馬はアドバンテージを十分に生かすだろうから、4コーナーからのせめぎ合いは眼が離せないだろう。
早めに抜け出したプリサイスマシーンとダイワメジャーがラントゥザフリーズを競り落し、ダンスインザムードの必死の追い込みも退け、最後は2頭の一騎打ちとなるのがデータ・ベースの結論だ。


さて、皐月賞だが、前日の腕試しがダメなら止めるしかないが、ダメで元々、戯言を続けよう。
共同通信杯と弥生賞を連覇したアドマイヤムーンは、例年なら絶対の◎なのだが、なぜかそのような評価は受けていない。その上、6戦5勝2着1回と完璧に近い戦績で、しかも重賞3勝、どうして絶対の本命にならないのだろうか。デビューから4戦ばかり本田が乗ったことがこの馬を安っぽくしているのかも知れない。今、話題の「本命馬の品格」でも問われているのだろうか。
ともあれ、データ・ベースは冷静に語っている。

 ◎フサイチリシャール:61.0→実績、先行力
 ○ステキシンスケクン:60.6→タイム、勝ちっぷり、先行力
 ▲アドマイヤムーン :58.9→実績、勝ちっぷり
 △メイショウサムソン:58.8→弱み取り柄ナシ
 △ドリームパスポート:58.7→末脚
 △ショウナンタキオン:58.0→タイム
 △ジャリスコライト :57.6→勝ちっぷり、末脚

データ・ベースは以上の結論を出した。次いで展開だが、データもとに2000mびっしり追いかけてみよう。
ハナを切るのはニシノアンサー、ステキシンスケクン、フサイチリシャール。次いで、メイショウサムソン、ゴウゴウキリシマ、さらには、グロリアスウィーク、キャプテンベガが続く。中段の第1集団はナイアガラ、インテレット、ジャリスコライト、フサイチジャンクとなって、中段の第2集団をショウナンタキオン、スーパーホーネット、ディープエアー、アドマイヤムーンが形成する。最後方にサクラメガワンダーとダリームパスポートという位置取りが予想される。
3コーナー過ぎから後方の集団も動き出すが、アドマイヤムーン、ジャリスコライトは集団の中心で動き、末脚自慢のフサイチジャンク、サクラメガワンダー、ドリームパスポートは一呼吸おいての追い出しになるだろう。先頭の集団もステキシンスケクンがまず飛び出し、フサイチリシャール、メイショウサムソンが後方の集団を警戒しながら抜け出す。
ゴール前はアドマイヤムーンが割り込むが、結果はフサイチリシャール、ステキシンスケクン、メイショウサムソンの前残りの競馬になり、ドリームパスポート以外の後方待機馬は見せ場がつくれない模様だ。


06:00:00 | datesui | |
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