Complete text -- "#81.遥かゲルマンの地で、?"

08 June

#81.遥かゲルマンの地で、?

前回のワールドカップ日韓大会の期間中、うまい具合に会社から1か月休暇が出た。そこで、テレビでだが64試合を全て観戦することに決めた。早速スカパを準備して、同時進行となる1次リーグの最終戦を別にすれば、全ての試合をリアルタイムで観るとこができた。また、同時進行の一方の試合もその日のうちにダイジェストではなくフルタイムで観戦した。

そのときのメモを見返してみる。1次リーグは各組6試合ずつの計48試合であったが、総ゴール数は131で、1試合平均は2.7である。これは対戦両チームの得点であるから、チームの平均は1.35にしかならないのだ。特に印象的だったのはアルゼンチン、ナイジェリア、イングランド、スェーデンという強豪の犇めいたF組で、6試合の総得点はたったの9点だった。1試合の1チーム当りにしたら、0.75という低さだ。これらのチームが思いっきりドンパチやればもっと得点が期待でたのだが、1点の重みが極端に高いデフレ・リーグになり、そこで台頭したのがスウェーデンだった。ナイジェリアに手堅く勝って、イングランドとアルゼンチンには引き分ける戦略で勝ち点5、F組を1位で通過したのだ。逆に、アルゼンチンやナイジェリアは不完全燃焼のまま、敗退してしまった。

ゴール数の多い組はスペインの入ったB組の22点が最高で、ブラジルの入ったC組が20点で次いでいる。20点以上はこの2つの組だけだが、この2つの組だけがトップ通過のチームが全勝だったのである。このようにスペインとブラジルという全勝で勝ち点9のチームが出ると、反動かB組のスロベニアとC組の中国のように全敗のチームが出る。そして、その間の2チームは1勝1敗1引き分けの勝ち点4で並んでしまい、当然なことながら、得失点差、総得点の勝負になるのだ。不思議なことに、2勝1敗の勝ち点6というチームは出そうで出ていない。

そこで今回も強豪揃いのF組だが、ブラジルが3戦全勝を達成すると3敗のチームが1つ、1勝1敗1引き分け勝ち点4のチームが2チーム出る可能性がある。前回のB組とC組の勝ち点4のチームのうち、B組2位のパラグアイの3試合の経過は△×○と最終戦にやっと勝つ結構苦戦で、C組2位のトルコは×△○で、これも苦戦している。逆に、同じ勝ち点4でも通過できなかったB組3位の南アフリカは△○×、C組3位のコスタリカは○△×という結果で、1、2戦の経過では1次リーグ突破という雰囲気だったろう。南アフリカ、コスタリカともに最終戦では引き分けでも1次リーグ突破だったのだが、スペイン、ブラジル相手に引き分けを狙ったところで、かえって自滅してしまったのだろう。

さて、F組での日本の相手は、第1戦がオーストラリア、第2戦がクロアチア、第3戦がブラジルである。悲観的な観測をするとコスタリカに酷似のケースになり、クロアチアがトルコのように見える。だが、昨年ドイツでのコンフェデレーションズ・カップのように戦えばブラジルから勝ち点を獲ることも可能で、そうすれば勝ち点7で、1次リーグ1位通過の快挙になる。


06:00:00 | datesui | |
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