Archive for 03 March 2006

03 March

#14.直結するか

元祖ジャニーズ系騎手、ミッキ-こと松永幹夫が引退した。80年代後半の関西の競馬場は、松永幹夫に続き武豊がデビューし、「ミッキ-、ユタカ〜」という今までにはなかった黄色い声援がパドックに飛び交った。このころから競馬場はきれいになり、酔っ払いや下着姿のオヤジも激減し、鉄火場から競馬場はおしゃれな遊び場へと変身を遂げた。まさにデートスポットに昇格した競馬場には、ビトンのバッグを持ったワンレン・ボデコンの女性が押しかけ、松永幹夫はその雰囲気に相応しいイメージの先駆者だったのだ。もちろん、20年間の12000回に及ぶ騎乗で1400勝を上げた実績も大記録で、間違いなく名ジョッキーだ。
さて、今週はクラシックへ直結する弥生賞とチューリップ賞の2本立てだ。ともに本番の皐月賞、桜花賞と同じコースで行なわれるので、ファンはもとより関係者も気合が入る。弥生賞だがスターがいない。これまでの実績から、中心はサクラメガワンダーとアドマイヤムーンになるのだが、まるで華がない。展開も、華々しく先頭を切って進むような派手な馬もなく、ゴソゴソとした団子状態で最終コーナーまで来てしまうだろう。となると、データ・ベース向きのレースかと思って質したら、スーパーホーネット、アドマイヤムーン、サクラメガワンダーと答えてきた。やはり、実績からのおもしろくない線だ。
チューリップ賞は展開が読みやすそうだ。シェルズレイがハナを切り、中心と目されているテイエムプリキュアが好位を占めるだろう。他の有力馬はテイエムプリキュアをマークする形になって、好位での出入りの激しい競馬になりそうだ。その忙しさを背後に背負って一人旅になるのがシェルズレイで、展開が有利に働きそうなので、注目して見ていていただきたい。なにせシェルズレイは芦毛の白い馬なのでよく目立つ。このレースもデータ・ベースに聞いてみたら、ニシノフジムスメ、タッチザピーク、テイエムプリキュアと出てきた。ニシノフジムスメのどこがいいのかと聞いてみたら、フジムスメには似合わないタイムの安定性という「色気のなさ」を上げていた。アタマはともかく、3、4着には粘るというものなのか。タッチザピークの選択はデータ・ベースにしては英断だ。勝ちっぷりという数字になりにくい指標を評価しているのも嬉しい。
06:00:00 | datesui | No comments |