Archive for April 2006

26 April

#51.静寂と喧騒

24日の月曜日、前日とは打って変わって良い天気です。最近元気なAKIBAなぞへ出掛けてみました。


出掛ける前の情報で、JR山手線が止まってましたので東京メトロでの出陣です。銀座線の末広町に降り立ちましたら、なんとなく今をときめくアキバではなく、神田明神を見てみたくなりました。
歩いてすぐですので、何の躊躇もありません。来月が江戸三大祭のひとつ、「神田祭」です。「神輿深川、山車神田、だだっ広いのが山王さん」と言われて、神田祭の花は山車です。江戸東京博物館には昔の神田祭りの様子の模型があって、三国志の名将、関羽の人形のある山車は立派で見応えがあります。とはいえ、やはり祭の花形は神輿ですね。
因みに、今年の神田祭は5月13、14日だそうです。14日は神輿の渡御、町会から町会へ担いで渡すことが行なわれ、宮出しが7:30、宮入りは17:30、ちょっと早いな、だそうです。

境内は、人影疎らで、長閑でした。ゆっくりお参りをしようと、お賽銭を入れたのですが、賽銭箱の上にこともあろうにワンカップ大関の空きカップを捨て置いた不届き者がいたようです。バチでも当ると良いのですが、最近はバチ当りの畏れを知らないバカどももいるようで全く困ります。

まずは神田明神の鳥居から。


随神門。昭和50年に昭和天皇御即位50年の記念として建立されたもの。関東大震災で焼失して以来約50年ぶりの再建になった。


御社殿。昭和9年建立の見事な権現造り。さすが、神田明神。


さて、お参りでもしよう。お賽銭は思案の挙句、100円。


これは困った。不届き者がいる。神罰でも当って欲しい。



気を取り直してアキバです。2、3年前までのアキバなら、LAOXやツクモ電気界隈がいわゆるアキバだったのですが、今や様変わりです。
秋葉原UDXとかヨドバシカメラなど、こんなに大きなものを造ってと思いましたが、いやはや繁昌していること、スゴイの一言です。
アキバは慣れていたはずだったのでうが、全く違う街になってしまい、慣れない年寄りには疲れました。エントロピーの高さに負けて早々に退散ですが、山の手線はまだ不通でしたのでツクバ・エキスプレスで新御徒町まで乗って、大江戸線経由で帰ってきました。
何か忘れ物?、そうゴスロリ系は次回のお楽しみ。それも含めて、探検は1回目では無理。

右手がLAOX、左手がツクモ電気、アキバと言えばこの界隈だったハズだ。なんとなく、元気がない?


それが、今や中心のひとつ秋葉原UDX。


更に、もうひとつの新名所、ヨドバシカメラ・Akiba。


これがツクバ・エキスプレスの入口。とにかく深い。でも、高性能感がいっぱいに漂う空間だ。

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17 April

#44.恐竜とイルカ

木曜の13日、空模様が雨から解放されてようなので、出掛けました。
久しぶりの目論みは、上野の科学博物館を覗くことです。ちょうど、『ナスカ展 地上絵の創造者たち』も開催されています。

上野の山は名残の桜から、次の緑の季節への移行期でした。最近はどこへ行っても、平日でも、私のようにヒマな人たちで溢れています。
博物館の前の道は、多摩の間伐材で作った木の道でした。靴底への軟らかい感触が心地良かったです。雑木林の中を抜けて行ったら、懐かしい野口英世と対面でした。でも、いつも1000円札で見ているんですよね。

桜はおおむね散って名残を残すだけ。いつの間に木々はみどりに。

思ったより賑わっています。最近はオトコが増えました。定年後かリストラか。

これが間伐材によるウッドブロックの道。なかなか気持ちが良いです。

大昔は日本を代表する偉人だった。野口英世物語という映画なんか、学校の講堂で映写会があって、みんなで感動した。


さて、科学博物館の本館は改装中なので、D51の横に造られた臨時の入口からの入場です。
入場料が1400円、ちょっと高い。常設の500円が込みでも少し高いので、500円の常設だけにしようかと思いました。でも今日は、視察の意味もあるので、仕方なく1400円を払いました。
正面の車寄せのあるドームは工事中。どうなるのかな。この博物館の第4研究室の清水室長は近代日本建築の大家なので、ノスタルジック溢れるこの形は残してくれると思う。

で、今はこのプレハブの入口。



ナスカは、思ったより良かったでした。900円は適当だったと思います。
第1部は当時の人の生活と文化の再現は無難にまとまっていました。子供のミイラとか珍しいものもありました。また、「好戦的な人たち」という説明が気になりましたが、厳しい風土で僅かな水を求めて暮らしていたのでしょう。
第2部は、上空から地上絵の遊覧飛行が、大きなスクリーンで体験できます。これはなかなか、500円ぐらいの価値はありそうです。

一方、常設展が素晴らしかった。
「地球生命史と人類」と題した、宇宙の中での地球の歴史から始まり、地球と生命の歴史、更には生命の発展と人類の出現、そして人類の歴史が示され、とても楽しかったですね。単なるパネルの羅列ではなく、生物の見本や複製がとても良くできていて、日本の博物館も大したレベルにきたものだと思いました。
オトナでもいいですが、小中学生の皆さんには特にオススメです。館内には旗を持ったガイドさんがいるのですが、引率されているグループは、意外やオトナが多かったようでした。
物理化学系が弱いと思っていたら、特別企画展『湯川秀樹・朝永振一郎生誕百年記念展』が開催されていました。このふたりは同い年であるばかりでなく、中高同じ、京大では同級生なんですね。これもオススメ。

ミュージアムのもうひとつの楽しみは、食堂と売店です。
レストランはイマイチ。でも、廉価と空いているので長居してのオシャベリには最適の場所。
ミュージアム・ショップは改装中で仮店舗なのでしょうか、ちょっと弱体化してしまったようです。もともと恐竜とイルカという強力なブランドがあったので、ネクタイなどの関連のグッズが良かったのですが、全ての分野に満遍なくということで、ミュージアムのコンセプトというか個性は希釈されてしまったようです。
ゴムでできた恐竜が10匹ぐらい広口ビンに無造作に詰めた「恐竜瓶詰」は人気商品だったと思うのですが、見当たりませんでした。5年ほど前、恐竜瓶詰を3個もカレにねだっていた女の子がいました。1個1800円、カレは「1個にしろよ」なんて言っていましたが、女の子は「カワイイ〜」の一言で、諦め顔で払っていました。


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05 April

#36.4の日の縁日

昨日は4月4日、4の日は巣鴨のお地蔵様の縁日です。最近の巣鴨は、定年後と思しき夫婦づれが増え、家内と出掛けるには最高のスポットだと思っております。
まず、都営三田線の巣鴨駅は、お年寄り用でしょうか、構内に休憩施設があります。また、エスカレーターのスピードがゆっくりで、乗りやすい配慮がみてとれました。

都営三田線の巣鴨駅の改札を抜けるとテーブルとイスがあります。

このエスカレータを是非試乗してみてください。なかなか体験できにくいゆったりさです。



さて、巣鴨地蔵前商店街に入りました。今日は風もなく暖かいので、さすがに大変な人出です。
巣鴨界隈は「塩大福」が名物らしく、甘味屋では軒並み塩大福を売っています。家内もお土産にと、今にも買いそうでした。でも、10年程前の巣鴨研究の結果、塩大福は3丁目33番地の「水野」が一番という結論を得ていますので、そこへ直行です。

いよいよ、巣鴨地蔵前商店街へ入ります。

スゴイ人出です。昔に比べて男が増えています。リストラでしょうか。



次は、巣鴨地蔵の高岩寺です。人気は本尊ではなく、洗い観音と呼ばれる隅に置かれた黒い観音様です。自分の病気のところや体の痛い箇所を洗うとご利益あるとのことです。初代は洗いすぎてツルツルになってしまったので引退して、現在は2代目です。昔はタワシで洗っていましたが、減耗を避ける意味で白い布になりました。

ここが、とげぬき地蔵と言われている高岩寺です。

人気は本尊ではありません。自分の痛いところや病気のところの部分を洗い観音に見立てて、白い布で洗います。



高岩寺の先に巣鴨郵便局があります。局の前の植え込みの縁石やベンチに腰掛けてお弁当を広げる人もいます。可愛いおばあさんを見ると、口説きにかかる不届きな、いや元気なジジイもいます。
お店も模様替わりがしています。スカーフやかつらを扱う店や帽子のお店は相変わらず多いのですが、メルヘンチックなカワイイお店もありました。

巣鴨郵便局の前です。巣鴨の出会い系スポットです。

こんなテーストのお店もできました。はたして繁昌しますやら。



そのまま庚申塚まで歩いて、憧れの都電荒川線に乗りました。桜満開の飛鳥山を抜けて王子駅前まで乗り、南北線で帰路につきました。お天気が良かったので、心持ち日焼けをしました。


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03 April

#34.桜狩り

桜の花を訪ね歩いて鑑賞すること桜狩りというそうだが、同じところを3度訪ねてみるのは何と言うのだろうか。
4月1日の土曜日、お天気が良かったので昼食は家内と外食に出掛けた。家内の発案により、その勢いで千鳥が淵の桜を観ることになった。これで今年は千鳥が淵が3度目になるが、逆にどんな具合か楽しみだった。案の定、陽気が良く、桜も満開なので、それは大変な混みようだった。
東京メトロの九段下駅では、千鳥が淵と靖国神社に近い出口は入口専用になっていて、出口は遠い口へ回らなくてはならなかった。そして、出口から出て人波の中、そろそろと進むことになった。

いやはや猛烈な人出。桜ではなくて、人に息が詰まりそう。


東京の開花宣言から約10日、千鳥が淵の桜はよく咲き揃っていて今がまさに見ごろだ。これなら、この人ごみも我慢できよう。千鳥が淵はこの先、半蔵門方面まで桜が楽しめるが、それこそスゴイ人出で警察が規制をしているほどだ。

今年3度目になる千鳥が淵の桜。上から、3月23日、3月27日、4月1日の模様。ほぼ同じ場所から眺めてみた。




千鳥が淵の桜も、実のところ田安門辺りの桜が圧倒的に綺麗で、そこだけ観れば千鳥が淵の桜は鑑賞できたと思っている。では、九段下の駅へ戻っても混雑は続いているだろうし、どうしたものかと思っていると、靖国神社へ行こうということになった。家内も行ったことがないらしい。
靖国神社も賑わっていた。桜の名所でもあるが、それにしても人が出ている。小泉さんが靖国人気を煽っているように思える。本殿の前の混みようはお正月の初詣のようだ。花見客に混じって明らかにお参りだけに来たと思われる人がいた。その御仁、なんと国防色の旧日本軍の軍服を纏っている。念の入ったことに、三八式歩兵銃まで携行していて、隣りのお友達は日本国の国旗も掲げている。これでは、まわりの人も脚を止めて見入ってしまう。

まるで初詣のような混雑。


靖国へは小泉さんが来るのはいけないらしいが、このような人が来るのも胡錦涛さんにしては困ったことなんでしょう。周りの人たちも奇異な目で見ています。



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