Archive for 10 May 2006

10 May

#60.今宵はボクシング

連休も終りの5月6日、大好きなボクシングを観ました。場所は言わずと知れたボクシングの聖地「後楽園ホール」です。いつも観るのは、4回戦が中心でメインイベントがやっと8回戦というときばかりでしたが、このときはいきなり8回戦、そしてタイトルマッチが日本、東洋、世界と3本立てです。こんないい試合があるのに、前日の有明アリーナでは、紛い物とか八百長とは言わないまでも、デキレースみたいな試合がありましたが、何であんなに注目されるのでしょうか。

さて、いつもの4回戦とは違うので最初から緊張しての観戦だ。さすがに8回戦ともなると、スピードやパンチの出し方が違い、ボクシングがとても洗練されている。一番の違いは間合いで、4回戦でよくあるお互いがぶつかるように急接近してそのまま殴り合いという構図はさすがになかった。一方が詰めれば他方は引くというように間合いが保たれて、その間合いが破れたときにパンチの交換がある。そのときの距離が、どっちの距離かで優劣が決まってくるようだ。この日はノックアウトがあって進行が早まり、時間調整の4回戦があったが、さすがこの日の4回戦はデビュー戦にもかかわらず完成度が高くイイ試合だった。
メインイベントは世界タイトルマッチだ。WBC世界ミニマム級なので47kgぐらいだ。チャンピオンのイーグル京和は最近にない強いチャンピオンだ。一方、挑戦者のマヨールもランキング1位で申し分ない。イーグルはタイ、マヨールはフィリピンの出身だが、ともに日本のジムに所属している。いわば大相撲の外国出身力士同士の試合みたいな感じだった。
試合は挑戦者が良く伸びる綺麗なストレートで攻勢をかけ、このまま行けばタイトルが動くかと思われたが、そこはチャンピオン、終盤盛り返して防衛となった。挑戦者のマヨール、将来性の高さを感じる鋭い動きと伸びのあるストレートでチャンピオンを苦しめた。だが、チャンピオンは相当パンチを受けたが良く耐え、そして守勢のなかから攻めのパターンを見出し、終盤の3ラウンドは逆に圧倒した。終盤のパンチの強さもさることながら、パンチを浴びても崩れない強さ、ダメージを受けてから反撃する意志の強さは、さすが強いと言われているチャンピオンに相応しいものだった。
イーグルの応援に千代大海が来ていた。試合終了後、リングに上ってイーグルを抱き上げ祝福していたが、明日から夏場所だ、大丈夫か。

試合終了後の表彰式。後楽園ホールは大きさが庶民的。やはり試合中の写真は遠慮した。

06:00:00 | datesui | 2 comments |