Archive for July 2006

27 July

#117.月課の達成

24日、仕事や雑事で遅くなったので久しぶりにレイトショーを観た。銀座のテアトル・シネマで、オノレ監督の『ジョルジュ・バタイユ ママン』というフランス映画だ。3月にリリアーナ・カヴァーニの『ルー・サロメ 善悪の彼岸』を観たので、その比較対照としての鑑賞をしてみた。似たような映画と思ったのだが、テーマがあまりにも違うので比較にはならなかった。百戦錬磨のルー・サロメの手練手管に対して、青臭い少年のヰタ・セクスアリスではとれもお話にならなかった。加えて、映画が始まったら後ろの席で遅れ気味に入ってきたヤツが、ゴソゴソ何かを食べ出した。しかもアメリカ系のファーストフードの下品なニオイをプンプンさせてだ。こっちはフランス映画と気合を入れていたのに全くもってガッカリだ。そのへんもオノレ監督には不運だったが、この手の映画の巧みさについては、リリアーナ・カヴァーニに敵う人材は今のところ見当らない。

次の25日、俳句名人の先輩と『凧の博物館』へ出掛けた。その先輩が「糸の切れた凧」を自認していることによるものだ。場所は東京のド真ん中、日本橋は老舗のレストラン「たいめいけん」の5階だ。
まずは、たいめいけんで名品のオムライスをいただいて、5階へ上がった。日本の古今東西のものをはじめ、伝統柄の凧や変り凧に混じって、世界各地の凧も展示してあった。嬉しいことに空いているので、ゆっくり見るだけではなくて、四方山話もたくさんできた。しばらくして、やっと次の入館者が現われた。なんと外人さんだった。



06:00:00 | datesui | No comments |

19 July

#111.月課の危機

毎月、美術館と映画館へ行くことを義務づけている。どうでも良いようなことだが、出不精になるのと巷音痴にならない工夫として始めて、かれこれ4年目に入った。過去3年間はどうにか月課をこなしてきたが、ついに先月途切れてしまった。映画館へは『ダヴィンチ・コード』を観に行ったので何とか恰好がついたが、美術館の方は手ごろな企画が見つからず、ついに行かないまま月末を迎えてしまった。

もっとも最初の1年目は、通年で12回行けば合格としていたから、これから頑張れば良いのだが、2年目からは月1回もきちんとクリアしていたので、気持ちとしては快くないのだ。特に、今年は年度始めに行きつけのところや手近なところで済ますことなく、新規開拓に心掛けようと気合つけをしたのだ。こんなことが祟ったのかもしれないが、このところ逆に手詰まり感があったことは確かだ。それでも今年は、ワタリウム美術館、埼玉県立近代美術館、横浜美術館、国立科学博物館を新規踏破したし、満員で引き返した五島美術館にもチャレンジしたのだから、もうこれでヨシとしても良いのかもしれない。いつまでもこんなことを思っていたら、それこそ本末転倒、美術館には行けなくなってしまう。

そんなこうで、もう今月も半分以上過ぎた。早くしないと今月もダメになる。もう、どこでもいいから行きたい美術館へ行ってみよう。


06:00:00 | datesui | No comments |