Archive for 06 July 2006
06 July
#101.重なる時は
北朝鮮がミサイルを発射した。ビックリしたが、政府関係者はもっと驚いたろう。特に、2発目の発射を聞いたときはどんな気持ちだったろうか。さすがに6発も発射していまえば、7発はさほどビックリはしなくなった。どこの誰だか知らぬが、「挑戦的」という発言があったが、まさか余裕の発言での洒落ではあるまい。気になるのは、韓国がこのようなドサクサに紛れて竹島の付近の調査をしていることだ。しかも、図々しく日本の排他的経済水域に侵入してきて、警告にも関わらず逆に「邪魔するな」と威嚇する始末だ。韓国とのやりとりは、北朝鮮のミサイル事件でいまひとつ迫力がない。韓国も隠れ蓑ができて助かっただろうが、一番喜んでいるのが外務省だったらどうしよう。本来なら新聞の一面を飾る事件なのに、薄まってしまっている。まさかと思うが韓国と北朝鮮がつるんでのことだとしたら、完璧な南北融和の完成だ。ミサイルの発射がなければ、両国の警備艇の船影の写真が一面を不気味に占めたことだろう。
アメリカでは、スペースシャトル・ディスカバリーが発射された。こちらは、よくぞ発射したものという印象だ。安全性が危惧されていたが、宇宙ステーションの納期厳守のために打ち上げが強行されようとしていた。結果的には、アメリカの独立記念日の打ち上げ花火に合わせた形になったようだ。今のところ成功のようで、ほっとしているところだろう。北朝鮮のミサイルも、この時間に合わせているのが手の混んでいるところで、アメリカも気分の悪いことだろう。このニュースも本来なら一面とトップものだ。
まだ、重大なニュースが隠れてしまっている。政府税調がとんでもないことを言っていて、消費税は10%以上、というのだ。だいたい税調の会長の石弘光は、どこかの大学教授だったのだが、ものすごい御殿に住み、別荘まで所有しているそうだ。一揆でも起きないかぎり、金持ち優遇の税制を続けるつもりだろう。
大切なものも隠れたが、関心事も扱ってくれなくなる。ドイツとイタリアの死闘がまったく霞んでしまった。これも一面トップではないが、一面の真ん中へんにデル・ピエロが放った2点目のファインゴールのカラー写真が載るはずだったろう。その写真はどうするのだろうか。ボツではもったいないので、ワールドカップ特集でも企画していることだろう。
しわ寄せはまだあって、ジーコがトルコの強豪クラブ、フェネルバフチェの監督になったことや、ヤクルトの古田が「代打オレ」をやったことまで及ぶだろう。世界ホットドッグ早食い競走で、なんと6連覇した小林さん。なんと12分で、53個と3/4も食べたそうだ。こんな記事こそ、ヒマなときの民放のニュースならトップになるかもしれない。
日銀の福井総裁も助かった気持ちのひとりだろう。大きな事件があるとその陰で、売り込みができなかったり、不祥事が大事にならなかったり、運といってしまえばそれまでだが。
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