Archive for 11 July 2006

11 July

#105.遥かゲルマンの地で、?

これで終ってしまうのかと思うと些か残念だが、イタリアの優勝でワールドカップも終了となった。イタリアの徹底したジダン・イジメはどんなものかと思っていたが、まさかジダンの堪忍袋の緒が切れるとは思いもよらなかった。こんなことがあっても、MVPは予定通りというか、ジダンに与えられたのだからおもしろい。ジダンは、引退試合こそミソつけてしまったが、2006大会としてはこれで良いのかもしれない。だが、フランスチームとしては雰囲気の悪い状態でのPK戦だったので、若干心残りだろう。

2006大会は、FWの受難大会だったのではなかろうか。FWはプレスという仕事に追われ、まともに点をとるためのプレーをしている暇がなかった。加えて、使用ボールが距離のあるところからのシュートに威力が出ることもあり、MFはFWへボールを出すより自らシュートを打つことが目立った。こんなこともあり、ハットトリックはついに出現しない淋しい大会になった。

FWが大型化するサッカーは、日本とってかならずしも有利ではなく、今後も日本人DFのフィジカルを嘆くようなことが続くと思われる。ところが、優勝チームイタリアのDF、キャプテンのカンナバーロは決して長身ではないのだが、深い読みによる絶好のポジショニングと勇気ある飛び込み、さらにそれを支えた献身的な運動量が超一級品の守備を見せた。故障によるネスタの欠場を補って余りあるプレーを考えれば、MVPはカンナバーロのものだと思うが。


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