Archive for December 2006

28 December

#182.総括、早来リポート −振り返れば2006?−

このブログがスタートしたのが今年の2月14日だったが、僅か12日後の26日には図々しくも競馬の予想ごときものを初めていた。その後もブログ自体が休む以外は、休むこともなく続け、なんと58回も予想をしてしまった。そこで、早来リポートの成績のようなものを振り返ってみた。

評価にあたっては、予想として挙げた推奨馬の頭数が異なることもあるので、すべての推奨馬のワイドをボックスで100円ずつ買ったことにした。なんとセコイことと言われそうだが、ブログに掲載した方の責任を感じて推奨馬の馬券は買うことしたが、登場した馬すべてを買うには一番わかりやすい方法と思えたからだ。
すると、100円ずつだが58回も参加すると、総投資額は57900円となった。そして、気になるのが回収額で、61010円となって、その差は微かだが、3110円のプラスになった。投資対効果というか回収率は105.4%となって、年率5.4%とでも評価されようか。とにかく結果はオーライ、ほんの僅かだがプラスで終ってホッとしている。

最初はブログを書き綴る形ではじまり、はっきりとした予想ではなかった。2月の26日の中山記念から3月26日の高松宮までの9戦で、文脈から推奨馬を辿ってみたが、結果は9戦1勝だった。5300円の投入に対して1430円の回収、マイナス3870円、回収率27%という惨憺たる状況だった。

次は4月2日のダービー卿チャレンジトロフィーからで、◎本命○対抗▲単穴△連下という記号を使って、予想の形式をとった。困ったことに、いよいよ本気になってしまった。その前の9戦を反省して、データ処理ソフトに手を加えて、Wsc(ウィニングスコア)の算出式の係数を修正したことによるのだ。ところが、当らない。しかも、たまに当るという困った状況に陥った。でも、推奨馬の内容を見ると大ハズレがなくなり、進歩の跡が見えた。これが6月11日のエプソムカップまで続いた。この間21戦、24300円の投入に対し18570円の回収、依然として5730円のマイナスだが、回収率は76.4%に上昇した。その上、桜花賞、皐月賞、天皇賞・春、ダービーがプラスだったので、妙な自信がついてしまったようだ。

第3期は6月18日のマーメイドSから始まる夏競馬だ。第2期での反省は買いすぎに思えたので、推奨馬を絞ることにした。そのため、第2期の後半から絞込みソフトの開発に着手した。基本となった理論は1次元クラスター分析で、データの距離からグループ別けをして上位の推奨馬を絞り込もうとするものだ。16頭立てなら、16個のWscの差を計算して、一番差の小さい2つのデータを1つにする。2つにしたデータは平均値で代表させて、15個のデータの差を計算して、また近い2つのデータを1つにまとめる。この作業を繰り返して、データの数が半分になったところで、データのまとまりから上位の推奨馬を判断することにした。すると、確かに推奨馬は減った。1レース当りの投入金額も1157円から938円に下がった。ところが、当らないことには変りはない。9月3日の新潟3歳Sまでの夏競馬13戦の結果は、こうした努力にもかかわらず極めて悲惨で、投入12200円に対し回収9530円で、2570円の赤字、回収率も78.1%にとどまった。

第4期は秋競馬で、9月10日のセントウルSから始まった。夏競馬は不測要因が多いのに絞り込みすぎた結果、的中が減ったと思われる。そこで、絞込み過ぎないように相対的に評価する方法を考えた。どんな低レベルのレースでも1着は出るし、オリンピックの決勝でもビリは出るということから、そのメンバーの中での偏差値を出し相対評価することにした。今度は運良く早めに成果が出て、セントライトの大当たりを始めまずまずの結果が続いた。惜しむらくは入院・手術のため、ブログ自体の中断があったが、幸い復帰後も状況は維持できた。12月24日の有馬記念までの15戦の結果は、16100円の投入に対して回収は31480円、プラスは15380円になった。回収率も195.5%にハネ上がった。

だが、喜んではいられない。12月に入って、ステイヤーズSでの投資100円、回収240円という、いわば予想の極致という成果がでたが、その反動か中日新聞杯から有馬までの4戦、回収ゼロ負けなのだ。不振だった実力馬が力を出したりしたことなのだが、戦績データだけを見ている限り仕方のないことかもしれない。来年への励みや楽しみとさせていただこう。

2月からおつきあいいただき、感謝にたえません。2000年から始めたデータベースのデータ量も10万件に達しようしています。量だけ誇っても何の意味もないので、アウトプットの質を上げる努力を惜しまず続けていく所存です。
早来リポート、来年もよろしくお願い致します。ありがとうございました。


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25 December

#179.一流国をめざして −振り返れば2006?−

今年の競馬も、有馬記念でのディープインパクトの快走でめでたく幕を引くことができた。ディープインパクトには競馬界あげてお礼を言わなくてはなるまい。そして、もうひとり、武豊にも謝意を示すべきだろう。ジャパンカップと有馬記念、大変な重圧だったと思われるが、そんな気配を微塵も見せないで、無難でかつ見事な騎乗に改めて拍手だ。

それに引き換えあの調教師はなんだ。凱旋門賞での疑惑が起きたとき、こともあろうに姿をくらまし逃げ回ったのだ。そして、会見も聞きたくなかったが報道されるものを読んだり聞いたりしたが、どうもルールも確かめずに乗り込んだとしか思えない内容だった。名馬ディープインパクトを管理する資格など全くない人物としか思えない。

日本は今年、競馬の先進国として、念願のグループ?に入ることができた。だが、このようなことが起きては、海外での信用をなくし、またグループ?へ逆戻りなんてことにならないことを願っている。

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22 December

#178.実績は潜在能力に優る

いよいよグランプリ、有馬記念になってしまった。これで今年の競馬も終わりと思うと、思い残しや忸怩たるものなどがこみ上げてきて、到底終れそうもないことも素直な感想だ。
データベースにはそんな安っぽい感傷はないようで、相も変らず淡々とアウトプットしてくる。


◎ディープインパクト69.1→最近の実績、勝っぷり、末脚、通算の実績
○ダイワメジャー61.6→最近の実績、タイム、先行力
▲ドリームパスポート60.6→最近の実績、タイム
△トウショウナイト56.7→最近の実績、勝っぷり
△コスモバルク55.1→最近の実績、先行力


距離の適不適があるが、ディープとメジャーが両横綱の評価になるのは実績から当然だろう。ここへ食い込むのが、3歳クラシック路線で堅実な実績を上げたドリームパスポート、裏街道だが安定した力をつけてきたトウショウナイト、そして堅実な力が発揮できるようになったコスモバルクだ。逆に、期待はされるものの実績の上がってこない馬については、データベースでは評価できないようで、あさっりと低い評価にしているのは潔く、気持ちが良い。

展開は、トーセンシャナオーとアドマイヤメインが先頭を走りそうだが、菊花賞やダービーの好走からアドマイヤメインがハナを切りそうだ。続いて、ダイワメジャー、メイショウサムソン、までが先行グループだろう。
その後に、コスモバルク、ポップロック、デルタブルース、トウショウナイトが中段を緩やかに構成する。
後方は、スイープトウショウ、ドリームパスポート、のあとにウィンジェネラーレ、ディープインパクト、アドマイヤフジ、スウィフトカレントが控える様子になりそうだ。

ダイワメジャー、アドマイアヤメインという力のある先行馬がいることから、ディープインパクトなどの後方にいる末脚自慢の追込み馬も一刀両断とはいかないので、早めに好位に上げてくるかもしれない。位置取り、マークの相手などで、3、4コーナーでのせめぎ合いは楽しめそうだ。14頭と手頃な頭数にしては紛れもあるかもしれない。


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15 December

#175.馬もレースもG?めざせ

阪神カップに出走できる18頭が決った。やはり、キンシャサノキセキとブラックバースピンは撥ねられてしまった。少し残念な気持ちだが、出走する馬には、G?が約束されるような好レースを見せて欲しい。

天皇賞(秋)が2000mに短縮されたとき、東京の広いコースに相応しい3200mがなくなるので、それは寂しい気持ちだったが、実際のレースがそれを見事に払拭しれくれた。ミスターシービーのピッチ走法から繰り出す豪脚、サクラユタカオーの1間歩8メートルの雄大で優雅な快走、いずれもG?の力を見せつけたレコードタイムの連続で、距離短縮による新しい興奮を提供してくれた。

新装なった阪神だが、1400mの内回りは従来と同じコースで、直線は367mで変化ナシ。ただ、ゴール前の坂がプラスになった。この坂に加えこのところの天気の悪さが、先行馬にどんな影響が出るか楽しみでもある。
さて、データベースのアウトプットを見てみよう。


 ◎ シンボリグラン   69.8→最近の実績、タイム
 ○ コスモシンドラー  63.0→タイム、末脚
 ▲ プリサイスマシーン 61.4→最近の実績、先行力
 △ ビーナスライン   57.5→勝っぷり
 △ アサクサデンエン  55.2→タイム


シンボリグランが心配になるほどの高い評価で、その影響で推奨馬は5頭になった。18頭の出走にしてはちょっと少ない。目玉となるような馬が出てこないので、最近好成績の馬が上位に推奨されている。3歳陣も期待されたが、成績が安定せず評価が上がらなかったようだ。

展開は、ステキシンスケクンに先頭を切ってもらおう。プリサイスマシーンがその後につけ、オレハマッテルゼ、マイネルスケツィ、ダイワパッション、フサイチリシャールが先行集団を作ることになる。
中段は、ツルガオカハヤテ、ダイワメンフィス、ニューベリー、シンボリグラン、アサクサデンエン、が少しバラケ気味に進むだろう。
後方は、コスモシンドラー、ビーナスライン、タガノバスティーユ、ブルーショットガン、が位置取り、更にその後に、コートマスターピース、タマモホットプレイ、チアフルスマイル、が控える形になろう。

展開の中心馬が見当たらず、3コーナー以降の動きをリードするのは、オリビエ・ペリエのコートマスターピースか武豊のマイネルスケルツィになることが考えられる。前で待つ武、後から窺うペリエ、短い直線なので3コーナーでの動きに眼が離せない。果たしてG?に匹敵するレースになるか、ゴール前の横一線に期待だ。


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14 December

#174.成長を願う

阪神カップというG?のレースが新設された。1400mのレースだが、マイル戦や短距離戦好みの早来には嬉しい限りだ。長距離レースのダラダラ感には飽き飽きするものがあって、待ってましたという気持ちだ。現在、G?や重要なレースの多くは長距離で、しかも普段走ったこともない距離をいきなりG?で競ったりするから起きることだろう。ある調教師が、「千八でも走れないと、3000の菊花賞に出られないからね」と、長距離専門のステイヤーを育てても長距離レースに参加できなくなってしまうことを洩らしていた。一方、騎手も普段していないことをするわけで、不必要に慎重なレース運びが超スローペースのお決まりとなる。今や世界も短距離化の方向に進んでいる。この阪神カップが「短距離の有馬記念」に成長することを願ってご祝儀馬券でも購入しよう。

というわけで、有馬記念には距離適正がない有力馬が大挙して登録してきた。その数41頭、海外からコートマスターピースの登録までもある。これだけ登録が多いと心配事も起きる。期待のキンシャサノキセキの優先出走順位は、現在23位、出走可能頭数は18頭なので、除外という事態も発生しかねない状況だ。だから来年度からはファン投票にして、走らせたい馬を選んだ方がこの時期のこのレースの意味を反映させられると考えている。


頭数が多くてもめげないのがデータベースだ。何頭出ようが、平気でアウトプットしてくる。さすがに候補馬は10頭に膨らんだ。データベースは統計や確率に詳しいので、何かの計算でもしたのだろう。

 ◎ キンシャサノキセキ 70.0
 ○ シンボリグラン   67.1
 ▲ ブラックバースピン 65.3
 △ スピニングノアール 64.1
 △ コスモシンドラー  62.3
 △ プリサイスマシーン 61.2
 △ ラッキーブレイク  59.6
 △ ビーナスライン   58.4
 △ アサクサデンエン  56.8
 △ オレハマッテルゼ  55.9
 △ エイシンラージヒル 55.8
 △ シンボリエスケープ 55.8
 △ チアフルスマイル  55.2

このうち出走権がすんなり取れそうなのは、○シンボリグラン、△ビーナスライン、△アサクサデンエン、△オレハマッテルゼ、△チアフルスマイルの5頭ぐらいだ。密かに狙っていたブラックバースピンもデータベースは推奨してくれたが、残念ながらこれも除外の危機に晒されている。甚だ不本意だが、除外馬が出て上位の候補馬が消えれば、マイネルスケルツィやフサイチリシャールが推奨馬としての浮上も考えられる。

展開も、ステキシンスケクンがハナを切って、プリサイスマシーン、エイシンラージヒル、オレハマッテルゼが追いかけることになろうが、もう少し頭数が絞れてこないと後の方までは考え難い。


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