Archive for 29 March 2006

29 March

#31.ハイデルベルク?

去年は秋に京都、夏にドイツとオーストリアに出掛けた。秋の京都はお墓の写真だったが少しばかりみていただいたので、今度はドイツの番になる。持参したデジカメはフィルムを気にしないでいいので、写真だけは心置きなく撮れた。特に、SDカードを256Mにしていったので、歯止めなく駄作を増産してしまった。まず旅の最初の目的地ハイデルベルクから紹介させていただく。
夕刻、ハイデルベルク街に着いたが、夏のドイツは日が長い。澄んだ空気がきれいな夕陽を通してきて、街が輝いて見える。ハイデルベルクはネッカー川の岸辺に栄えた学園都市である。マックス・ウェーバーやカール・ヤスパースで有名なハイデルベルク大学がある。街の雰囲気はいたって平穏、ゆったりとして気持ちが良い。

街の中心ビスマルク広場から大学の方へ通じる中央通りは歩行者天国、歩く人たちは学生さんが多い。


ネッカー川。ハイデルベルクはこの川の両岸に栄えた。奥に見えるのはアルテブリュッケ、旧橋だ。正式名称はカール・テオドア橋とのこと。


1386年創立のハイデルベルク大学。こちらの大学は、日本やアメリカと違ってキャンパスというものがないので、街中の普通の建物が突然大学だったりする。多くのノーベル賞受賞者を輩出した医学や自然科学系の施設は対岸にあるそうなので、さて、ここは何の学部だろうか。

入口の右に掛かっていた表示を見ると、心理学の研究室のようだ。

東北大学の心理学のA先生にご無理を言って、「これをカタカナで読んでください」とお願いしたら、以下のとおりのご回答をいただいた。「ウニヴェルジテート ハイデルベルグ、プシヒョロギシェス インシュティトゥート(ハイデルベルク大学心理学研究室)」とのこと。更にありがたいことに、その下まで読んでいただき、看板の下に、「噴水通り入り口」への経路が示してあるようです、とのご説明まで頂戴した。そう言えば、この先にライオンの噴水があった。
ところでこの銅像の主、不覚にも誰だかわかりません。お恥ずかしい限りです。

1920年代、ハイデルベルクには日本から多くの学者が留学をした。丁度、ドイツは第一大戦後の超インフレで、留学者たちは仕送りが何倍にも膨れ上がったそうだ。三木清らは、いくら本を購入してもお金が余り、一流の学者を家庭教師に雇ったほどらしい。

街の中心ビスマルク広場のバス・ターミナルに戻る。2両連結のバスは、もちろんベンツ。



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