Archive for January 2007

24 January

#192.至福の鍋連チャン


先日、お誘いを受けて神田の居酒屋へ行きました。神田鍛冶町、本物の居酒屋です。暖かいとはいえ冬の最中ですから、早速アンコウ鍋と洒落込みました。先代の三遊亭金馬の当り芸『居酒屋』でも、店の小僧が客に「アンコウのようなもの」と案内するくだりがあるので、アンコウは居酒屋の定番だったのでしょう。出てきたアンコウ鍋、アンコウはぷりぷり、コラーゲンいっぱいで暖まります。下戸でお酒の嗜みがなくても、お酒の美味しさが伝わってきます。いや〜、極楽、極楽。

一時間ほど経ちましたでしょうか、鍋も底が見え、さて次と思ったところで、次の注文よりハシゴをしてみようということになりました。早めに店を出るのが江戸っ子の流儀だそうです。門前仲町の魚三道場では、一時間もすると周りのお客はほとんど顔が変わっています。長居はしないのですね。


というわけで、次の店は煮込みの山利喜となりました。なんと森下です。でも、都営新宿線の小川町の駅までチョット歩いて、すぐGOです。森下へは意外と簡単に着いたので、意気揚揚森下の交差点から山利喜めざしましたが、先を見てビックリです。なんと8時半なのに行列です。踵を返して、山利喜の別館を見たのですが、当然ながら行列です。仕方なく、そばにある蕎麦屋の京金を覗いたのですが、こちらはもう閉店でした。

途方に暮れながら山利喜の行列を見ながら帰ろうとすると、その先に見えるのが『みの家』ではありませんか。そこで馬肉の桜鍋、鍋の連チャンとなりました。ワインをいただきながら、ミソ仕立てのすき焼き風の馬肉を堪能して、いや〜贅沢、「豊饒」なんという言葉が思い浮かびました。


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15 January

#188.両国国技館、内と外

先日、両国の国技館の前を通った。場所中のこともあり、かなりの賑わいだった。たくさんの幟や櫓太鼓を見たりするのはやはりいいのものだ。持ち合わせていたデジカメで幟や櫓を撮っていたら、元気の良いオバさまから声を掛けられた。「シャッター押してください」というものだった。3人ほど並んだ写真を撮るのだが、幟を入れたいと言う。ご所望の幟はずっと上だし、しかも真後ろには入口はこの先ですという色気のない看板なので、ちょっとアングルを変えてシャッターを押した。すると、全員で撮りたいと言ってきて、もう一度ということになった。もう一度ぐらい何でもないと思ったが、びっくり、なんとオバさま達は12、3人もいるのだ。大変よね〜とか、図々しく頼むからとか、少しは恐縮しているような、いないような声が飛び交う中、どうにか納まりのつくシャッター押しができた。

国技館の中では大相撲初場所が行なわれている。朝青龍が一敗しておもしろくなったが、中日には追いつかれてしまった。これでまた、終ってみれば朝青龍ということになるのだろう。国技館の中は熱戦だろうが、外の方がずっとおもしろいことが起きていたようだった。


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