Archive for January 2007

26 January

#193.今年のG?を占う

今週のレースは、今年最初のG?フェブラリーステークスへ直結する根岸ステークスです。重要なレースであることは各陣営も承知で、31頭も登録してきました。このままでは検討になりませんので、どうみても出走は不可能と思える優先出走順位25位以下の馬と、評価が第4分位以下で順位が17位以下の馬を排除した20頭で検討してみました。

と、思っていたらJRAから16頭が発表されました。有力どころの、ジョウイフルハート、サンライズバッカス、が出てきません。馬券もさることながら、展開がおもしろくなくなりました。

とはいえ、ここでの検討がG?へ繋がると思えば、気合が入ります。G?戦線もスタートダッシュを掛けたいところで、乾坤一擲という気分です。でも、データベースはこの気持ちをわかってくれるかどうか。


 ◎ シーキングザベスト  66.6→最近の実績、タイム、勝っぷり、先行力
 ○ ボードスウィーパー  64.4→最近の実績、勝っぷり、末脚
 ▲ オフィサー      61.9→最近の実績、タイム、末脚
 △ スナークファルコン  57.6→勝ちっぷり
 △ リミットレスビッド  56.8→最近の実績


ここ2,3か月の状態、実績がものを言うようで、好調な実績馬が名を連ねた。ここで注目はスナークファルコンで、格下ではあるが結構しぶとく、頭は難しいがダート向きだ。

展開だが、ジョイフルハートがいなくなったので、シーキングザベストにハナを切ってもらおう。トウショウギア、が続いて、ダイワバンディット、ビッググラス、ヒシハイグレード、までが先行集団をつくる。
中段は、アルドラゴン、インセンティブガイ、マルカフレンチ、スナークファルコン、リミットレスビッド、ダイワメンフィスの大きなカタマリの後、セレスダイナミック、ヒカルウイッシュ、ニホンピロサート、がつけることになる。
後方は、タイキエニグマ、ボードスウィーパー、オフィサーが控える展開だ。

ダートの1400mでもあるので、見どころは動きのタイミングだ。リミットレスビッド動きに注目するとおもしろそうだ。前を行くシーキングザベストなどの有力馬も、後方の追込み馬ボードスウィーパーやオフィサーもこの馬の動きをモノサシにするだろう。「Road to G?」となるような好レースを期待したい。


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19 January

#190.関東一番札

今週は東のAJCCに対し、西は平安ステークス。AJCC、アメリカジョッキークラブカップは正月明けの中山の名物レースで、今から47年まえの1960年の創設。昔は有馬記念の再戦ともとれる豪華メンバーでのレースもあった。特に関東で年明け最初のG?でもあり、4月末の淀の天皇賞・春を見据えた大レースなのだ。一方、平安ステークスはダートの重賞で、1994年創設、ほんの13年前だ。
ところが、登録メンバーをみると、平安ステークスはバリバリのオープン馬が目白押しで、その数38頭。出走可能は16頭なので、とてつもない繁昌だ。たいして伝統のAJCCは僅か13頭で、こちらも出走可能は16頭。どうも、伝統がニューパラダイムに押されているようである。
だからか、データベースもAJCCにはおもしろい見方をしているようだ。

 ◎ チェストウイング  67.2→最近の実績、タイム
 ○ ラッキーブレイク  64.4→最近の実績、タイム
 ▲ マツリダゴッホ   60.9→勝ちっぷり、末脚
 △ シャーベットトーン 58.3→勝ちっぷり、先行力

去年の末から安定した走りを続けているチェストウイングが中心で、ダートでしかも格下からの参戦だがラッキーブレイク、シャーベットトーンもこのところ安定した成績を残している。更にやや格下だが成績安定のマツリダゴッホが推されている。一方、少し前なら勢力地図を塗り分けていたエスタブリッシュ組の評価は、揃って低かった。

さて、展開だ。シャーベットトーン、インティライミ、フサイチアウステルが先頭集団を構成しそうだ。その後に、シルクネクサス、チェストウイング、と続くだろう。
中段には、インテレット、ジャリスコライト、シベリアンホーク、マツリダゴッホ、が占めることになる。
後方は、タガノサイクロン、ラッキーブレイク、エアセレソン、グラスポジションが控える展開になるだろう。

出走予定メンバーに顔がないと思われているが、いずれにしても春の楯獲りの関東一番札が出るのか出ないのかを占うレースになって欲しい。そして、出るとしたら、アルゼンチン共和国杯から追いかけてきたチェストウイングになるのが、今年の初夢だったのだ。


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12 January

#187.8から3への揺り戻し

「ヘタな鉄砲、数打ちゃ当る」ということばがあるが、中山金杯はその通りになったようだ。相対評価法という決定方式により、8頭も推奨馬を挙げることになったが、これでは当って当然か。でも、推奨した8頭目が1着になったのだから、数も案外重要なのかもしれない。
推奨馬の絞込みについては、去年の夏の一次元クラスター分析法を経て、秋から相対評価法になり、今日に至っている。データベースにはまだまだ成長が必要だ。

と思っていたら、日経新春杯は当初17頭の登録が12頭に減ったため、相対評価法ではたった3頭の推奨となった。


 ◎ トウカイエリート 68.1→最近の実績、勝っぷり
 ○ アドマイヤフジ  64.9→末脚
 ▲ トウカイワイルド 59.4→取り柄ナシ


曲者のオールピュールとマヤノグレイシーが抜けてしまって少し淋しくなった。17頭のときは、さらにメイショウオウテまでが推奨の範囲にいて、多士済済という状況だった。
今回は格の違いのあるアドマイヤフジに対して、G?というよりはG?程度のメンバーによる対戦になってしまったようだ。その中で、トウカイエリートの上がり調子が評価され、上位推奨となった。また、残りのメンバーは安定性に欠け推奨しづらいが、短所の少ないトウカイワイルドが繰り上がりということになろう。

展開は強力な逃げ馬が不在で読みにくいが、マキハタサイボーグがハナを切りそうだ。続いて、トウカイワイルド、トウカイエリートがつけ、先頭集団を形成するだろう。
中段の前の方に、ダンツジャッジとサイレントディール、やや控え気味に、ワイアットアープ、メイショウオウテ、ウインレガート、オースミグラスワンとなる。
最後方には、ジャッキーテースト、アドマイヤフジ、が陣取ることになろうか。
先頭集団が意外と強力なので、中段のサイレントディールなどは早めに、続いてメイショウオウテなどの一団が動きそうだ。12頭立てなので、後方のジャッキーテーストとアドマイヤフジはコース取りを決めてからの仕掛けになるだろう。

先週の中山金杯の推奨8頭から打って変わって、僅か3頭の推奨になった。相対評価ということだが今年も注視してみよう。


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05 January

#184.開運占い

新しい年、2007年がやってきました。ことしもよろしくお願い致します。そして、競馬文化人早来新市のブログ『伊達や酔狂です』も恒例の中山金杯からのスタートです。

大昔、金杯は3日だったんですね。つまり、3日から競馬ができたのです。良い時代があったものですが、それこれも競馬がポピュラーになり過ぎてしまって、社会的責任を担うようになったのかもしれません。その後、5日になり、今年はなんと6日、今度は社会的な地盤沈下を感じてなりません。
その金杯、JRAのホームページによりますと、昭和26年、1951年の創設だそうです。2600mのハンデ戦で始まりましたが、その後別定戦を経て、1961年に現在の2000mのハンデ戦になったそうです。正月競馬の風物詩でもある名物レースですが、開催日が少しずつ移動してその面影が薄くなるの心配です。
「文化財を守れ」、それが今年のJRAの使命と思って欲しいものです。

さて、中山金杯ですが、データベースは冬でも元気で、しかも正月でも酔っ払ったりはしません。


 ◎ ブラックタイド   61.1→最近の実績、末脚
 ○ アサカディフィート 60.0→最近の実績、末脚
 ▲ マヤノライジン   59.6→最近の実績、先行力
 △ ワンモアチャッター 59.5→末脚
 △ トウショウシロッコ 57.7→最近の実績、タイム
 △ フォルテベリーニ  56.5→先行力
 △ イースター     55.7→勝ちっぷり
 △ シャドウゲイト   55.0→勝ちっぷり、先行力


アウトプットを見てビックリしました。推奨馬がなんと8頭、史上最高です。実力伯仲というか、ドングリの背比べというか、ちょっと足りない連中のレースですから当然のことかも知れません。8頭も推奨されると、ワイドでも28通り、3連複で56通り、3連単になると336通りです。去年の金杯も混戦で、勝ったヴィータローザが7番人気、2着のアサカディフィートも6番人気、3着のカナハナドラゴンは9番人気と、新年早々大波乱でした。連に絡んだ2頭は今年も参戦していますが、果たして結果はどうなりますか。
ところで、ブラックタイドが今ごろ推奨馬1番になっています。言わずと知れたディープインパクトの愚兄ですが、一味足りない仲間から押し出されての一番札なのでしょう。

展開は、シャーディナイスが先頭を切って、シャドウゲイトがピタッとつくでしょう。これに続く集団が、マヤノライジン、グロリアスウィーク、フォルテベリーニ、エイシンドーバーとなって、ここまでが先行集団になります。
中段の前の方に、ダンツジャッジ、ロジック、シェイクマイハートがつけ、後の方にはトウショウシロッコ、ヴィ−タローザ、イースター、パッシングマーク、ワンモアチャッターが一塊になるでしょう。
最後方に、ブラックタイド、アサカディフィートの推奨馬1番2番が控える展開が考えられます。

1月6日は一白仏滅。仏滅ですが、この日は一粒万倍日でもあります。どちらに転びますか、運試しには絶好のレースになっていると思います。


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