Archive for February 2007

05 February

#197.初午へのノスタルジア

一昨日は節分、昨日は立春と春への一里塚のような行事が並んでいるが、暦を見たら今日は初午だそうだ。実はこの初午、小学校の低学年のころ、社会の教科書の年中行事というページに、なんやらキツネのお面をかぶった絵があったことを憶えている。初午という行事も知らず、ひらがなでは「はつうま」としか記述がなかったので、「馬だけどキツネの絵なんだ」と少しだけ不思議がった。当時は静かな子で質問などは絶対にしなかったし、わからなくても困った気持ちにもならなかったようだ。

そこでもう一度暦を見ると、初子や初寅などの干支がらみの初ナントカという日は、1月の始めにあるようだ。今年も、1月の5日に初亥、6日初子、というように以下、初寅、初卯、初巳が読み取れた。だが、どうして初午は2月なのだろう。再び2月の初午の欄に戻ってみると、初午の横に「京都伏見稲荷初午祭」という記述がある。そこで、初午や伏見稲荷をネットで調べると、奈良時代の和銅4年(711年)の2月の午の日に稲荷大神が稲荷山の三ケ峰にご鎮座されたらしく、その日を偲ぶのが初午だそうだ。どうやら伏見稲荷の創立記念日のようなものらしい。お稲荷さんの行事なので、キツネが出てくるのは当然といえば当然だ。その後、この日は午の日でもあるので日本各地の年中行事としては牛馬や蚕の日になったり、豊饒祈願のお祭りになったものと思われる。

初午の他に、干支がらみの初ナントカは、初子、初丑、・・、初亥まであるのだが、初未(ひつじ)と初戌(いぬ)が見当たらない。初丑も見当たらなかったのだが、土用の丑の日が2回あるときの最初の日を初丑というのが見つかった。実は戌年生まれのこともあり、初戌が見当たらないのはチョット寂しいのだ。初午のことが少しでもわかって、50年以上昔の喉に刺さった魚の骨が取れてスッキリしたが、また新しいトゲが喉に刺さってしまったようだ。仕方がないので、当てもなく初戌探しの旅にでも出てみることにするか。


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