Archive for June 2007
29 June
#251.それぞれに訳ありで
宝塚記念が終わると、いよいよ夏競馬も本番だ。冬の競馬は長距離がふさわしいが、夏は長距離向きではない。そこでJRAでは去年から、5つの短距離戦をつないだサマースプリントシリーズを開催している。7月1日の函館スプリントステークス、芝1200mを皮切りに、新潟のアイビスサマーダッシュ(7月15日、芝1000m)、小倉のテレビ西日本賞北九州記念(8月12日、芝1200m)、札幌のキーンランドカップ(8月26日、芝1200m)、そして5戦目の阪神のセントウルS(9月9日、芝1200m)をポイント制で競い、優勝馬の馬主にはナント4000万円が贈られるとのことだ。プロ野球の交流戦の優勝賞金の5000万円と比べたら、多少の無理をしても「よしチャレンジ」という馬主がいてもおかしくはないだろう。そのシリーズの第1戦が函館スプリントSで、早速検討対象としてみたが、いやはや大変なメンバーが揃ってしまった。前々走まで不振だったのが前走突然の大駈け、逆に前々走まで調子良かったのに前走失速、3歳から古馬への挑戦、一息入れてここから再出発、さらには1年以上の長期休養明け、とまあ、よくもこれだけ順調でない馬が揃ったものだ。
だが、これだけの訳あり馬が揃ったのに、ただひとつ下のクラスからの赤マル上昇中がいないのだ。それだけに、決まったメンバーでの互助会的に、今月の月番とも考えられないこともない。さて、今回はどの馬の番になるのか。そんなことを知ってか知らずか、データベースは難しさもなく粛々と答えてきた。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ アグネスラズベリ 67.2 65.3 63.9 −1.6 −0.2 2.5 55.3
○ アドマイヤホクト 60.6 52.8 59.3 −0.5 3.0 0.1 51.8
▲ ワイルドシャウト 60.0 52.8 37.2 1.0 2.9 0.9 61.0
△ サープラスシンガー 59.8 52.5 48.9 0.7 3.3 −2.2 47.6
ハリーズコメット 54.5 50.8 63.0 −2.3 −0.1 −0.4 44.3
タマモホットプレイ 51.0 49.9 55.7 −3.1 −0.8 1.8 59.8
ビーナスライン 49.2 56.1 56.2 −4.6 −0.6 2.7 60.7
ブラックバースピン 48.8 49.9 60.4 −3.6 0.6 1.0 47.8
アンバージャック 45.5 44.7 51.7 −3.4 0.5 0.2 57.7
アズマサンダース 45.3 44.7 55.6 −2.3 0.4 −1.0 40.6
コスモシンドラー 43.4 39.4 56.7 −3.8 −0.4 3.6 56.5
エイシンツルギザン 41.1 50.5 43.2 −2.2 0.1 0.1 42.1
リキアイタイカン 38.4 42.7 57.6 −4.4 −1.0 −0.3 55.9
ツルガオカハヤテ 37.6 43.2 53.2 −4.8 0.7 0.9 55.1
ブルーショットガン 33.6 39.2 41.6 −4.7 −0.9 2.2 58.5
タニノマティーニ 32.2 37.7 43.1 −4.7 1.5 −1.7 53.6
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
前々走のG?は惨敗ではあるが、アグネスラズベリの◎は、唯一成績の安定が評価されたものだろう。次いで、○の3歳のアドマイヤホクトは、前回初めての古馬挑戦も済んで再チャレンジが楽しみなところだ。▲ワイルドシャウトは、実績は申し分ないが、なにせ1年以上の長期休養の第1戦で、額面通りの走りができれば問題ないが、果たして走れるか。もう1頭の有力3歳のサープラスシンガーは、生きのいいところ見せて欲しいものだ。
その他、実績RRscなら56.1のビーナスラインも、高松宮記念4着は伊達や酔狂ではない。タイムの優秀なハリーズコメットだが、この1年以上ダートばかりで芝では逆に心配だろう。また、タイムの良いブラックバースピンは、JRAのCMのモデルに抜擢されたそうだが、突然の上昇がまた出現するだろうか。
展開は、サープラスシンガーが飛び出して、アドマイヤホクト、ワイルドシャウト、が追走することになるだろう。その後ろに、タマノマティーニ、ツルガオカハヤテ、ブラックバースピン、アンバージャック、アズマサンダース、エイシンツルギザン、が中段を構成する。
後方は、ハリーズコメット、アグネスラズベリの2頭が陣取り、少し遅れて、コスモシンドラー、ビーナスライン、タマモホットプレイ、最後方にブルーショットガン、リキアイタイカンとなる。
1200mの短距離戦、どこで仕掛けるもないだろう。流れにうまく乗れた馬が勝つことになろう。
訳あり女には妙に気がそそるものがあるが、ほとんどの女が訳なし女だからだろう。馬も1頭、2頭の訳ありなら興味が湧くが、16頭すべてが訳ありでは、かわいくもおもしろくもない。ただただ困惑するだけだ。人の世界でも、目の前に16人全員訳あり女が揃ったら、もう勝手にしろということになるだろう。
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22 June
#250.有終、そして新たな一歩
夏競馬は、時が止まったような長閑さがある。有力どころは秋に備えて休みに入るだろうし、来年のクラシックを目指して2歳馬がデビューしてくるが大物は秋に入ってからだろうし、そんな具合でひとつピリッとしないのが夏競馬だ。そんな中、緊張の糸が一杯に伸びた春最後のG?である宝塚記念、今年は豪華なメンバーが揃った。春の天皇賞馬に安田記念の優勝馬、それに加えて今春のダービー馬までが参戦するということになった。こんなことはめったにないので、歴史に残る名レースの生き証人として観戦してみよう。
という訳で、データベースも少し興奮気味か、数字が踊っている。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ ウオッカ 67.7 78.8 65.9 2.2 0.3 2.8 41.5
○ ダイワメジャー 66.7 83.6 64.3 −0.1 2.0 −0.5 38.4
▲ ポップロック 61.7 78.3 51.4 0.2 0.2 2.7 44.1
△ メイショウサムソン 59.5 76.8 53.6 −0.7 1.2 1.2 41.2
△ アドマイヤムーン 57.2 73.1 41.3 0.1 −0.8 4.0 52.4
△ シャドウゲイト 56.0 71.6 44.7 2.3 1.6 −0.1 36.0
スウィフトカレント 53.0 60.0 51.4 −2.4 −1.2 4.1 52.1
カワカミプリンセス 51.5 49.8 61.1 −0.6 0.1 5.2 43.7
インティライミ 47.5 60.4 55.2 −3.4 1.4 −2.2 37.0
アサクサキングス 47.2 60.2 58.9 −3.3 1.6 −0.5 42.1
アドマイヤフジ 46.8 59.4 52.9 −3.2 0.1 1.2 37.7
トウカイトリック 46.5 58.8 59.1 −2.8 0.4 0.1 26.8
ローエングリン 44.8 58.2 51.3 −3.0 1.3 −1.3 32.1
コスモバルク 43.6 51.7 47.9 −4.1 0.7 −1.3 45.1
アドマイヤメイン 42.7 46.1 61.8 −4.2 2.1 −1.0 41.4
ファストタテヤマ 42.4 58.7 38.8 −2.1 −1.0 −0.5 32.3
マキハタサイボーグ 38.3 37.3 50.5 −3.3 −0.4 2.0 47.7
マイソールサウンド 27.0 50.6 28.7 −5.7 1.7 −5.0 29.4
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
ウオッカの◎、ダイワメジャーの○は当然だろう。だが、この2頭大きな死角がある。かたやダービー馬とはいえ3歳の牝馬、牡馬でも難しい古馬への挑戦だ。いささか荷が重いことは否めない。一方のダイワメジャー、こちらは距離不安だ。2000mを超えるレースは、有馬記念の3着があるが4戦勝ちナシだ。だがこの2頭、そんな死角なんか問題にならないほどのオーラがある。負ける言い訳は百もできるが、勝つことには理由など不要だ。
ポップロック、メイショウサムソン、アドマイヤムーン、シャドウゲイトの4頭は、例年なら文句なく◎○の印がつく馬だ。中でも春の天皇賞馬メイショウサムソンは絶対的な◎になるべきだが、どうもこの馬は期待を受けて期待に応えるような品性は持ち合わせていないらしい。そこで浮上するのがポップロックで、こちらは死角がない。国内7戦連続で連対を果たしている安定感が素晴らしい。
強いのだろうが大きな結果の出ないのがアドマイヤムーンだが、やはりこの程度の馬、連下の常連と見た方がいいようだ。残る1頭のシャドウゲイトは、去年の夏の500万下から上昇が始まり、重賞の上位常連にまで出世した。勝ちっぷりスコアと上昇の勢いは認めてあげたいが、まあ連下というところで収めたい。
レース展開は、アドマイヤメインが逃げるだろう。続いて、アサクサキングス、ダイワメジャー、マイソールサウンド、シャドウゲイトという面々が先行集団になる。
そのあとの中段の前の方は、インティライミ、ローエングリン、メイショウサムソン、が好位を占め、少し遅れてコスモバルク、トウカイトリック、ウオッカ、ポップロック、カワカミプリンセス、アドマイヤフジまでが中段を構成する。
後方は、マキハタサイボーグ、アドマイヤムーン、ファストタテヤマ、スウィフトカレントという流れが予想できそうだ。
ペースはやや早めになりそうだが、問題は雨だろう。関西地方は、金曜から日曜まで3日連続で雨の予報が出ている。
データの数字はおもしろいもので、雨の上手そうなメイショウサムソンとカワカミプリンセスのスコアが低く、ダイワメジャーが高めというのも、へえ〜と思ってしまうものがある。
もう一度、ウオッカで気楽に見物というのはいかがだろう。しかも、またしても好枠を引いた運の強さも期待してよさそうだ。
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15 June
#249.少々、小粒ですが
宝塚記念の前座と言っては申し訳ないが、次回のマーメイドステークスのここ2、3年はずいぶん小粒になってしまったようだ。昨年の勝ち馬のソリッドプラチナムは重賞発挑戦で、しかも49kgという最軽量での出来事だった。今年も同様で、こんなレースこそ検討のし甲斐のあるレースであることには違いない。じっくり検討して、結果を楽しんでみよう。データベースも張り切って検討結果を吐き出してきた。Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ コスモマーベラス 60.2 58.1 58.2 −2.5 0.7 1.5 46.3
○ ディアチャンス 59.9 54.2 54.1 −0.8 0.6 −0.3 42.0
▲ シェルズレイ 58.6 54.2 52.4 −2.5 2.2 −1.3 38.2
△ コスモプラチナ 58.1 51.2 54.2 −1.5 2.2 −2.2 48.9
△ ミスベロニカ 55.9 44.0 50.9 0.8 0.8 6.0 62.0
スプリングドリュー 52.5 45.6 57.6 −3.3 −0.5 3.3 51.3
サンレイジャスパー 52.1 46.2 51.3 −4.7 −0.4 3.1 51.7
ヤマトマリオン 50.3 44.6 53.4 −3.8 0.5 1.4 47.8
ソリッドプラチナム 48.1 36.5 57.5 −5.0 −0.9 4.4 55.2
ライラプス 41.3 29.8 53.1 −4.5 0.4 −1.7 37.3
ニホンピロブリュレ 36.5 31.5 43.7 −4.6 0.8 −0.4 26.7
ショウナンパントル 26.6 28.5 28.7 −6.4 −0.8 −2.6 26.1
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
コスモマーベラス、シェルズレイ、既成勢力に対して、コスモプラチナ、ミスベロニカ、の新興勢力が挑み、そこへ、格下の既成勢力だが調子の安定している、ディアチャンス、がどう絡むかというレースとみえる。本来なら、G?を勝っているヤマトマリオンが実力を発揮して欲しいところだが、冒頭にも書いた通り、このレースの特徴は惑星台頭ということなので、ここは3歳のミスベロニカの未知の魅力に注目をしてみたい。
展開は、シェルズレイがハナを切り、コスモプラチナがぴったり付いてこの2頭が先頭集団を構成するだろう。
少し離れて続くのが、ニホンピロブリュレ、ミスベロニカ、コスモマーベラス、ディアチャンス、ヤマトマリオン、ライタプスの6頭がタテ長の棒状一列を形成しそうだ。
後方は、サンレイジャスパー、スプリングドリュー、ショウナンパントル、ソリッドプラチナム、が控える展開になる気配だ。
見所だが、先行力があって末脚も鋭いミスベロニカが、展開からも見逃せない1頭のようだ。
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08 June
#247.祭りのあと
東京競馬場のG?5連戦が終わって火の消えたかのような雰囲気だが、今期最後の重賞競走エプソムカップが開催される。G?の芝1800m、なんとも目立ちにくいレースだ。33頭という多くの登録があったため、ここで走っておきたい馬もいたと思われるが、以下の18頭となった。あまりにも地味なレースので、このレースから秋の天皇賞への道のりが始まるなどと思いたいのだが、残念ながら直結した例はほとんどない。このような特徴のつかみにくいレースほどデータベースの得意とすることころだろうが、無難なアウトプットを吐き出してきた。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ サイレントプライド 65.8 65.7 63.0 −0.3 1.9 0.9 45.4
○ ブライトトゥモロー 62.8 63.2 60.6 −1.1 0.0 1.7 67.4
▲ ダンスインザモア 60.4 62.4 60.7 −1.5 −1.2 2.9 53.7
△ デアリングハート 57.6 58.0 63.1 −3.0 1.9 −0.2 48.4
△ トウショウカレッジ 57.6 58.7 59.5 0.3 0.0 3.3 37.4
△ エイシンデピュティ 57.4 57.1 56.6 −0.4 2.0 1.2 44.0
ホッコーソレソレー 55.5 61.2 50.6 −2.4 −0.6 1.9 57.6
マイネルレコルト 55.4 55.9 66.4 −3.6 −0.8 3.9 56.1
ファイングレイン 53.3 57.7 44.9 −1.5 1.7 −0.6 46.4
ピサノパテック 52.2 53.9 52.1 −0.6 0.0 2.5 47.5
タイガーカフェ 46.9 46.8 55.7 −2.9 −0.4 0.9 46.3
ソーユアフロスト 46.5 50.9 42.8 −1.9 −0.2 2.8 47.7
サンバレンティン 46.4 47.1 56.8 −4.4 −1.3 3.5 54.2
インマイアイズ 41.2 42.8 46.6 −4.0 −0.8 1.6 55.1
フジサイレンス 41.1 50.5 54.7 −5.5 −0.7 0.9 44.5
ローマンエンパイア 34.5 36.6 34.8 −3.4 −0.6 −0.9 45.9
スズノマーチ 34.3 30.1 54.2 −5.5 1.7 −2.5 54.4
グラスポジション 31.3 42.1 41.6 −5.5 −0.8 0.2 24.1
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
新潟大賞典の再戦になる、サイレントプライド、ブライトトゥモロー、ダンスインザモア、が力量上位とみたい。中でも安定性の高い上昇力が評価された、サイレントプライドを一押しにしたい。加えて実績から、デアリングハート、最近の上向きから、トウショウカレッジ、エイシンデピュティ、を次点集団とみる。期待もあるが、生きの良い関東馬、サイレントプライドの秋の天皇賞を思い浮かばせるような走りを見せて欲しいものだ。
展開は、エイシンデピュティ、が逃げると思われる。次いで、ファイングレイン、サイレントプライド、スズノマーチ、デアリングハート、が先行集団を形成するだろう。
中段は、ブライトトゥモロー、トウショウカレッジ、ピサノパテック、が前の方、ソーユアフロスト、タイガーカフェ、が真ん中へん、ホッコーソレソレー、ローマンエンパイア、フジサイレンス、マイネルレコルト、インマイアイズ、グラスポジション、が後ろの方になる。
最後尾に、ダンスインザモア、サンバレンティン、がつける展開になるだろう。
長い府中の直線に入って、ホッコーソレソレーなど中段の馬が先に動き、末脚に自信のある、ダンスインザモア、マイネルルコルト、は後からの仕掛けになるだろう。好位にいる、トウショウカレッジ、ピサノパテック、も決め手には覚えがあるので、最後まで待っての仕掛けとなるだろう。
最後に空模様が心配だが、幸い有力馬の中には道悪がダメという馬はいないようだ。できたら良馬場での好レースを期待したいが、そこはエプソムカップ、なにせ地味が身上、どんなレースになるやら。
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02 June
#246.緑の絨毯で
ダービーが雨で道割悪のとき、そのあとの安田記念はきれいに晴れて、緑の絨毯でスピード競馬が楽しめることがあった。安田記念はそんなイメージのレースで、胸のすくような気分にさせてくれることが多かった。このレースもG?であるため外国馬への開放が行われ、うまい具合に香港を中心に参戦もあり、彩り豊かにしてくれている。だが、楽しさの代償もあって、レースの検討はデータが揃わずやりにくい恨みもある。
そこで、日本馬だけの検討を先にしておこう。そこへ、去年の安田記念に参戦した、香港の2頭のデータを比較してみる。データベースもこれなら堂々とできる。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ ダイワメジャー 64.2 81.7 59.4 0.3 2.6 −0.4 47.3
○ スズカフェニックス 62.0 74.4 64.6 1.3 −0.1 2.8 57.8
▲ ディアデラノビア 60.2 71.3 67.7 0.2 −0.4 4.0 57.9
△ ジョリーダンス 57.0 73.3 66.5 −0.4 −0.9 6.6 60.0
△ ジョイフルウィナー 56.9 70.7 52.1 0.0 −0.8 3.5 68.9
マイネルスケルツィ 53.5 72.7 68.9 −2.9 2.6 −1.4 52.3
エイシンドーバー 51.8 67.3,69.5 −2.1 0.5 1.8 54.2
アドマイヤキッス 51.7 66.7 69.8 −2.7 0.1 4.0 48.9
コンゴウリキシオー 51.4 61.0 64.1 −0.8 2.8 −1.5 38.6
サクラメガワンダー 47.4 66.9 60.5 −1.7 0.6 1.2 47.3
シンボリエスケープ 47.4 61.5 66.5 −2.2 −0.5 2.0 48.8
エアシェイディ 45.8 59.0 60.6 −2.7 −0.2 3.6 52.9
キストゥヘヴン 45.3 62.9 60.6 −3.1 0.3 3.6 44.8
オレハマッテルゼ 44.1 61.4 62.2 −3.9 2.1 −1.3 49.3
スーパーホーネット 40.4 56.0 53.5 −2.5 −0.2 0.0 50.7
ザデューク 20.8 30.9 44.5 −4.7 0.8 −6.3 56.6
エイブルワン −
グッドババ −
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
やはり、ここは、ダイワメジャーだ。そして副大将格には、スズカフェニックスがしっかり収まったようだ。これに続くのが、ディアデラノビア、ジョリーダンス、そして去年3着の香港のジョイフルウィナーとなった。大昔の歴史を遡ってみると牝馬の活躍が顕著で、ディアデラノビア、ジョリーダンスは大いに期待できる。今回は特に、ジョリーダンスの末脚の大爆発に期待を掛けてみよう。
展開は、コンゴウリキシオーが行きそうだ。ダイワメジャー、マイケルスケルッツィ、オレハマッテルゼも一団で先行集団を形成するだろう。
その後の中段の前方が、ザデューク、サクラメガワンダー、エイシンドーバー、キストゥヘヴン、後の方に、アドマイヤキッス、スズカフェニックス、エアシェイディ、スーパーホーネット、が陣取って中段となる。
最後方が、ディアデラノビア、シンボリエスケープ、ジョウイフルウィナー、ジョリーダンス、となってゴール前1ハロンで変わるか変わらざるか、ということになろう。香港のもう2頭はデータがなく、どうにも展開はわからなかった。
ダイワメジャーで終わるか、それとも対抗勢力か、はたまた伏兵潜伏か。最後の坂を登ってからの状況が結果をつくることになろう。
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