Archive for 26 September 2007
26 September
#268.借りを返す
巷では「安倍る」と言う言葉ができたそうだ。突然、すべてを投げ出してしまうことらしい。こんなこと自体、困ったことなのだが、国家の範たる存在であるはずの総理大臣がしでかしたのだから世も末だ。その振り子現象か、福田康夫が総理になった。子供っぽくない印象では頭抜けた存在だからだろう。つまり年寄りなので、総裁選挙が終わったころから、自民党の懐かしい方々の喜喜満面の顔が飛び交った。古賀誠や山崎拓などの派閥の領袖にしてみれば久しぶりの出番だ。中でも古賀誠のお喜びは尋常ではなく、地獄から一気にわが世の春という感じだった。
その古賀誠が選挙を仕切るという。なるほどと思った。郵政解散のまえの状態に戻したいのだろう。古賀自身も郵政解散では大きな痛手を被ったが、自民党を追われた面々にも少なからず借りがあると思える。特に野田聖子には大きな借りがあるはずで、野田聖子を煽り、おだてあげて反対させたくせに、自分は棄権という汚い手を使って生き残ったのだ。哀れにも野田聖子は佐藤ゆかりという強力な刺客を立てられ、選挙は辛うじて勝ったものの自民党を追われ、選挙区も見るも無残なことになってしまった。野田聖子は、小泉純一郎が総理を退きやっと復党はできたが、選挙区は佐藤ゆかりに乗っ取られた状態だ。この借りを古賀は借りと思っているかがだが、尋常な神経の持ち主なら佐藤ゆかりを追い出すはずだ。
ただ、古賀誠の顔が選挙にマイナスだということが本は気がついていないようだ。選挙自体がうまくいかないことを自分で決めたようで滑稽に思える。
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