Archive for October 2007
23 October
#286.橋の街
周りを運河に囲まれた私どもの街は、近接の街も含めてみんな中の島にいるようだ。川と中の島、そして橋というと一筆書きの研究のもとになったケーニヒクスベルグの橋渡りの問題を思い出す。川の出会いにある中の島とその周囲の岸の間に7つの橋があり、「この7つの橋を2度渡ることなくすべての橋を渡ることができるか」という問題だ。だが、超難問であって渡りきった者は遂に出なかったのだが、スイス生まれの大数学者オイラーが不可能を証明したのだ。そのときオイラーは従来の距離、面積、体積などを計算する幾何学とは全く異なる幾何学であると、今日の位相幾何学の存在を告げていたのだった。
ケーニヒスクベルグは、現在のロシアのバルト海に面した飛び地のカリーニングラードなので、当時の地形が見えはしないかと、グーグルの地図を拡大してみたが広い道路と鉄道があるぐらいで、川や橋の様子はまったくわからなかった。
さて先日の続きを歩き、橋の様子を見てきた。運河や川が複雑に入り組んでいるので、一筆書きなんか思いもつかないほど厄介な道順で回ることになる。オイラー先生に見つかったら、何と言われるのだろう。
白鷺橋。凄い場末感がたまらなくイイ。
かもめ橋。付け焼刃的な拡張工事のあとが微笑ましい。
枝川橋。最近修理を終えたこの橋はむしろ瀟洒に見える。
汐枝橋。塩浜(汐浜)と枝川の間に掛かる橋。何とも平凡な命名。
相生橋。さすがに隅田川に架かる橋。勇気堂々とでも言おうか。
朝潮大橋。どこからどこまでが橋だか非常にわかりにくい橋だ。
春海橋。はるみ橋と読む。汐、潮、塩も使い分けが面倒だが、春海も同様か。
21:27:37 |
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17 October
#282.運河の街
運河と言うと思い浮かぶのが小樽だが、今の住処の豊洲界隈も運河の街だ。豊洲運河、潮見運河、汐浜運河を始め、数々の運河に加え、平久川や大横川なども運河なのでどこを向いても運河、運河である。最近の豊洲は開けてきて、高級マンションが競うように建っているのだが、新しい住人は運河の人ということでキャナリーゼと呼ばれているようだ。もっともこれは女性の呼び名なので、男は何というのかと思ったらキャナリーマンというらしい。そんな運河だらけだから、どこへ行くにもすぐ橋に突き当る。最寄り駅の豊洲駅に行くにも、蛤橋、朝凪橋の2つの橋のお世話になる。また、身近なところを一回りするだけで5つや6つの橋を渡ることにもなるのだ。今日は、1時間ほど橋めぐりをしてみた。いつも渡らせていただいている橋に敬意を込めて、デジカメを隠し持って出掛けてみた。浜崎橋、汐浜橋、雲雀橋、石浜橋、白妙橋、浜園橋、豊洲橋、朝凪橋、蛤橋の9つの橋を渡った。いずれもお世辞にも美しい橋とは言えないだろう。でも、精一杯役目を果たしているように見えた。
最初は浜崎橋。まわりに漂う場末感がたまらなく良い。
汐浜橋。汐浜運河に掛かる最大の橋だからの命名か。
雲雀橋。このあたりの橋の名はなぜか鳥の名前も多い。近くには鴎橋、白鷺橋、鶴歩橋などがある。
石浜橋。この装飾は何を意味しているのだろう。
白妙橋。この橋はなんとなく場違いな命名だ。
浜園橋。この界隈は、浜、潮(汐)という名が多い。
豊洲橋。老朽化が進んでいるようだ。最近は大忙しなのだ。
朝凪橋。三つ目通りに掛かる大きな橋だ。20トンの大型トレーラーもたくさん通る。
蛤橋。歩いて50mほどの近所の橋。毎日渡るかも。ちなみに左に見える集合住宅が拙宅。
それぞれの竣工はいつの頃だろうか。これらのインフラもそろそろ減価償却のころだろう。
15:37:06 |
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