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20 December

#322.有終の美

昭和31年というから1956年、三丁目の夕日のころだ。中山競馬場に新スタンドができた記念に創設したのが有馬記念の前身『中山グランプリ』だ。その創設に尽力をした当時の理事長の有馬頼寧氏は、第1回の成功の後、年が明けた1月に急逝してしまった。そこで、中山グランプリは第2回から有馬氏の功績を讃えて『有馬記念』となったそうだ。
その有馬記念、今年は数えて52回目の開催になる。出走頭数は16頭。ファン投票上位馬の回避が少なく、10位までの中から7頭も出走する。回避馬の中にはアドマイヤムーンのような引退馬もいるので、今年の有馬記念はオールスターキャストの一戦になるようだ。

【有馬記念】
◆69.0  メイショウサムソン   最近の実績、タイム、勝負強さ
◆68.8  ポップロック      最近の実績、優秀なタイム
以上、Wscが65以上の超推奨馬。
◆63.0  ダイワスカーレット   最近の実績、タイム、勝負強さ
◆56.7  ロックドゥカンプ    最近の実績、勝負強さ
以上がWsc55以上の推奨馬、以下は50以上の参考馬。
◇53.3  ダイワメジャー
◇51.1  ウオッカ
◇50.7  インティライミ

【 展望 】
メイショウサムソン、ポップロックという古豪に、ダイワスカーレット、ロックドゥカンプの3歳の俊英がどう戦うかということになろう。
冷静に見れば、古豪陣の強さは揺るぎがないと思われる。ただ、3歳牝馬ながらダイワスカーレットは底をみせていないので、強さが推し量りにくく勝つ機なしという訳ではない。
最上位の2頭が圧倒的に強そうで、これに推奨馬を加えて4頭で勝負圏内を形成しそうだ。ゴール前の勝負に参加できるのは紛れがあっても参考馬の3頭からということになりそうだ。

【 展開 】
鮮明な逃げ馬が見当たらないが先行集団は、サンツェッペリン、ダイワメジャー、デルタブルース、ダイワスカーレットの4頭が先頭集団を形成するだろう。その中で先頭を切るのは7番の好枠のダイワスカーレットとみたい。
続いて中段だが、ここは6頭だ。フサイチパンドラ、コスモバルク、レゴラス、チョウサン、メイショウサムソン、ロックドゥカンプは、ほぼこの順序で集団を形成するだろう。ただ、ジャパンカップで後方過ぎたメイショウサムソンは1番の好枠を生かして先行集団に取りつくことも考えられる。
最後は後方待機組だが、以下の6頭だ。マツリダゴッホ、インティライミ、ハイアーゲーム、ポップロック、ドリームパスポート、ウオッカが一団となるが、逃げたこともあるインティライミでさえこの辺りになるので今回の出走メンバーはほとんどが先行脚質であるようだ。

3コーナーを過ぎると中山はすぐに残り600mなので、メイショウサムソンが早めに動きそうだ。続いて、ロックドゥカンプ、ウオッカなどが一斉に動くことになるが、ポップロックは最後まで待っての仕掛けになるだろう。難しいのはダイワメジャーだろう。恐らくダイワスカーレットの方が前にいるだろうから早めに潰しにかかる訳にもいかないので後方の追い込み勢の距離を測りつつの仕掛けという離れ業を迫られることになる。
あとは今年の有終の美を飾るレースになって欲しいと願うばかりである。


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