Archive for 21 July 2007
21 July
#254.栄光の歴史、再び
夏競馬も佳境に入る。今週は、北海道夏競馬の前半の山場である函館記念だ。この函館記念は1965年の創設というから40年以上の歴史あるレースだ。もっとも最初は2400mだったらしいが、4回目の1968年から2000mになり今日まで続いている。それだけに歴史に残る名レースもあった。遠くは、リュウズキVSモンタサンのデッドヒートや、メリーナイスなどの古馬の一線級を日本レコードで蹴散らしたサッカーボーイの快走などが思い出されるが、最近はどうもスターホースの出走がみられない。この10年の上位入賞馬には、G?の常連馬の顔は見当たらない。今回はその候補となりそうな馬がいない訳でもないので、函館を勝利してサマー2000シリーズを制し、その勢いでG?制覇をも目論んで欲しいものだ。
函館の芝は重いとの定評がある。何でも、ケンタッキーブルーグラス・トールフェクスという芝だそうで、北海道の気候に合った品種だそうだ。今年の1000万クラスのTスコアを見ると、6レース中50を切っているのは1レースのみと、まずまずの時計が出ているので、芝の具合は気にしなくて良さそうだ。それより、薄暮競馬になっているので注意したい。メインレースが9レースになっているので、馬券を買うときはレース番号などくれぐれもご用心願いたい。
さて、データベースをみてみよう。多頭数でも怯える訳でもなく、少頭数だからと気乗りしない訳でもなく、いつも淡々とデータを吐き出してくる。大ハズレの後でも全く平気の平左だ。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Tsc
◎ アドマイヤフジ 60.8 71.9 62.5 −3.6 −0.1 1.2 31.6
○ シルクネクサス 58.8 53.8 62.6 −2.8 0.1 0.0 51.5
▲ マチカネキララ 58.4 60.2 38.3 −1.7 0.3 2.4 52.4
△ サクラメガワンダー 56.3 55.2 63.5 −3.7 0.7 0.9 50.8
ナムラマース 51.8 48.9 50.2 −3.0 −0.3 4.0 54.3
ロフティーエイム 51.7 51.6 50.3 −2.6 1.5 −0.3 45.9
メイショウオウテ 50.2 55.9 44.1 −3.9 −1.2 2.1 48.8
エリモハリアー 48.9 49.4 26.0 −2.2 −0.2 1.5 48.3
モノポール 47.0 56.0 29.6 −1.9 1.5 1.3 39.4
コスモテナシャス 43.3 41.8 49.6 −4.5 1.3 −2.6 39.7
マイソールサウンド 22.9 40.1 31.1 −9.2 1.5 −5.2 24.3
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
歴戦の相手からアドマイヤフジに◎がつくのは順当なところだろう。あとは、巴賞から勝ったシルクネクサスと一番人気で勝ち損なったマチカネキララで、ここまでならフツーの新聞とあんまり変わらない。そのあとがサクラメガワンダーで、これも巷の感じと変わらないと思われる。手堅くということだろうが、レース自体もそうなりそうだ。
そこで展開だが、際立った逃げ馬も不在で、団子状態のスローペースが予想される。その中で前の方に行きそうなのが、マイソールサウンド、モノポール、ロフティーエイムで、先頭の3頭のすぐ後には、コスモテナシャス、サクラメガワンダーで、5頭でダンゴになりそうだ。中ごろから後方にかけては、マチカネキララ、シルクネクサス、アドマイヤフジ、エリモハリアー、ナムラマース、となり、少し離れたところにメイショウオウテとなるだろう。
どう見たって一団の密集状態で、仕掛けは待ちに待つことになるが、3歳だが末脚自慢のナムラマースがどんなレースをするかが楽しみだ。秋のG?戦線での活躍をめざして、夏の上がり馬になって欲しいものだ。そして、函館記念の評価、位置付けを変えてもらいたい。
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