＃338．問題は土俵の上

久し振りにテレビで相撲をみた。結び前の数番しか見ていないので何とも言えないが、やはり感ずるものは少なかった。横綱朝青竜の品格を問われる行いや時津風部屋での暴行事件など大相撲には問題が多いが、どうやら最大の問題は相撲本体にありそうだ。

４日目のこの日、大関が４人登場したが全員下位の力士に負けてしまったのである。ＮＨＫのアナウンサーは波乱の日と言っていたが、見ている限りでは波乱には見えないほどの安定した負け方だった。唯一琴光喜だけは相手の稀勢の里の強さを感じたが、あとの３大関の負け方は弱いとしかいいようのない負け方だ。千代大海に至っては相撲を取るのが嫌なのか、覇気が全く感じられず引退を勧告したくなる。４日目を終わって、４人を合わせた大関の成績は６勝１０敗で、とんでもない負け越しだ。

せめて本体の相撲が良い状態なら品格や稽古の是正でことは足りるが、この状態では相撲を見にくるお客さんがいなくなってしまうだろう。モンゴル出身の２人の横綱の人気で何とか集客しているようだが、不甲斐無い大関こそ出場停止ぐらいの処分を科さないと誰からも相手にされなくなるだろう。横綱審議委員会も横綱ばかり眼の仇にしないで、大関にも目を向けて惨状を何とかすべきだ。