Archive for February 2008

29 February

#357.微妙な距離は微妙な展開

今週の最高格付けのレースはG?の第82回中山記念だ。82回とはすごい回数で、あのダービーでさえ今年で75回だ。もっとも天皇賞は137回、目黒記念も122回を迎えるわけで、上には上がいる。

82回ということは年1回の開催では当然のこと戦前からの継続になる。JRAのホームページによれば、昭和11年というから1936年の開催だ。それまでの『内国産馬競走4000米』と『中山5歳馬特別競走』を併合させて発足したそうだ。当初は3200mのハンデ戦だったが、1957年に現在の距離の1800mに、1972年に現在の条件の別定戦になった。お決まりの距離の短縮化とハンデ戦から別定戦への変更という歴史の流れを忠実に反映しているようだ。昔はとにかくハンデ戦だったようで、あの有馬記念でさえ、立案時にハンデ戦でなくて馬券が売れるのかという心配をしたそうだ。

G?という高い格付けの中山記念だが、地味であることは群を抜いている。つい最近のレースでさえ出走馬を思い出すのが難しいようだ。だが、ハイセイコーの活躍には強い印象が残っている。雨の不良馬場での快走があり、宿敵タケホープを完膚なきまでに叩きのめしたのだが、1800mという距離と不良馬場が味方したものと思われる。当時、中山の道悪は日本中に轟きわたっていて、多くのスピード馬を苦しめたものだが、ハイセイコーはスピード馬でありながら父チャイナロック譲りのダンプカーのような足腰と馬力で一気に駆け抜けたのだ。直線で他馬をぐんぐん引き離すさまは、まさに圧巻だった。
そればかりではなく、春の天皇賞と有馬記念を制して年度代表馬になったサクラローレルも、この中山記念が出世の始まりだったことを考えると、もっと注目して良いG?レースだ。

【 中山記念 】
◆Wsc: 64.3 エアシェイディ    R: 53、 RR: 72、 RT: 58、 D: 0.4、 A: -0.8、 H: 4.6
◆Wsc: 63.7 コンゴウリキシオー  R: 60、 RR: 66、 RT: 63、 D: -0.9、 A: 3.6、 H: -1.7
◆Wsc: 63.2 カンパニー      R: 58、 RR: 74、 RT: 65、 D: -2.1、 A: -1、 H: 4.2
◆Wsc: 58.8 アサカディフィート  R: 51、 RR: 64、 RT: 54、 D: -0.2、 A: -1.5、 H: 2.8
◆Wsc: 57.4 マルカシェンク    R: 54、 RR: 61、 RT: 50、 D: -0.7、 A: 0.9、 H: 1.1
以上がWsc55以上の推奨馬。
◇Wsc: 53.6 リキッドノーツ    R: 49、 RR: 56、 RT: 56、 D: -2.0、 A: 0.6、 H: 4.4
◇Wsc: 51.9 レオエンペラー    R: 32、 RR: 52、 RT: 62、 D: 0、 A: 0.8、 H: -0.2
◇Wsc: 51.6 エイシンドーバー   R: 52、 RR: 56、 RT: 62、 D: -4.2、 A: 0.5、 H: 1.7
◇Wsc: 50.9 トラストジュゲム   R: 40、 RR: 52、 RT: 63、 D: -2、 A: 1.4、 H: -1.3
◇Wsc: 46.9 プリサイスマシーン  R: 40、 RR: 44、 RT: 65、 D: -3.9、 A: 1.6、 H: -0.3
◇Wsc: 45.8 チョウサン      R: 43、 RR: 50、 RT: 53、 D: -4.7、 A: 0.8、 H: 1.0
◇Wsc: 44.6 リザーブカード    R: 33、 RR: 41、 RT: 61、 D: -3.1、 A: -0.1、 H: 2.5
◇Wsc: 42.7 グラスボンバー    R: 41、 RR: 47、 RT: 47、 D: -3.5、 A: -1.0、 H: 4.5
◇Wsc: 39.2 ジュレップ      R: 32、 RR: 36、 RT: 53、 D: -3.9、 A: 0.6、 H: -1.4
◇Wsc: 37.9 ヨイチサウス     R: 36、 RR: 41、 RT: 46、 D: -5.2、 A: 3.1、 H: -3.0
◇Wsc: 27.5 ロイヤルキャンサー  R: 22、 RR: 34、 RT: 23、 D: -6、 A: 0.8、 H: -2.4

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
1800mという距離は微妙な距離で、G?が1つもない距離だ。そのくせ調教師の先生方が長距離のG?レースの出走権獲りで、「千八もこなさいなと出られない」ということになり、克服しなければいけない距離なのだ。ここへ挑戦してきた面々は、これからG?を目指すメンバーだ。10歳のアサカディフィートでさえ、まだ夢は捨てていないだろう。
データベースはかなり真っ当な見解を弾きだしたようだ。チョウサンが低めという印象以外は、ほぼ人気の反映そのままという感じだと思える。それだけにオモシロ味に欠けるが、これをベースにバリエーションを考えていくのが楽しみとなろう。

【 展開 】
先頭を切りそうなのは、コンゴウリキシオーとヨイチサウスの2頭だ。どちらかということになると、中山の千八は1コーナーまでが短いので枠順で決まりそうだ。
これを追走するのが、プリサイスマシーンとトラストジュゲムということになりそうだ。
中段の大集団は、マルカシェンク、レオエンペラー、チョウサン、ロイヤルキャンサー、ジュレップ、リキッドノーツ、エイシンドーバーという順で並ぶと思われる。
後方に控えるのが、リザーブカード、エアシェイディ、グラスボンバー、カンパニー、アサカディフィートとなると想定させる。

このレースは一言で言って、スムーズな流れに乗ることだろう。位置取りの機会が2、3回ありそうだが、ここで無駄な脚を使わずに直線まで持ち込むことができるかということで、ジョッキーの出来も大きい。


18:07:59 | datesui | No comments |

22 February

#354.ここは自分流で

ダートはじっくりデータを読み込めば良いそうだ。競馬好きの著名人の中にはこんな理由でダートこそ狙い目と言う人がいる。確かにその通りで、対戦相手との比較はしやすいのでダートはデータ向きと思える。

ところが、ダートでもG?になると様子が異なる。地方競馬で有力レースがあるからだ。その最たる例がヴァーミリアンでJRAの所属だがこのところ地方での出走が多く、中央での過去1年6か月の成績を辿ってみてもJCダートでの出走が2回あるだけだ。G?の実績だから無意味なことはないが、データを眺める側からは少々物足りない。また、地方からの参戦馬のデータもJRAのレースだけでは把握できず、しかも有力馬であることが多いのも困りものだ。比較がしやすいのがダートかと思ったら、どっこいG?は様子が違っているのだ。

でも、そんなことはお構いなし、データベースは健気にデータをはじき出してくる。

◆Wsc: 61.1 メイショウトウコン   R: 45、 RR: 73、 RT: 69、 D: 0.1、 A: -1.0、 H: 3.7
◆Wsc: 60.3 ワイルドワンダー    R: 48、 RR: 72、 RT: 66、 D: -0.6、 A: -0.2、 H: 2.3
◆Wsc: 59.8 フィールドルージュ   R: 51、 RR: 67、 RT: 64、 D: -0.5、 A: -0.9、 H: 3.0
◆Wsc: 59.5 ヴァーミリアン     R: 41、 RR: 75、 RT: 59、 D: -0.2、 A: 0.5、 H: 1.0
◆Wsc: 55.5 クワイエットデイ    R: 36、 RR: 60、 RT: 67、 D: -1.8、 A: 0.1、 H: 1.1
以上がWsc55以上の推奨馬。
◇Wsc: 54.5 ロングプライド    R: 47、 RR: 54、 RT: 62、 D: -2.1、 A: -0.6、 H: 2.6
◇Wsc: 54.3 デアリングハート   R: 50、 RR: 52、 RT: 56、 D: -1.5、 A: 1.7、 H: -0.4
◇Wsc: 53.5 ブルーコンコルド    R: 44、 RR: 58、 RT: 52、 D: -2.3、 A: -0.1、 H: -0.1
◇Wsc: 52.6 ドラゴンファイヤー   R: 37、 RR: 55、 RT: 64、 D: -2.7、 A: -0.9、 H: 2.2
◇Wsc: 49.9 リミットレスビッド   R: 43、 RR: 46、 RT: 54、 D: -3.3、 A: 0.7、 H: 0.2
◇Wsc: 49.4 メイショウバトラー   R: 38、 RR: 40、 RT: 51、 D: -3.4、 A: 2.2、 H: -2.6
◇Wsc: 45.6 ビッググラス     R: 40、 RR: 37、 RT: 58、 D: -5.6、 A: -0.2、 H: 0.4
◇Wsc: 45.2 ノボトゥルー     R: 24、 RR: 41、 RT: 67、 D: -5.3、 A: -0.8、 H: 0.7
◇Wsc: 44.1 ヴィクトリー     R: 31、 RR: 48、 RT: 48、 D: -6.2、 A: 0.7、 H: -1.0
◇Wsc: 27.4 アンパサンド     R: 0、 RR: 0, RT: 0、 D: 0、 A: 0、 H: 0
◇Wsc: 27.4 フジノウェーブ    R: 0、 RR: 0、 RT: 0、 D: 0、 A: 0、 H: 0

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
Wsc60を挟んで上位4頭の拮抗状態に、それに続くWsc50台の5頭の絡み合いという構図が読み取れる。つまりゴール前では、上位の4頭から3頭ぐらい、次のグループの5頭から1〜2頭の合計4〜5頭の競り合いが見られそうだ。この4〜5頭の固有名詞がわかれば良い訳だが、そこが難しい。データベースはそこを割り切って、上位4頭はそのまま、次の集団からは直前の実績からクワエットデイを抜擢したのだろう。

【 展開 】
先頭を切りそうなのはメイショウバトラーで、これに続くのがデアリングハートと見るのが妥当だろう。
そのあとは大きな集団が前を行く2頭を追いかける。ヴィクトリー、リミットレスビッド、ヴァーミリアン、クワイエットデイ、アンパサンド、フジノウェーブ、ブルーコンコルド、ワイルドワンダー、ビッググラス、というかたまりだ。
その後はもう後方集団で、ロングプライド、ノボトゥルー、ドラゴンファイヤー、フィールドルージュ、メイショウトウコン、という様相になりそうだ。

ヴァーミリアンやワイルドワンダーは位置取りさえ取れれば無理な仕掛けはせず、最後まで待っての仕掛けになるだろう。待っての仕掛けはだーとでもG?ならではのことだろう。すると注目は後方のフィールドルージュとメイショウトウコンの仕掛けのタイミングになる。前半のペースが速ければ仕掛けも待てそうだが、遅いペースだと終いの脚を長く使わなければならないことになる。


11:00:32 | datesui | No comments |

15 February

#353.冬を楽しく

今週は第58回ダイヤモンドステークスだ。58回ということはかなりの歴史ありと思い、調べてみたら昭和26年、1951年の開設だった。当初は2600mで始まったそうだが、その後3200mに変わり現在の3400mになったのは2000年からだ。また、ダイヤモンドという名称から誕生石のシリーズの最高峰レースの位置づけで始められたらしく、開催月は4月の時が長かったような気がする。長い経緯の中で、レースのアイデンティティは名称より長距離の方を維持したようで、現在は冬の長距離レースとしてポジションを確保している。

競馬全体の潮流はスピード化による距離短縮の方向だが、長距離レースは競馬の文化財としての姿の見える形づくりが必要だろう。今は伝説の彼方になってしまった英国の長距離三冠、ドンカスターカップ、グッドウッドステークス、アスコットゴールドカップのようなものに冬の長距離レースを括り直したらどうだろうか。これは再三申し上げている冬のステイヤーズシリーズのようなものだが、12月のステイヤーズS、1月の万葉Sを200m延長して重賞に格上げし、そしてこのダイヤモンドSの3レースで長距離三冠とするのだ。距離も3600m、3400m、3200mという構成になり、JRAのレースで長い順に1位、2位、3位のレースでもあるので、冬枯れ対策のお題目ぐらいにはなると思われる。

冬の競馬はダートと長距離なのだが、ダートは一応の対策が採れているが、もう一方の長距離もこんな具合に施行してみてはいかがだろうか。英国でも薄れてしまった文化資産を極東の日本で再興するってのは、いやいやなんとも粋なことではないか。

【 ダイヤモンドS 】
◆72.0 アドマイヤモナーク  Rsc:30,RRsc:72,RTsc:46,DfWL:-1.1,Asc:-0.4,Hsc:1.0
◆63.9 ブラックアルタイル  Rsc:18,RRsc:62,RTsc:53,DfWL:-0.6,Asc:0.4,Hsc:0.9
◆56.9 ミストラルクルーズ Rsc:48,RTsc:31,DfWL:,0.4,Asc:-0.1,Hsc:1.3
◆55.8 エフティイカロス   Rsc:14,RRsc:53,RTsc:39,DfWL:-0.9,Asc:-0.1,Hsc:1.3
以上が、Wsc55以上の推奨馬。
◇54.1 マンハッタンスカイ  Rsc:20,RRsc:51,RTsc:45,DfWL:-2.5,Asc:0.8,Hsc:-1.3
◇52.9 ラムタラプリンス Rsc:15,RRsc:53,RTsc:34,DfWL:-1.1,Asc:-0.1,Hsc:1.3
◇52.8 コンラッド Rsc:13,RRsc:45,RTsc:46,DfWL:-1.7,Asc:-0.5,Hsc:1.6
◇47.5 エーシンダードマン Rsc:24,RRsc:55,RTsc:41,DfWL:-5.7,Asc:-0.7,Hsc:-0.6
◇46.7 テイエムプリキュア Rsc:10,RRsc:48,RTsc:46,DfWL:-4.2,Asc:0.3,Hsc:,-0.7
◇43.1 レーザーズエッジ Rsc:15,RRsc:44,RTsc:40,DfWL:-4.2,Asc:-0.3,Hsc:1.3
◇41.8 トウカイワイルド Rsc:14,RRsc:39,RTsc:47,DfWL:-5.5,Asc:-0.3,Hsc:0.3
◇39.5 チェストウイング Rsc:23,RRsc:38,RTsc:41,DfWL:-7.3,Asc:0.3,Hsc:-2.2
◇38.5 ゴーウィズウィンド Rsc:22,RRsc:40,RTsc:43,DfWL:-7.1,Asc:0.6,Hsc:-3.1
◇34.6 ブリットレーン Rsc:17,RRsc:32,RTsc:42,DfWL:-6.6,Asc:-.6,Hsc:-1.9

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
当初の登録メンバーからだとアドマイヤモナークとダークメッセージの一騎打ちという様相だったが、ダークメッセージは京都記念へ回避となって、アドマイヤモナークの独壇場になってしまった。
これを脅かす存在は見当たらないが、ステイヤーズステークスのように出入りの激しいレースになって、変なお付き合いをアドマイヤモナークがしてしまうと伏兵の台頭もありうるかもしれない。Wscの下位に甘んじている実績のある馬たちは峠を越えてしまったか、このところの凡走は目を覆うばかりの衰調である。

【 展開 】
逃げるのは、マンハッタンスカイ、だろう。あとの13頭は様子伺いで、牽制と自重の繰り返しだろう。それでも位置取りの順番をあげれば、前の方に、ゴーウィズウィンド、ブラックアルタイル、テイエムプリキュア、チェストウイング、ということになろう。
後の方は、ラムタラプリンス、ミストラルクルーズ、エフティイカロス、トウカイワイルド、レーザーズエッジ、アドマイヤモナーク、コンラッド、ブリットレーン、エーシンダードマン、となりそうだ。
固まったり、広がったり、いろいろなことが起きそうな距離だが、どの馬も目立った動きのない時に順位をロスなく上げて好位置が確保できればおもしろくなりそうだ。


12:37:14 | datesui | No comments |

08 February

#350.楽しく香高く

去年、JRAの理事長に農水省からの天下りではなく待望の競馬の当事者が就任された。これにより競馬が少しはおもしろくなると期待している。なかでもテレビ番組は注目してみているのだが、フジテレビは早速タイトルまで変えて、意気込んではいるようだ。

この前、良かったのは馬名の話をしていたことだ。最近のJRAの馬名も肩の力が抜けて良い名前が増えてきたので、企画としては良いと感じた。現在1000万クラスで頑張っている「ミンナシアワセ」などは今の不安な世相も反映した見事なネーミングといえよう。
番組はオモシロ馬名のアンケートで、少々ひねりが足りない向きもあるが、モチやナゼなど一応の名前が揃って、まずは成功だろう。欲を言えば、番組の方で競馬に対する見識を示してほしかった。ここは井崎脩五郎の出番なのだが、少し出方が弱い。世界中にある素晴らしい名前、おもしろい名前を手際よく紹介して欲しかった。例えば、世紀の大血統ノーザンダンサー一家のニジンスキーに始まるヌレエフ、リファールという名舞踏家の並びに加えて、最後はサドラーズウェルズで締めるという話など、いくらでもあるのに惜しい気がした。
まっ、先の長いことだ。どこかで馬名にまつわる文化性の高さでも紹介して欲しいものだ。

さて、今週は京都のシルクロードSを検討する。

【 シルクロードS 】
◆66.2  アイルラヴァゲイン Rsc:59 RRsc:67 RTsc:62 DfWL:-1.7 Asc:2.4 Hsc:-.4
◆61.7  クールシャローン  Rsc:49 RRsc:59 RTsc:60 DfWL:-0.5 Asc:2.8 Hsc:-0.4
◆59.0  アストンマーチャン Rsc:56 RRsc:57 RTsc:58 DfWL:-3.1 Asc:2.9 Hsc:-0.8
◆58.5  テイエムノブシオー Rsc:36 RRsc:54 RTsc:54 DfWL:1.2 Asc:2.3 Hsc:-1.5
◆57.6  ステキシンスケクン Rsc:43 RRsc:54 RTsc:59 DfWL:-1.9 Asc:3.0 Hsc:",-2.2
◆55.8  テイエムアクション Rsc:48 RRsc:48 RTsc:46 DfWL:-1.4 Asc:0.2 Hsc:2.5
◇54.7  ファイングレイン  Rsc:38 RRsc:56 RTsc:55 DfWL:-1.8 Asc:1.5 Hsc:-.2
◇54.2  ペールギュント   Rsc:43 RRsc:52 RTsc:60 DfWL:-3.2 Asc:-.2 Hsc:1.5
◇53.5  プリンセスルシータ Rsc:45 RRsc:52 RTsc:56 DfWL:-2.9 Asc:1.1 Hsc:0.7
   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :過去1年6か月の実績
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・Tsc  :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す

【 展望 】
このレースは3月末のG?高松宮記念に直結しているので、長期休養の実力馬に対して、順当もしくは勝ち上がってここまできた馬との対決も見ごろだ休養明け組はアイルラヴァゲイン、アストンマーチャン、タイエムアクションで、対する順当組はクールシャローン、ステキシンスケクン、勝ち上がり組はテイエムノブシオーという構図が考えられる。
だがここは、アイルラヴァアゲイン、アストンマーチャンのスピードが勝り、これに対抗できるのはクールシャローンとみるのが妥当なようだ。

【 展開 】
短距離だから良いスタートが切れればそのまま先行するだろうし、ましてや内枠なら下げたりはしないだろう。その中で先行実績を考えれば、ステキシンスケクン、アストンマーチャン、クールシャローンが先頭集団ということになりそうだ。
続いての先行集団は、コパノフウジン、アイルラヴァゲイン、テイエムノブシオー、ということになろう。中段の前の方は、ファイングレイン、ダイワメンフィス、プリンセスルシータ、の3頭で、中段の後ろの方は、サイキョウワールド、ロイヤルキャンサー、テイエムアクション、がつけることになる。
後方は、ペールギュント、アグネスラズベリ、マルカキセキ、リキアイタイカンが控える構えだ。
アイルラヴァゲインやファイングレインがどのあたりで仕掛けるかが見どころだろう。次いで前の方にいるクールシャローンあたりがどこまで粘っての仕掛けになるかがおもしろうだ。


15:51:28 | datesui | No comments |

01 February

#347.2月の下旬をめざして

毎週、推奨馬などと称してオススメを押し売りしているわけだが、実は推奨馬として推した馬の馬券は全て購入している。また、オススメから漏れた馬は後で良く見えても買ったりはしない。これだけは自分に厳しく課しているし、礼儀でもあり賭け事の掟と思っている。

昔、競馬好きのTVタレントがテレビで予想をしたのだが、予想とは別の馬券を裏で買っていて、「実は買っていたんですよ、イッヒッヒー」などという場面があったが、これは決して許されることではない。このタレントは競馬の市民権を向上させた立役者でもあったが、それ以降このタレントを一切無視することにして、書棚にあった彼の本もなかなかの内容だったが、ためらいなく叩き棄てた。

フジテレビで競馬番組に登場しているほしのあきが先週万馬券を的中させたそうだが、これもテレビで彼女が言ったのとは違う馬券だったそうだ。影響力の大きさから先ほどのTVタレントとは比較にならないだろうが、『みんなのケイバ』では競馬の行儀作法を教えるのも大切なことではないかと考える。この役目は井崎脩五郎になるのだろうが、大切なことなので成果を待ちたい。

取った馬券を自慢するのも褒められたことではないが、取れなかったことを口惜しんだり同情を乞いたりするのは見苦しいの一語に尽きる。レースが終わったら、レースを作品として冷静な批評や熱い感動を述べて欲しいものだ。

さて今週は、根岸S、京都牝馬S、東京新聞杯と個性的なレースが揃った。どれも予想がするのが楽しくなるのだが、次のG?フェブラリーSを睨んで根岸Sの検討と参ろう。

【 根岸ステークス 】
◆65.0  ワイルドワンダー  Rsc:55.6、RRsc:69.5、Tsc:64.1、DfWL:-0.5
◆64.0  タイセイアトム   Rsc:36.9、RRsc:63.5、Tsc:75.6、DfWL:2.1
◆60.4  アドマイヤスバル  Rsc:46.6、RRsc:60.7、Tsc:64.1、DfWL:0.7
◆58.1  トーセンブライト  Rsc:50.7、RRsc:62.9、Tsc:65.4、DfWL:-2.2
◆56.0  マイネルスケルツィ Rsc:49.0、RRsc:57.2、Tsc:66.6、DfWL:-1.7
◆55.7  シンボリグラン   Rsc:50.5、RRsc:56.8、Tsc:63.1、DfWL:-1.6
以上がWsc:55以上の推奨馬、以下は50以上の参考馬
◆54.7  リミットレスビッド Rsc:55.0、RRsc:54.5、Tsc:52.2、DfWL:-0.9
◆53.4  トウショウギア   Rsc:49.1、RRsc:53.4、Tsc:67.1、DfWL:-2.4
◆50.2  トラストジュゲム  Rsc:36.6、RRsc:56.1、Tsc:64.3、DfWL:-1.4
   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :過去1年6か月の実績
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・Tsc  :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す


【 展望 】
JCダート5着など戦績安定のワイルドワンダーが中心だ。これに挑戦状を叩きつけたのが、ガーネットSを勝って目下3連勝のタイセイアトムで、この2頭がレースの軸となって展開するだろう。過去の実績を含めればワイルドワンダーだが、タイムや勝ちっぷりなどを考慮するとタイセイアトムにも勝つチャンスはある。前走初芝で勝利したマイネルスケルツィだが、意外にもダート馬として開花することも考えられる。

【 展開 】
先行しそうなのは、アドマイヤスバル、マイネルスケルツィ、タイセイアトム、というところか。メイショウバトラー、シルヴァーゼット、トウショウギア、も遅れずについていくだろうが、1400mということもあり、この辺は無理に下げることはしないだろう。スタートと枠順で、好位が取れたらそのままの位置をキープという展開になると思われる。
中段は、トラストジュゲム、リミットレスビッド、レオエンペラー、シンボリグラン、エイシンロンバード、が続くが、先行集団とは離れないだろう。
後方は、カフェオリンポス、トーセンブライト、ワイルドワンダー、ビッググラス、ノボトゥルーが控える形を取るだろう。
追い込み体制さえとれれば、仕掛けで慌てることもなさそうなので、ここは先行集団がどれだけペースを抑えることができるかにかかっているだろう。


15:35:05 | datesui | No comments |