Archive for 21 March 2008

21 March

#372.深川七福神? −番外−

七福神を巡り歩くと、いろいろなものに突き当る。まず、最初に出くわすのが深川明神宮から深川稲荷への間にある芭蕉記念館だ。芭蕉は、言わずと知れた俳句の第一人者で、俳聖とまで言われた松尾芭蕉のことだ。
31歳のときに江戸に出て、神田上水の工事に携わったあと専業の俳諧師となり、36歳の時に深川に庵を結んだそうだ。そのゆかりの地にある普通の記念館だが、その周辺がおもしろくも滑稽でもある。
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芭蕉庵の近くには、芭蕉稲荷あり、芭蕉そばまであった。

芭蕉稲荷という神社があったり、名ばかりに決まっている芭蕉そばなるものなどが目に止まる。ひとつだけお奨めは隅田川の川沿いで小名木川の出会いにある『芭蕉庵史跡展望庭園』だ。狭い石段を登ると、隅田川に突き出すように庭園というほどではないが庭がある。大川を眺めて一句ひねっているような芭蕉の銅像を始め、芭蕉庵のエピソードを伝えるパネルなど施設の小さい割には内容が充実している。ここで何よりも素晴らしいのは、庭園からの大川の眺めだ。麗橋「清州橋」を完全な姿で見ることができるのだ。まさに、完眺とでも言うのか、186mの清洲橋を一望できる場所はそうそうない。


松尾芭蕉の座像。大川の景色を眺めてご満悦か。お顔がやさしい。


美しい清洲橋をこれほどまでに美しく見せる場所はここだけだ。

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