Archive for April 2008

25 April

#390.考える要素少なく、超難解

今週は『フローラステークス』だが、その昔『4歳牝馬特別』という極めて事務的な呼び名のレースだった。カッコの中にオークス・トライアルという但し書きがついていたが、そんな但し書きがなかったら何のレースかさっぱりわからなかった。名称は『フローラステークス』と変わったが地味なレースの性格まったく変わらず、今まで通りのつき合いで良いようだ。
というのはトライアルとは名ばかりで、本番のオークスのために出ておこうという陣営は稀少で、また出走の権利取りというイメージもないのだ。少々言い方に難があるかも知れないが、賞金の高いレースがあって、誰も出ない、それならという気持ちで、着に入ったら儲けモノというレースと考えたい。

今年も例年以上のメンバーになったと思われる。出走18頭中1勝しかしていない馬が13頭、このうちの8頭はオープンクラスの手合いもない新馬か未勝利を勝っただけの馬だ。2勝馬が5頭、3勝以上の馬は皆無とG?のトライアルとは到底思いにくいレースだ。でも、走れば優勝馬がでるし、当り馬券もある訳だ。

【 Wscランキング:フローラS 】
◆Wsc: 60.8 レッドアゲート   R= 46、 RR= 70、 RT= 36、 D= .8、 A= -1.1、 H= 6.5
◆Wsc: 59.4 カイゼリン     R= 39、 RR= 48、 RT= 56、 D= .8、 A= .8、 H= 2.7
◆Wsc: 56.6 サワヤカラスカル  R= 21、 RR= 48、 RT= 48、 D= 2.7、 A= -.4、 H= 3.1
以上がWsc55以上の推奨馬。
◇Wsc: 54.7 シングライクバード R= 44、 RR= 57、 RT= 38、 D= -1.7、 A= -1.3、 H= 5.1
◇Wsc: 54.1 ユキチャン     R= 39、 RR= 48、 RT= 40、 D= .2、 A= .9、 H= 5.2
◇Wsc: 53.1 マイネウインク   R= 43、 RR= 61、 RT= 38、 D= -3.3、 A= .5、 H= 1.1
◇Wsc: 51.3 グラーフ      R= 45、 RR= 51、 RT= 34、 D= -3.4、 A= -.2、 H= 4
◇Wsc: 46.4 カレイジャスミン  R= 36、 RR= 44、 RT= 41、 D= -4.9、 A= 1、 H= -.9
◇Wsc: 35.3 ギュイエンヌ    R= 16、 RR= 31、 RT= 40、 D= -6、 A= -.9、 H= 2.3
◇Wsc: 28.3 スペシャルディナー R= 20、 RR= 30、 RT= 22、 D= -7.7、 A= 2、 H= -7.5
◇Wsc: 23.5 アグネスミヌエット R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 アポロクイック   R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 ガーデンスタイル  R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 テイクバイストーム R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 フィックルベリー  R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 メイショウベルーガ R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 ポコアポコフォルテ R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 23.5 キュートエンブレム R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
超難解だが、ここはデータのある馬は実績のある馬と看做してかかるのが良さそうだ。そこで、Wscの高いレッドアゲート、カイゼリン、サワヤカラスカルの3頭に信頼を置きたい。中でレッドアゲートのフラワーカップ2着はこのメンバーの中では出色の成績である。あとは少ない戦績の中から、タイムや勝ちっぷりで判断してカイゼリン、サワヤカラスカルを推すことになる。

【 展開 】
レース展開も読みにくく、とても難解だ。このようなときこそ、データを素直に読み取ってみる。
先頭集団を形成しそうなのは、スペシャルディナー、カレイジャスミン、ユキチャン、カイゼリンの4頭だろうか。その後にマイネウインクが追走しそうだ。
中段だが、アグネスミヌエット、アポロクイック、ガーデンスタイル、テイクバイストーム、フィックルベリー、メイショウベルーガ、ポコアポコフォルテ、キュートエンブレムという実績から判断しにくいメンバーを含めての位置取りを考えてみた。
後方になるが、比較的前の方にグラーフ、サワヤカラスカルが陣取り、最後方にギュイエンヌ、レッドアゲート、シングライクバードということになりそうだ。

東京の直線は長い上にコースの幅も広く、最後まで待っての仕掛けができる馬に勝利がもたらされそうだが、最後まで待っていたら脚がなくなっていたという馬のいそうなメンバーなので、早めの抜け出し粘り込みというレースが考えられよう。


18:41:00 | datesui | No comments |

17 April

#386.力の差より展開と雨

三冠レースの第一弾、皐月賞の始まりだ。本家英国での三冠第一弾は2000ギニーで、最も速い馬が勝つと言われている。芝の1マイル、1600mで争われるので速い馬が好条件なのだろう。日本の場合は少し様子が異なって、芝2000mだ。そのため、単に速いだけではなく競走馬としての幅広い素質が要求されているようで、皐月賞の勝ち馬からは種牡馬としても成功事例も多い。

本命不在、中心馬不透明などと言われたクラシックだが、時が来てしまえば皐月賞も仕方なく始まってしまう。不思議と言えば不思議だが、混戦は混戦なりに序列はできてきて、◎や▲などが例年通り並ぶことになる。データベースも相対評価によるWscを事務的に弾きだしてきている。

ただ、残念なことが起きた。データベースが秘かに推奨していた惑星馬、アドマイヤコマンドが最後の抽選で負けてしまったようで出走できないことだ。2頭に1頭の抽選に負けるとは運のない馬だが、今後にあとを引かないことを祈るばかりである。
だが、そこはデータベース、アドマイヤコマンドのことは忘れ去って以下の18頭のスコアを提示してきた。

【 Wscランキング:皐月賞 】
◆Wsc: 63.4 マイネルチャールズ R= 71、 RR= 68、 RT= 32、 D= 0.5、 A= 0.9、 H= 3.1
◆Wsc: 61.7 キャプテントゥーレ R= 54、 RR= 68、 RT= 45、 D= -0.9、 A= 1.0、 H= 0.6
◆Wsc: 60.3 スマイルジャック  R= 50、 RR= 68、 RT= 42、 D= 0.1、 A= 1.1、 H= 3.0
◆Wsc: 60.2 タケミカヅチ    R= 50、 RR= 68、 RT= 45、 D= -0.7、 A= 0.0、 H= 3.0
◆Wsc: 58.4 ショウナンアルパ  R= 53、 RR= 63、 RT= 42、 D= -0.3、 A= 2.9、 H= 0.9
◆Wsc: 56.0 ドリームシグナル   R= 45、 RR= 63、 RT= 46、 D= -1.3、 A= 0、 H= 1.8
以上がWsc55以上の推奨馬。
◇Wsc: 54.4 レインボーペガサス R= 45、 RR= 56、 RT= 43、 D= -0.7、 A= -0.2、 H= 4.3
◇Wsc: 54.0 ブラックシェル    R= 56、 RR= 56、 RT= 39、 D= -0.4、 A= -1.4、 H= 5.4
◇Wsc: 52.0 ノットアローン    R= 47、 RR= 54、 RT= 46、 D= -1.6、 A= 1.5、 H= 1.4
◇Wsc: 51.9 ダンツウィニング  R= 52、 RR= 59、 RT= 40、 D= -1.1、 A= -0.1、 H= 0.7
◇Wsc: 50.5 スズジュピター   R= 47、 RR= 58、 RT= 45、 D= -3.1、 A= -0.5、 H= 1.7
◇Wsc: 48.7 レッツゴーキリシマ R= 36、 RR= 57、 RT= 43、 D= -2.2、 A= 0.7、 H= 1.2
◇Wsc: 43.2 フサイチアソート  R= 41、 RR= 45、 RT= 41、 D= -2.4、 A= -1.1、 H= 4.5
◇Wsc: 41.8 スマートファルコン R= 34、 RR= 47、 RT= 49、 D= -3.6、 A= -1.1、 H= 5.9
◇Wsc: 41.4 ベンチャーナイン  R= 44、 RR= 48、 RT= 35、 D= -3.3、 A= -1.3、 H= 4.9
◇Wsc: 41.1 フローテーション  R= 46、 RR= 50、 RT= 28、 D= -2.9、 A= -0.5、 H= 1.3
◇Wsc: 37.5 サブジェクト    R= 41、 RR= 45、 RT= 34、 D= -3.8、 A= 0.3、 H= -0.6
◇Wsc: 23.6 オリエンタルロック R= 36、 RR= 31、 RT= 29、 D= -6.0、 A= -1.6、 H= -0.2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
王道を勝ち進むヒーローが出ないまま、ついに皐月賞の本番になってしまった。最後の伏兵馬として期待されたアドマイヤコマンドも抽選に負けてゲートインすらできなくなってしまった。こうなると、ここまでたどりついたメンバーの実績をつぶさに吟味して、丁寧に比較検討していくしかあるまい。
すると実績と安定性からマイネルチャールズが最有力となる。もっとも中山の芝2000mを3連勝しているので、この評価は当然でもっと早い時点で当確情報が出ても良かったはずである。これに次ぐ2番手勢力がキャプテントゥーレ、スマイルジャック、タケミカヅチの3頭になる。3番手勢力としてはショウナンアルパ、ドリームシグナルの2頭で、ここへ来て不安面もあるが圏内にいることは確かだ。

上位の6頭は、対戦はあるものの勝ったり負けたりの状態で、連勝がない。また、戦績の良いマイネルチャールズはタイムが悪く、タイムに見込みのあるキャプテントゥーレは戦績に弱みがある。このように内容的にもデータの取捨選択が難しく、ここでは総合的な指標Wscでの判断に委ねるのが妥当だろう。


【 展開 】
枠順が微妙だ。先行集団を形成しそうなショウナンアルパ、ノットアローンが外枠になった。この2頭が内枠を引けば、スンナリ逃げ、先行を形成したろう。
そこで、先頭集団として4頭をあげる。ショウナンアルパ、ノットアローン、スマイルジャック、キャプテントゥーレだ。枠順とスタートの具合で位置取りが少しずつかわるだろうが、この4頭が前を行くことは間違いないだろう。
続いて中段の前の方にはマイネルチャールズ、レッツゴーキリシマ、中段の中ごろにサブジェクト、ドリームシグナル、タケミカヅチ、ダンツウィニング、レインボーペガサス、中段の後ろの方にフローテーション、スズジュピター、スマートファルコンが進むことになる。
後方に控えるのはフサイチアソート、ベンチャーナイン、ブラックシェル、オリエンタルロックだ。

強力な先行馬が不在で、各馬とも様子を見ての先行になると思われるのでペースは遅くなるだろう。また、先週、今週の雨で中山の馬場は相当程度に渋っているので、後ろから行く馬はどうしても早めに動かざるをえなくなるだろう。すると3コーナー、4コーナーでのゴチャツキが意外な結果をもたらすかもしれないので、優勝馬は中段の前の方を無理せずに進めた馬ということになると思われる。
推奨馬の6頭のいずれかがこの恩恵に浸りそうだが、マイネルチャールズ、キャプテントゥーレはこの点からも有力馬だ。


22:16:23 | datesui | No comments |

11 April

#383.またしても大物が出るか

一昨年阪神競馬場は改修され素晴らしいコースになった。改修前の桜花賞の行われる芝1600mのコースはスタートしてすぐカーブがあり、紛れが多く実力相当のレースにならないと言われていた。その急先鋒が亡くなった大川慶次郎で、クラシックレースである以上コースの綾のでないようにと、新潟競馬場での実施を提唱していたほどだ。その心配も新コースの威力で全くなくなり、去年の桜花賞は各馬の実力が発揮された近年にない好レースなった。

そのレースで激戦の末、連対したのがダイワスカーレットとウオッカだ。今や日本の競馬界を代表する2頭を輩出したのが、新コースでの桜花賞だ。今年も第二のダイワスカーレットやウオッカの出現を期待したいものだ。

【 Wscランキング:桜花賞 】
◆Wsc: 67.0 トールポピー     R= 70、 RR= 71、 RT= 52、 D= 0.1、 A= 0、 H= 3.1
◆Wsc: 61.9 オディール      R= 65、 RR= 65、 RT= 52、 D= -0.7、 A= 1.0、 H= 4.5
◆Wsc: 61.3 ブラックエンブレム R= 50、 RR= 58、 RT= 45、 D= 3.6、 A= 2.3、 H= 1.0
◆Wsc: 56.8 エアパスカル     R= 59、 RR= 67、 RT= 42、 D= 0、 A= 1.6、 H= 0.5
◆Wsc: 56.6 リトルアマポーラ  R= 54、 RR= 58、 RT= 45、 D= 0.9、 A= -0.2、 H= 5.2
◆Wsc: 56.4 ソーマジック     R= 49、 RR= 57、 RT= 47、 D= 1.6、 A= -0.2、 H= 3.8
以上がWsc55以上の推奨馬
◆Wsc: 52.4 レジネッタ      R= 57、 RR= 62、 RT= 46、 D= -2.5、 A= 0.6、 H= 1.2
◆Wsc: 50.8 ポルトフィーノ    R= 50、 RR= 52、 RT= 46、 D= -0.2、 A= 2.6、 H= 4.3
◆Wsc: 50.7 エイムアットビップ R= 50、 RR= 56、 RT= 52、 D= -2.4、 A= 0.7、 H= -0.2
◆Wsc: 48.6 デヴェロッペ     R= 54、 RR= 52、 RT= 44、 D= -1.4、 A= 3.7、 H= -2.2
◆Wsc: 48.5 シャランジュ     R= 54、 RR= 52、 RT= 48、 D= -2.7、 A= -0.9、 H= 4.3
◆Wsc: 48.0 マイネレーツェル   R= 44、 RR= 60、 RT= 40、 D= -1.9、 A= -0.6、 H= 2.4
◆Wsc: 47.0 ベストオブミー    R= 36、 RR= 51、 RT= 49、 D= -0.1、 A= 0.7、 H= 1.0
◆Wsc: 42.7 ルルパンブルー    R= 39、 RR= 50、 RT= 44、 D= -2.5、 A= -0.1、 H= 1.0
◆Wsc: 39.5 エフティマイア    R= 45、 RR= 49、 RT= 41、 D= -4.1、 A= 0.3、 H= -1.8
◆Wsc: 37.7 エーソングフォー   R= 40、 RR= 50、 RT= 37、 D= -3.1、 A= 1.1、 H= -1.8
◆Wsc: 24.1 ハートオブクィーン R= 32、 RR= 29、 RT= 43、 D= -5.8、 A= 1.4、 H= -2.2
◆Wsc: 00.0 マダムルコント    R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
昨年の暮時点で勢力上位の馬も、年が明けてから台頭してきた勢力も、揃って勝ち星を重ねることができず、結局、中心馬なるもの存在が定まらないまま本番を迎えることになった。
その中でトールポピーはひとつ他をリードしている。これに次ぐのもオディールで、暮のジュベナイルフィリーズ→チューリップSという王道を歩んでの挑戦になっている。内容はとびきりということではないが、他との比較で押し出された形でのトップ形勢だ。
この2頭に対抗するのが、ブラックエンブレム、エアパスカル、リトルアマポーラ、ソーマジックの4頭となるが、ブラックエンブレムに注目したい。関東馬だが3連勝で底を見せておらず、本番での上昇が期待できそうだからだ。また、前走が本番での勝率の良いフラワーカップであることも光材料と見たい。

【 展開 】
逃げるのはデヴェロッペだろうが、好枠を引いて更に逃げの条件が重なった。これに続くのが、ポルトフィーノ、ブラックエンブレムの2頭で、さらに先行集団としては、エアパスカル、ハートオブクィーンが加わるだろう。
中段は、エーソングフォー、オディールが前の方に位置し、エイムアットビップ、ベストオブミー、レジネッタが中ごろ、やや後ろに、エフティマイア、トールポピー、マダムルコント、ルルパンブルー、ソーマジック、リトルアマポーラが陣取ることになる。
最後方は、マイネレーツェル、シャランジュということになる。

向正面はゆっくり流す感じで進むだろうが、3コーナーあたりから急にペースアップされるだろう。オディール、リトルアマポーラは我慢して最後に仕掛けるだろうが、トールポピーは人気を背負うことにもなるだろうから早めの仕掛けになりそうだ。直線は長いが、4コーナーの手前では早くもバトルが始まるだろう。


22:50:00 | datesui | No comments |

04 April

#380.女王から女皇帝へ

春の天皇賞への最終ステップは大きく2つあって、ひとつは阪神大賞典、もうひとつは今週の産経大阪杯だ。この産経大阪杯と阪神大賞典は、天皇賞への結びつきとして比較の対象になるが、ことしは産経大阪杯に軍配が上がりそうだ。未知数が多いものの現在の最強馬と目されるダイワスカーレットの参戦や去年の優勝馬で本番の楯も手にしたメイショウサムソンの再度の参戦など、メンバーで阪神大賞典を圧倒している。この2頭ならずとも、ここを勝って、淀の本番に弾みをつけたいところだろう。

【 Wscランキング:産経大阪杯 】
◆Wsc: 66.6 ダイワスカーレット   R: 60、 RR: 81、 RT: 57、 D: .7、 A: 2.2、 H: .8
◆Wsc: 60.9 メイショウサムソン   R: 54、 RR: 73、 RT: 55、 D: -.5、 A: .3、 H: 1
◆Wsc: 58.6 サンライズマックス   R: 56、 RR: 54、 RT: 56、 D: 1.3、 A: -.7、 H: 5.6
以上が、Wscが55超の推奨馬。
◆Wsc: 54.6 エイシンデピュティ   R: 42、 RR: 63、 RT: 58、 D: -1、 A: 1.9、 H: 1.1
◆Wsc: 53.3 ドリームパスポート   R: 43、 RR: 66、 RT: 52、 D: -2、 A: -.1、 H: 1.4
◆Wsc: 48.2 ブライトトゥモロー   R: 53、 RR: 49、 RT: 56、 D: -3.7、 A: -.2、 H: 1.7
◆Wsc: 47.9 インティライミ     R: 50、 RR: 52、 RT: 54、 D: -3.7、 A: .5、 H: -1.3
◆Wsc: 47.7 ダイナミックグロウ   R: 27、 RR: 46、 RT: 67、 D: -1.2、 A: .9、 H: -3
◆Wsc: 45.6 アサクサキングス    R: 45、 RR: 53、 RT: 43、 D: -3.1、 A: 1.7、 H: -1.1
◆Wsc: 35.7 アドマイヤメイン    R: 34、 RR: 41、 RT: 36、 D: -5.1、 A: 2.8、 H: -4.8
◆Wsc: 30.9 ヴィクトリー      R: 44、 RR: 35、 RT: 41、 D: -8.2、 A: 1.3、 H: -2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
G?の常連馬のこのレースへの参戦過程は、有馬記念以来という休み明けの場合が多いが、人気も高く支持にも応えているようで、長期休養の影響は少ない。実績がそのまま反映されると見て良いようだ。

イチオシはダイワスカーレットだ。兄がダイワメジャーという血統や桜花賞制覇後のオークスを回避したため、長距離への適性が取り沙汰されてきたが、昨秋の秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念での見事な成績を見れば心配はいらないはずだ。また、新たな壁を突き破ってくれそうだ。

むしろ心配なのは2番手にあげたメイショウサムソンだ。ジャパンカップは不器用の一言で済むような取りこぼしと言えようが、有馬記念は展開の機微もあったが不安を残す敗戦だった。だが、一昨年の有馬記念でも不発に終わって危惧されたが、この産経大阪杯で復活をして心配は杞憂で終わった。ファンや陣営はその夢よもう一度を願っていることだろう。なにしろ、天皇賞3連覇がかかっているのだ。

この2強への挑戦者はサンライズマックスが抜擢された。皐月賞で挫折をしたが、秋から立て直して500万クラスからの3連勝で重賞まで一気に勝ち上がった。特に3勝目は中京の重賞とは言え、1000万クラスからの挑戦で上昇力の大きさには注目したい。
あとのメンバーは対戦結果から勝負づけが終わっている状況で、上位馬の凡走待ちということになり、大きな期待はできない。対戦のないダイナミックグロウでは力不足は明らかだ。


【 展開 】
逃げるのは、アドマイヤメインだ。これを差がなく追走するのが、ダイワスカーレット、エイシンデピュティ、アサクサキングスで、これらの4頭で先行集団が形成されるだろう。
中段はややバラけるが、ヴィクトリー、ダイナミックグロウが前の方で、インティライミ、メイショウサムソン、ドリームパスポート、ブライトトゥモローは少し控えた塊りを構成するものと思える。
最後尾には、サンライズマックスが虎視眈々、1頭で追走する形になる。

注目の仕掛けだが、阪神の2000mの直線は内回りのため356mと短かめで先行馬が有利と言えるので、やはり後続は早めの仕掛けを意識するだろう。最大の目標であるダイワスカーレットに楽に抜け出されてしまうとチャンスはなくなるので、4コーナーの手前でダンゴ状態を早く作るのが後続のねらいだ。メイショウサムソンは、武豊の鮮やかな手綱捌きよりも、石橋守式の中途半端な仕掛けでゴールまで追い詰め状態の方がこのレースには合っているような気もする。いずれにしても、ダイワスカーレットが楽なレースをしたら、そのまま快勝ということが予想される。


18:11:08 | datesui | No comments |