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02 May

#393.真のレースが楽しめそう

春競馬の大一番といえば、ダービーと天皇賞だろう。その天皇賞の発走が迫ってきた。今回は数えて137回だそうだ。調べてはいないのだが、恐らく歴史としては一番続いているレースに違いない。特に春の天皇賞は芝3200mの条件の変更もなく続いているのだが、これも大変意義深いことだ。改革や改善も必要だが、同じことを変えずに続ける不易も一方で持ちあわせていただきたいものだ。競馬を知った凡そ40年以上も前から3200mだったのだが、これは調べてビックリ、ナント戦前の昭和13年、1938年からで、70年も続いていることなのだ。

今年は14頭と少数精鋭の激戦になった。傑出した有力馬がいると回避する馬が出て、少頭数になるが、混戦なのにフルゲートにならないという珍しいレースになりそうだ。ダイワスカーレットの戦線離脱もあるが、どのレースもフルゲートが当たり前のご時世の中、珍現象ともとれる。

【 Wscランキング:天皇賞・春 】
◆Wsc: 60.7 アドマイヤジュピタ   R= 31、 RR= 75、 RT= 47、 D= 0.7、 A= 1.3、 H= 0.4
◆Wsc: 60.3 アドマイヤモナーク  R= 36、 RR= 74、 RT= 43、 D= 0.4、 A= -0.5、 H= 1.6
◆Wsc: 58.6 ドリームパスポート  R= 37、 RR= 68、 RT= 55、 D= -1、 A= 0、 H= 1.4
◆Wsc: 58.1 アイポッパー     R= 53、 RR= 64、 RT= 43、 D= -1.5、 A= 0.3、 H= 1.3
◆Wsc: 57.3 アサクサキングス   R= 24、 RR= 72、 RT= 55、 D= -0.1、 A= 0.9、 H= -0.3
◆Wsc: 57.2 ポップロック     R= 38、 RR= 75、 RT= 45、 D= -1.9、 A= 0.2、 H= 0.8
以上がWsc55以上の推奨馬
◇Wsc: 52.3 メイショウサムソン  R= 38、 RR= 61、 RT= 55、 D= -3.3、 A= 0.3、 H= 0.5
◇Wsc: 51.7 ホクトスルタン    R= 26、 RR= 58、 RT= 52、 D= -0.6、 A= 2、 H= -1.4
◇Wsc: 51.4 トウカイトリック   R= 45、 RR= 59、 RT= 40、 D= -2.8、 A= -0.4、 H= 1.5
◇Wsc: 49.2 アドマイヤフジ    R= 26、 RR= 65、 RT= 39、 D= -1.8、 A= 0.1、 H= -0.2
◇Wsc: 43.2 トウカイエリート   R= 30、 RR= 55、 RT= 39、 D= -3.6、 A= -0.2、 H= 0.6
◇Wsc: 37.8 アドマイヤメイン   R= 22、 RR= 43、 RT= 49、 D= -4.5、 A= 1.5、 H= -2
◇Wsc: 34.1 サンバレンティン   R= 13、 RR= 42、 RT= 56、 D= -5.5、 A= -0.3、 H= 1.1
◇Wsc: 28.2 ドリームパートナー  R= 15、 RR= 27、 RT= 45、 D= -5、 A= -0.5、 H= 0.2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
実はメイショウサムソンの天皇賞3連覇という未踏破の記録がかかっているのだが、当のサムソンがひとつパッとしない。本当はこの話題でもちきりであって欲しかった。そこで、次の図式として新鋭対古豪という構図を考えてみた。アサクサキングスをシンボルとする天皇賞初挑戦組と、少し心もとないがメイショウサムソンを筆頭とする経験組の戦いと考えてみたい。

初挑戦組は、アドマイヤジュピタ、ドリームパスポート、アサクサキングス、ホクトスルタンというところで、さらなる上昇が期待したくなる馬たちだ。一方、常連組はアドマイヤモナーク、アイポッパー、マイショウサムソン、トウカイトリックということになり、結果が読みやすいという利点はある。ポップロックは初挑戦だが読みやすさという点から常連組に入れておいた方が良さそうだ。

つまり、ケツが割れている連中と、走ってみなきゃわからない輩の争いという天皇賞と思いたい。一方で、古馬のG?は最もデータの生きるレースでもあるので、Wsc上位から推してくのが常道だろう。ところが初挑戦組の走ってみなきゃわからないことを良いことに大抜擢をすれば、個性派の上昇馬ホクトスルタンということも考えてみたくなる。
Wscの上位の何頭までを候補に挙げるかという判断と初挑戦組からの抜擢をどの馬にするかというのが、楽しみ方となるのか。

【 展開 】
逃げるのはホクトスルタン。鞍上も横典で久しぶりに長距離の逃げが堪能できるかもしれない。4年前のイングランディーレやセイウンスカイでの菊花賞のような再現を見せて欲しい。
これに続く先行集団が、アドマイヤメイン、アドマイヤジュピタ、アサクサキングスとなるだろう。
続いて中段だが、メイショウサムソン、アイポッパー、ポップロック、アドマイヤフジ、ドリームパスポートが激しく牽制し合いながら進んでいくだろう。
後方は、トウカイエリート、サンバレンティン、トウカイトリック、ドリームパートナー、アドマイヤモナークは末脚一発というぐあいに、脚を貯めて虎視眈々という引きの戦法だ。

動きの中心はメイショウサムソンになるだろが、このレースはアサクサキングスに注目したい。ホクトスルタンの利用法がおもしろそうだ。早めに交わしてしまうと自分自身が後続の馬の目標になるので、ホクトスルタンの陰に隠れて最後まで待って交わすことができれば勝機は巡ってくるだろう。同じ位置にいるアドマイヤジュピタも同様だ。


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