Archive for 08 August 2008

08 August

#435.地方のマイル戦

今週は新潟競馬場の伝統レース、関屋記念だ。芝のマイル戦で、しかも別定という実に正統派というレースだ。昭和41年に創設され、当初は2000mハンデ戦だったが、50年からマイル戦になり、58年から別定戦になり、現在に至っている。東京、中山、京都、阪神以外のいわゆる地方の競馬場でマイル戦ができるのは今のところ新潟だけなので、新潟のマイル戦は夏競馬の重要なレースのはずだ。それだけに別定というオーソドックスなレース条件は大いに共感できるのだが、今年の出走頭数は12頭と少し寂しい。数が多ければ良いというのでもないが、数も関係者の関心を表わしているとみれないこともない。
高速コース新潟でのマイル戦。それだけでもドキドキして欲しいのだが、今年はじっくりとレースをたのしんでみよう。

【 Wscランキング:関屋記念 】
◆Wsc: 63.3 フサイチアウステル R= 41、 RR= 58、 RT= 57、 D= -1.2、 A= 1.2、 H= 0
◆Wsc: 59.9 トップオブツヨシ   R= 46、 RR= 51、 RT= 58、 D= -1.7、 A= 2、 H= .2
◆Wsc: 59.7 マイケルバローズ  R= 51、 RR= 48、 RT= 54、 D= -2.1、 A= -.6、 H= 3.6
◆Wsc: 59.0 マルカシェンク   R= 52、 RR= 56、 RT= 46、 D= -2.3、 A= .8、 H= 2.3
◆Wsc: 56.1 マシュリク      R= 52、 RR= 44、 RT= 35、 D= -.4、 A= .3、 H= 2.7
◆Wsc: 55.2 リザーブカード   R= 43、 RR= 51、 RT= 52、 D= -2.7、 A= -.1、 H= 2.7
以上がWsc55以上の推奨馬
◇Wsc: 53.5 トウショウヴォイス R= 41、 RR= 47、 RT= 58、 D= -3、 A= -.9、 H= 2.7
◇Wsc: 40.8 タマモサポート    R= 38、 RR= 37、 RT= 47、 D= -4.8、 A= 1.4、 H= -.5
◇Wsc: 40.8 フジサイレンス    R= 30、 RR= 41、 RT= 51、 D= -4.5、 A= -.6、 H= 1
◇Wsc: 39.2 ナカヤマパラダイス R= 32、 RR= 33、 RT= 62、 D= -5.4、 A= 1.4、 H= -.6
◇Wsc: 37.5 ヤマニンアラバスタ R= 30、 RR= 33、 RT= 38、 D= -3.7、 A= -.5、 H= 1.8
◇Wsc: 34.8 スクールボーイ   R= 30、 RR= 33、 RT= 49、 D= -5.1、 A= .1、 H= -1.3

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
上位は混戦だ。だが、フサイチアウステルが一歩先んじているようだ。次いで、トップオブツヨシ、マイケルバローズ、マルカシェンクの3頭が追っている感じだ。あとは、マシュリク、リザーブガードというところか。
全体に調子落ちや調子の上がらないメンバーの中で、中心と目されるフサイチアウステルは最近の2戦で安定した走りを見せ、このメンバーでは旬ということになろう。


【 展開 】
トップオブツヨシが逃げて、ナカヤマパラダイス、タマモサポート、フサイチアウステルの3頭が追走という形になるだろう。
中段が、マルカシェンク、マシュリク、スクールボーイ、リザーブカード、の4頭で構成され、淡々と進むだろう。
後方は、ヤマニンアラバスタ、マイケルバローズ、フジサイレンス、トウショウヴォイスの4頭で、これもゆっくりと力を温存させるだろう。

先行集団の後ろにいるフサイチアウステルは、前のトップオブツヨシ、後方のマイケルバローズ、同型のマルカシェンクを意識しながらのレース運びになるが、自分のペースで臨めば紛れもなく、快勝という結果もついてくるだろう。

新潟は直線が長いことで有名で、外回りコースは4コーナーを回ると600m以上の直線が楽しめる。直線の長さは最後だけではなく、スタートから3コーナーまでも実は長い直線なのだ。ここでスタミナの浪費を防いで、3、4コーナーで上手に息を入れるのがジョッキーの腕だ。スタートをして間もなく、レースは淡々と粛々と進行するが、ここでの静かな競馬が実は勝負を決めることになるのかもしれない。


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