Archive for June 2009
24 June
#580.交流戦の普通化
プロ野球は交流戦がソフトバンクの連覇で終り、通常のリーグ戦に戻った。交流戦は今年で5年目になったが、しっかり定着した感がある。それは各球団がペナントレースの中での位置づけを明確に意識してきたことが結果に表れている。その最たるものが交流戦下手だった中日だろう。中日の落合監督は、初年度の始まる前「五分五分で」という言葉に込められたように交流戦は勝つことよりマイナスを防ぐように戦うつもりでいたと思われる。結果は意気込みが表す通りで、毎年負け越しが続いていた。ところが今年はここまでの成績不振の取り返しもあったろうが、しぶとい戦いを重ね14勝9敗1分の結果で堂々3位に食い込んだ。
同じように今年はセリーグの球団の活躍があり、セリーグ70勝、パリーグ67勝と5年目で初めてセリーグが勝ち越した。交流戦上手のヤクルトの頑張りは今年も健在だったが、広島の奮闘、巨人の本気モードはセリーグ自体の交流戦に対する意識の変化と受け取りたい。
逆にパリーグは危機だ。交流戦で失墜した楽天、得意の交流戦で不振から抜け出すきっかけをつくれなかったロッテ、リーグ戦の不調のまま終わってしまったオリックスと、パリーグにとっての交流戦なのに機会を生かすことができなかった。
来年のことを言うと笑われそうだが、交流戦はリーグ戦の状況と変わらない結果になりそうだ。つまり、戦力豊富な強いチームがリーグ戦の戦績の鏡映しになるような気配を感じるのだ。セパ対等の交流戦だからとか、5000万円をねらってとか、という普段とは違うインセンティヴの働く戦いではなくなるように思えてならない。
11:11:50 |
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