Archive for 21 June 2009

21 June

#578.亀戸七福神巡り? −弁財天(東覚寺)・寿老人(常光寺)−

次の2つのお寺は明治通りの東側にある。香取神社を出て、まず通りを渡ることが最初の仕事だ。門の前の歩道橋を渡る。昭和の異物とも思える歩道橋だが、見渡せる範囲は狭いが見晴らし台のつもりで登れば急で登りにくい階段も忘れることができる。歩道橋の上から行き先を確認しておく。南に向いて見ると、目印のガソリンスタンドが見える。その横を入るのだ。

入った横丁の右手にお寺が見える、低い塀の中には墓地がある。ここが東覚寺だが裏側だ。もうひとつ角を曲がると東覚寺の門に出る。東覚寺は亀戸不動として江戸のころから賑わっていたらしいが、今は静かで品の良い瀟洒なお寺になっている。門を入ってすぐ右に弁天様の祠がある。これも品良く収まっていた。

東覚寺を出て、左の東の方向へ進む。ここから次の常光寺はすぐ近くなので、少々道を間違えてもそのうち辿りつくことは請け合いだ。広い通りに出るところが、三叉路だか五叉路だか、いい加減に道が集まってしまったような交差点になっている。信号機の先を見ると常光寺の立派な建物が見える。

かなり広い通用門を入ると、丸型ドームのような本堂の前の境内はきちんと舗装され、全体がシステム化されている仏教教団のように感じる。寿老人もどんなものか妙な期待や不安が浮かんだ。オートマチック寿老人とか寿老人メカニカなどというハイテク化された言葉が行き来した。ところが境内の端に昔ながらの木造の小さな祠を見つけ、これが寿老人だった。物置小屋と思える風情だったが、逆に安心した。七福神は素朴な民間信仰であるので、この程度が良いのだ。ホッとした気持ちで頭を垂れ、さっぱりした心地で常光寺の寿老人を後にした。

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今回は弁天様と寿老人の祠ではなく、対照的な本体の寺院を紹介する。左は東覚寺の境内。広くて穏やか、お寺としての風格もあり好感がもてる。右は常光寺。新装開店、駐車場完備か。ヤリ手の住職がいそうな新興寺院という雰囲気だ。今の仏教寺院に一番大切な集客力には絶対の自信ありという感じだ。


12:10:16 | datesui | 40 comments |