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15 May
#557.混戦の2着狙い
牝馬のレースはクラシック偏重だった。それが秋華賞とエリザベス女王杯の棲み分けで、エリザベス女王杯という古馬を含めた牝馬のチャンピオン決定戦が秋に実施されることになった。それと同様に、春にも牝馬の古馬による1600mの最強馬決定戦がヴィクトリアマイルとして行われるようになった。今年で4回目という若いレースだが、必要とされていたレースだけに今後の成長を見守りたい。その過去の3回を振り返ると、初回こそダンスインザムードと人気筋で収まったが、2回は12番人気のコイウタが勝ち、3回はダントツのウオッカが2着で5番人気のエイジアンウインズが優勝と、かなり難しい目の結果になっている。
牝馬のG?は次世代への重要な礎となる。日本のサラブレッドの質の向上に向けて、大いに関心を持ちたいレースである。
【 Wscランキング:ヴィクトリアマイル 】
◆Wsc: 73.8 ウオッカ R= 53、 RR= 76、 RT= 63、 D= -.1、 A= .9、 H= 2.1
◆Wsc: 64.9 ザレマ R= 54、 RR= 70、 RT= 48、 D= -.8、 A= 1.1、 H= 1.2
◆Wsc: 58.5 ジョリーダンス R= 50、 RR= 61、 RT= 53、 D= -2.3、 A= .4、 H= 1
◆Wsc: 57.7 リトルアマポーラ R= 50、 RR= 60、 RT= 58、 D= -2.3、 A= 0、 H= 4.5
◆Wsc: 57.0 カワカミプリンセス R= 46、 RR= 69、 RT= 53、 D= -3.2、 A= 1、 H= 1.2
◆Wsc: 56.3 チェレブリタ R= 43、 RR= 60、 RT= 53、 D= -1.2、 A= -1、 H= 2.7
以上が、Wsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 51.6 ショウナンラノビア R= 24、 RR= 54、 RT= 57、 D= .4、 A= 1.2、 H= -.9
◇Wsc: 50.3 サワヤカラスカル R= 34、 RR= 59、 RT= 49、 D= -2.2、 A= -.8、 H= 3.2
◇Wsc: 49.5 ブラボーデイジー R= 42、 RR= 54、 RT= 38、 D= -1.4、 A= 2、 H= -.1
◇Wsc: 48.7 マイネレーツェル R= 43、 RR= 59、 RT= 49、 D= -4、 A= -.3、 H= 2
◇Wsc: 48.3 ムードインディゴ R= 42、 RR= 54、 RT= 62、 D= -4.6、 A= -.5、 H= 1.7
◇Wsc: 47.6 レジネッタ R= 53、 RR= 50、 RT= 52、 D= -4.7、 A= -.1、 H= 2.2
◇Wsc: 46.8 アルコセニョーラ R= 36、 RR= 50、 RT= 46、 D= -2.9、 A= -.9、 H= 1.7
◇Wsc: 40.5 ヤマニンメルベイユ R= 50、 RR= 43、 RT= 39、 D= -4.7、 A= 3.1、 H= -2.2
◇Wsc: 39.6 セラフィックロンプ R= 36、 RR= 43、 RT= 48、 D= -4.2、 A= 1.7、 H= -1.1
◇Wsc: 38.5 レッドアゲート R= 34、 RR= 45、 RT= 41、 D= -4.2、 A= 0、 H= 1.6
◇Wsc: 35.8 ヤマニンエマイユ R= 40、 RR= 37、 RT= 43、 D= -6、 A= .4、 H= 1.9
◇Wsc: 34.7 ブーケフレグランス R= 36、 RR= 39、 RT= 46、 D= -4.7、 A= 2、 H= -1.1
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・Rsc :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
【 展望 】
去年、同レースで不覚をとったウオッカだが、スコアは去年よりパワーアップしている。加えて相手が顔見知りばかりで勝負付けの済んだ相手に負ける訳は行かないだろう。ここは去年の反省の向上分を考慮して、大本命に推挙すべきだろう。
すると相手探し、2着探しとなる。ウオッカに続く存在として5頭がWsc55を超えているが、その5頭に続くのがWsc51.6で、かなり差の開いた状況になっている。つまり2着候補はこの5頭で、その混戦の中から探すことになる。まず、1600mの距離ならザレマになる。東京コースの得意はレジネッタだ。最近、成績安定で好調なのがザレマで、タイムの良いのがリトルアマポーラだ。また、17日は雨の予報も出ているので、雨の実績となるとレジネッタということになる。これらの要因別の候補も含めてWscのスコアの高さから、ねらいはザレマとなるようだ。
【 展開 】
逃げ馬、先行脚質、中段差し狙い、後方待機追い込みと多様な脚質が揃い、レースとしても楽しめそうだ。
まずは逃げだが、ヤマニンメルベイユで決まりだろう。次いでの先行は、ブラボーデイジー、ブーケフレグランス、セラフィックロンプ、の3頭だ。そのあとの中段差しは、ショウナンラノビア、ザレマ、カワカミプリンセス、ウオッカの5頭で、実力馬がひしめく。中段のすぐ後方には、ジョリーダンスとヤマニンエマイユがつけ、そのあとに、リトルアマポーラ、レッドアゲート、レジネッタ、マイネレーツェル、ムードインディゴの5頭が控えることになる。そして、次の3頭が最後方になる。サワヤカラスカル、アルコセニョーラ、チェレブリタだ。
ウオッカは横綱相撲で、早仕掛けや出し抜けを喰らわすようなことはしないだろう。このウオッカが前の方にいたのでは、周りの他の馬も奇襲作戦は取りにくい。後方で注目すべきはレジネッタとチェリブリタで、最後方をゆっくり進むチェリブリタに展開の利が回ってきそうだ。
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