Complete text -- "#286.橋の街"

23 October

#286.橋の街

周りを運河に囲まれた私どもの街は、近接の街も含めてみんな中の島にいるようだ。川と中の島、そして橋というと一筆書きの研究のもとになったケーニヒクスベルグの橋渡りの問題を思い出す。

川の出会いにある中の島とその周囲の岸の間に7つの橋があり、「この7つの橋を2度渡ることなくすべての橋を渡ることができるか」という問題だ。だが、超難問であって渡りきった者は遂に出なかったのだが、スイス生まれの大数学者オイラーが不可能を証明したのだ。そのときオイラーは従来の距離、面積、体積などを計算する幾何学とは全く異なる幾何学であると、今日の位相幾何学の存在を告げていたのだった。

ケーニヒスクベルグは、現在のロシアのバルト海に面した飛び地のカリーニングラードなので、当時の地形が見えはしないかと、グーグルの地図を拡大してみたが広い道路と鉄道があるぐらいで、川や橋の様子はまったくわからなかった。

さて先日の続きを歩き、橋の様子を見てきた。運河や川が複雑に入り組んでいるので、一筆書きなんか思いもつかないほど厄介な道順で回ることになる。オイラー先生に見つかったら、何と言われるのだろう。


白鷺橋。凄い場末感がたまらなくイイ。
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かもめ橋。付け焼刃的な拡張工事のあとが微笑ましい。
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枝川橋。最近修理を終えたこの橋はむしろ瀟洒に見える。
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汐枝橋。塩浜(汐浜)と枝川の間に掛かる橋。何とも平凡な命名。


相生橋。さすがに隅田川に架かる橋。勇気堂々とでも言おうか。


朝潮大橋。どこからどこまでが橋だか非常にわかりにくい橋だ。


春海橋。はるみ橋と読む。汐、潮、塩も使い分けが面倒だが、春海も同様か。



21:27:37 | datesui | |
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