Complete text -- "#336.人気の秘密は"
14 January
#336.人気の秘密は
日課の散歩は1年を過ぎ、少しずつ行動範囲が広がっている。まず、歩くのに慣れてきたので少しでも距離を延ばしたくなることだ。以前は20分も歩くと帰りのコースを考えたりしたのだが、今は3、40分経っても家から離れる方向に進んでいるようだ。もう一つは、変わった景色を見ようという気持ちになってきたことだ。隣の町、もう一つ隣の町、というように踏破先が延びている。前回はそこまでだったが、今日はここまで来たぞというようなことだ。ちょうど小さい頃の冒険や探検といった気持なのかもしれない。そんな気持ちで今日も散歩をした訳で、深川、木場を歩いたが、白河や清澄まで足を延ばした。すると、行く先々で同じような人たちにめぐり会うのだ。若干お年を召されたカップルやこれまた熟年女性の2人連れや数人のグループという感じである。手には白い封筒を持っている人が多い。
すれ違う人たちが多いので会話は聞き取れなかったが、どうやら深川七福神めぐりらしい。そういえば、通ってきた道には「深川七福神」と書かれたオレンジ色の幟が立っているところがあり、その近所には七福神の祠があるらしい。七つの祠はかなり範囲に広がっているので、お年寄りの脚では結構な負荷になると思うのだが、人気があるらしくかなりの人が歩いている。
今まで見向きもされなかったと思うが、急に人気が出たのはどうしてだろう。オレンジ色の幟を立てたぐらいで人気が出るならお安いものなのだが、商売柄その訳を考えたくなってしまうので、深川の方には行かなければ良かったと後悔している。
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