Complete text -- "#508.下谷七福神巡り? −大国天・英信寺−"

08 January

#508.下谷七福神巡り? −大国天・英信寺−

鬼子母神の真源寺を出ると前は言問い通りだ。この通りを鶯谷駅の方へ戻る感じで歩くとすぐ金杉通りへ出る。交差点を右に折れ金杉通りに入ると昔の雰囲気たっぷりの風情で、昭和の商家、それも戦前の看板建築やらの古いつくりの商家が軒を並べているところもある。提燈を扱う店など、東京でも珍しい店が散見できる。やがて右側に次のお目当て三面大国天の英信寺の入口に着く。参道というか路地が奥深くまで続いていて、ひっそりと静まり返っている。金杉通りは車も人も交通量が多くほど良い喧噪感に浸ることができるが、路地の中は急に寂しくなったようにさえ思える。

門をくぐると、屋根の甍の美しい瀟洒な本堂がある。小さいがなかなか風情のあるお寺だ。「下谷七福神三面大国天英信寺」と大きく賑やかなに書かれた看板がどうにもツヤ消しだ。本尊は別だが、商売としては七福神の三面大国天に縋るしか手立てがないのだろう。入口の門柱に浄土宗と書かれていたので、本尊は阿弥陀様なので本堂の前でお賽銭を入れ、手を合わせて南無阿弥陀仏と念仏を唱えた。
本堂の左側に大国様が祭られている。三面大国天と銘打っているが、どんなものかと思って覗いてみたがガラスが光って良く見えない。しばらくして目が慣れてきたら、真ん中に大きな大国様いて、その両側に弁天様と毘沙門様が見える。ちょうど大国様の右肩に毘沙門様、左肩に弁天様がいるのだ。考えてみればうまい組合せで、大国様のお金、毘沙門様の腕力、弁天様の色気が揃ったら全く怖いものなしだ。

null
英信寺の入口。金杉通りの賑やかさとは対照的にひっそりとした入口の路地。浄土宗の文字が見えるが大本は京都の知恩院だそうだ。右側の写真は、本堂と左側の三面大黒天の祠。三面大黒天は逆光でガラス張りの中がよく見えなかった。


11:27:16 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)